医療法人良光会 辻中歯科医院

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辻中歯科医院 歯のコラム

PMTCとは何か?歯を守るためのプロフェッショナルケア

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、歯と歯の間や歯ぐきの境目には、落としきれない汚れが少しずつ蓄積していきます。磨き残しは虫歯や歯周病の原因となり、将来的に歯を失うリスクを高めることもあります。

そこで注目されているのが、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)です。

この記事では、PMTCの内容や効果、受けるメリットについて詳しく解説します。

PMTCとは?

PMTCで歯をクリーニングしているイメージ

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科の専門家が専用の機器や薬剤を使って行う歯のクリーニングを指します。毎日の歯磨きでは落としきれない歯垢やバイオフィルム、着色汚れを効果的に除去し、虫歯や歯周病の予防に役立つプロフェッショナルケアです。

自宅のケアでは不十分な理由

日々のブラッシングでは、歯と歯の隙間や歯ぐきの境目など、細かい部分の汚れを完全に取り除くことは困難です。特に、バイオフィルムと呼ばれる細菌のかたまりは、通常の歯磨きでは除去が難しく、放置すると虫歯や歯周病の原因になります。

PMTCでは、専用の器具でこうした汚れを丁寧に除去することが可能です。

PMTCの主な目的と効果

PMTCは単に歯をきれいにするだけでなく、歯の表面をツルツルに仕上げ、汚れの再付着を防ぐという目的もあります。定期的に行うことで、口腔内の細菌バランスを整え、炎症の予防や口臭の軽減にもつながります。また、歯の自然な白さを保つ効果も期待できます。

PMTCのメリット

PMTCのメリットイメージ

ここでは、PMTCを受けることによる具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

虫歯や歯周病の予防につながる

PMTCの最大の目的は、虫歯や歯周病のリスクを低減することです。歯垢やバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜は、時間が経つと歯石となり、自力での除去が難しくなります。これらは細菌の温床となり、放置すると歯ぐきの炎症や歯の表面の脱灰を引き起こします。

PMTCでは、こうした汚れを専用の機械で丁寧に取り除くため、初期の段階で口腔トラブルを防ぐことが可能です。

歯の表面が滑らかになる

PMTCでは、歯の表面を研磨するポリッシング処置も行われます。この処置によって、歯の表面が滑らかになるため、プラークや着色汚れが再付着しにくくなります。

ツルツルとした感触が得られるだけでなく、見た目にも清潔感が増し、口腔内を清潔に保ちやすくなるというメリットもあります。

口臭予防にも効果がある

口臭の主な原因は、口腔内に残った汚れや細菌の代謝によって発生するガスです。PMTCではこうした原因となる汚れを徹底的に除去するため、口臭の改善にも効果があります。

特に、自覚しにくい口臭が気になる方にとっては、定期的なPMTCが口腔内の清潔感を保つ有効な手段となります。

歯の自然な白さを引き出す

PMTCはホワイトニングとは異なり、歯の色そのものを漂白するものではありません。

しかし、表面に付着したステインやくすみを除去することで、本来の歯の白さを取り戻す効果があります。喫煙やコーヒー、ワインなどによって付着した着色汚れを取り除くことで、自然なトーンアップが期待できます。

口腔トラブルの早期発見につながる

PMTCを定期的に受けることで、虫歯や歯周病といった口腔内のトラブルを早期に発見できる可能性が高まります。歯科衛生士や歯科医師によるチェックを受けることで、まだ症状として現れていない異変にも気づくことができ、早期対応が可能になります。

PMTCの流れ

PMTCで歯をクリーニングしているイメージ

ここでは、PMTCがどのような手順で進められるのか、一般的な流れを解説します。

口腔内のチェックと染め出し

最初に行われるのは、口腔内全体のチェックです。歯や歯ぐきの状態、磨き残しの部位、歯垢や着色の付着状況などを確認します。必要に応じて染め出し液を使い、どの部分に磨き残しがあるのかを視覚的に把握することもあります。

歯石やバイオフィルムの除去

次に、歯の表面に付着したプラークやバイオフィルム、場合によっては軽度の歯石などを専用の器具で除去します。使用されるのは、柔らかいブラシやゴム製のチップなどで、歯の形に沿って丁寧に清掃されるため、痛みはほとんどありません。

この工程で、細菌の温床となる汚れを取り除くことができ、口腔内の衛生状態が大きく改善されます。

歯の研磨(ポリッシング)

汚れを取り除いたあとは、歯の表面を滑らかに仕上げるポリッシングを行います。専用の研磨剤とラバーカップを使用し、1本ずつ丁寧に磨いていきます。これにより、歯の表面がツルツルになり、再びプラークや着色汚れが付着しにくくなります。

フッ素塗布による仕上げ

ポリッシングのあとは、虫歯予防のためにフッ素を歯の表面に塗布します。フッ素には歯の再石灰化を促し、エナメル質を強化する働きがあるため、虫歯のリスクを下げる効果が期待できます。

フッ素塗布は短時間で完了し、PMTCの最後の仕上げとして行われることが一般的です。

アフターケアの説明

すべての処置が終わったあとは、歯科衛生士から口腔内の状態についての説明や、今後のセルフケアのアドバイスがあります。どの部分に磨き残しが多いか、どのようなブラッシング方法があっているかなど、個別に丁寧な指導が行われるため、日常のケアに役立てることができます。

PMTCはどれくらいの頻度で受けるとよい?

PMTCの頻度イメージ

PMTCは、一般的に3か月に1回程度のペースで受けることが推奨されています。歯垢やバイオフィルムが再び蓄積し始める時期とされており、定期的に除去すれば虫歯や歯周病のリスクを効果的に抑えることができるためです。

もちろん、口腔内の状態は人それぞれ異なるため、リスクの高い人や歯周病治療中の人では、1~2か月に1回の頻度が望ましいケースもあります。自分にあった受診間隔については、かかりつけの歯科医院で相談し、状態に合わせたプランを立てることが大切です。

PMTCを受けるときの注意点

PMTCを受けるときの注意点イメージ

PMTCは、虫歯や歯周病を防ぐための効果的なプロフェッショナルケアですが、最大限の効果を得るにはいくつかの注意点もあります。ここでは、PMTCを受ける際に意識しておきたい注意点について解説します。

一時的にしみることがある

PMTCでは、歯の表面の汚れを徹底的に除去し、仕上げに研磨処置が行われます。その結果、歯の表面が一時的に敏感になることがあり、冷たいものや熱いものを口にした際にしみるような感覚が出るケースがあります。

多くの場合は一過性のものであり、数日以内におさまるため心配はありませんが、知覚過敏の傾向がある方は事前に歯科医師に相談するとよいでしょう。

歯ぐきに炎症がある場合は施術が難しい

歯ぐきに強い炎症がある状態でPMTCを受けると、痛みや出血が生じる可能性があります。また、無理に処置を行えば炎症が悪化することもあるため、まずは歯周病や口内炎などの治療を優先すべきケースもあります。

PMTCを行うタイミングについては、歯科医師の診断に従い、口腔内が落ち着いた状態で受けることが望ましいとされています。

セルフケアの代わりにはならない

PMTCは高い予防効果がありますが、日常の歯磨きなどのセルフケアを怠ってしまっては意味がありません。あくまで補助的な処置であり、日々のブラッシングや歯間ケアと併用することで初めて高い効果が得られます。

定期的なPMTCに頼りきるのではなく、普段のケアを丁寧に行うことが重要です。

頻度や内容は個人差がある

PMTCの効果を持続させるためには定期的な施術が必要ですが、その頻度は人によって異なります。口腔内の状態や虫歯・歯周病のリスク、生活習慣などによって適切なペースは変わるため、画一的に何か月に一度と決めつけることはありません。

歯科医師と相談しながら適切な間隔を見極めることが大切です。また、歯並びや被せ物の有無などによってもクリーニングの方法が変わることがあるため、施術前にしっかりと説明を受けておきましょう。

施術後の飲食に注意する

PMTC後は歯の表面が研磨されているため、すぐに着色しやすい状態になっています。特に赤ワインやコーヒー、カレーなどの色素の濃い飲食物は控えるのが望ましく、施術後少なくとも1〜2時間は飲食を控えるのが一般的です。

フッ素を塗布している場合は、効果を長持ちさせるためにもこの時間帯の注意が重要となります。

まとめ

PMTCで歯が美しくなり笑顔がすてきな女性

PMTCは、歯科の専門スタッフが専用機器を用いて行うプロフェッショナルケアです。毎日の歯磨きでは取り除けない歯垢やバイオフィルム、着色汚れを徹底的に除去することで、虫歯や歯周病、口臭の予防に大きな効果があります。

定期的に受けることで歯の表面が滑らかになり、汚れの再付着を防ぐ効果も期待できます。

施術は数段階の工程に分かれて行われ、痛みもほとんどありません。一般的には3か月に1回の頻度での受診が推奨されており、セルフケアと組み合わせることで口腔内の健康維持に役立ちます。

今後のトラブルを未然に防ぐためにも、PMTCを取り入れた定期的な予防ケアを意識しましょう。

PMTCを検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月25日 12:00

インビザラインのマウスピースが浮くのはどうして?原因と対処法

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「インビザライン治療中に装置が浮く理由は?」と疑問に思う患者さまもいるかもしれません。インビザライン矯正は、目立たず自然な矯正効果が魅力ですが、装置の浮きにより期待通りの効果が得られなくなる場合もあります。

本記事では、インビザラインのマウスピースが浮く理由とその原因を詳しく解説し、放置時のリスクや適切な対策についてご説明いたします。歯列矯正に興味のある患者さまは、最後までぜひお読みください。

インビザラインのマウスピースが浮く原因

インビザラインのマウスピースが浮く原因を説明する歯科医師

マウスピース型装置が浮く原因は、以下のとおりです。

装着時間と使用習慣の影響

インビザラインの効果を最大限に引き出すためには、1日20時間以上のマウスピースの装着が求められます。患者さまが慣れないうちは長時間の装着に苦労し、結果として装着時間が不足することが少なくありません。

装着時間の不足が続くと歯の移動が十分に進まず、装置が部分的に浮いてくるリスクが高まります。また、頻繁に着脱を行うと本来の力がうまく伝わらず、フィット感が損なわれるため、治療計画に影響を及ぼす可能性も高くなります。

アタッチメントの不具合

矯正治療においては、アタッチメントを使用することがあります。マウスピースと歯の密着度を高め、矯正を効果的に進める目的で使用されます。

アタッチメントが何らかの理由でうまく機能していない場合、マウスピースが浮く原因になり得ます。

マウスピースが適切にフィットしていない

患者さまの口内環境やブラッシングの方法が影響し、適切にフィットしていないと矯正力が十分に伝わらず、マウスピースが浮く原因となります。

特に、マウスピースの交換直後や調整が必要な時期には微妙なズレが生じやすいです。適正な調整が行われない場合、治療の進行に悪影響を及ぼすことがあるため、歯科クリニックでの綿密なチェックが必須です。

歯の状態と移動の遅れ

歯の形状やサイズ、さらには歯自体の移動が遅い場合も、マウスピースが合わなくなる一因となります。例えば、歯が短い患者さまや治療開始直後でまだ完璧なフィットが得られていない場合、微妙な歯の動きの違いによってマウスピースが浮く可能性が高まるのです。

さらに、正しい装着方法が守られなかった場合にも、予定通りの歯の移動が阻害され、結果的に矯正治療全体に影響が出ることが懸念されます。

マウスピースの変形

マウスピース自体が変形・破損しているケース、または交換直後にまだ十分なフィットが確認されていない場合、矯正力が正しく伝わらないことがあります。この結果、マウスピースが浮くケースがあります。

さらに、患者さまが頻繁にマウスピースを外す習慣があると、本来の形状が保たれず、正確な矯正効果を得ることが難しくなります。こうした問題を防ぐためには、定期的な歯科クリニックでの点検と、正しい装着方法の確認が不可欠です。

インビザラインのマウスピースが浮いたままだと

インビザラインのマウスピースが浮いたままだと追加費用がかかるイメージ

インビザラインのマウスピースが浮いたまま放置すると起こり得るリスクは、以下のとおりです。

口内が炎症を起こす

マウスピースが浮いた状態で矯正を続けると、正しくフィットせずに歯とマウスピースの接触面に不均一な圧力がかかります。その結果、口内の粘膜が刺激を受け、口内炎や局所的な炎症が発生するリスクが高まります。

特に、ブラッシングや清掃が十分に行われない場合、細菌が繁殖しやすくなり、歯ぐきの健康も損なわれる可能性が高いです。早期に対処しないと、治療中の快適さや全体の衛生状態に大きな影響を及ぼすため、定期的な歯科クリニックでのチェックが求められます。

治療効果が低下する

マウスピース型装置が浮いたままの状態では、本来予定されている歯への力が適切に伝わらず、治療効果が十分に発揮されません。これにより歯の移動が滞り、理想とする歯並びや噛み合わせの改善が実現しにくくなります。

治療効果の低下は、患者さまが求める結果を得られず、治療計画の再検討や追加調整が必要になるリスクを伴うでしょう。最終的には理想的な治療結果から遠ざかる恐れがあるため、適切なフィットを維持することが非常に重要です。

歯並びへの影響

マウスピースが浮いた状態が続くと歯が計画通りに移動せず、歯並びに乱れが生じる可能性があります。歯と歯の間の隙間が不均一になり、噛み合わせにも悪影響を及ぼすことが懸念されます。

治療が進行するにつれて修正が難しくなるケースもあるため、最終的な美観や機能に支障をきたすこととなるでしょう。患者さまの理想とする歯並びを維持するためにも、早期に浮いたマウスピースの問題を解消する必要があります。

治療期間の延長

浮いた状態が長く続くと、計画された歯の移動が遅れ、結果として治療全体の期間が当初の予定よりも延びる可能性があります。マウスピースの不適合が原因で治療効果が発現しない場合、治療計画の見直しが必要になるかもしれません。

通院回数が増加し、患者さまにとって精神的・時間的な負担が大きくなる恐れがあります。

費用の負担が増す

マウスピースが正しくフィットしていない状態が続くと、治療計画の変更や再調整が必要になる可能性が高いです。これにより、追加の検査や新たなマウスピースの作製、アタッチメントの再調整などが発生し、結果として治療費が増加するかもしれません。

治療の途中で発生する予期せぬ出費は、患者さまにとって大きな経済的負担となるため、早期の対策が不可欠です。

インビザラインのマウスピースが浮くときの対処法

インビザラインのマウスピースが浮かないように装着時間を徹底するイメージ

インビザラインのマウスピースが浮くときの対処法は、以下のとおりです。

装着時間の管理を徹底する

インビザライン矯正で最も重要なのは、装置であるマウスピースの装着時間を正確に守ることです。1日あたり20時間以上の着用が求められるため、患者さまご自身が食事やブラッシングの際に外すタイミングも含め、毎日の使用時間をしっかり確認する必要があります。

装着時間が短いと予定された歯の移動が阻害され、装置が正しくフィットしなくなるリスクが高いです。スマートフォンのアプリやリマインダー機能を活用し、計画的に管理して治療効果の維持と快適な矯正を実現しましょう。

適切なアタッチメントの活用

歯科クリニックで装着するアタッチメントは、マウスピースが歯にしっかり作用するための重要な補助具です。これにより、歯に均一な力が伝わり、計画通りの移動を促進します。

患者さまの口内環境や歯の状態に合わせたアタッチメントの選定が不可欠で、治療計画に沿って適切に管理すると矯正効果を高めていくことが可能です。ブラッシングの際にはアタッチメント部分の清掃にも注意しましょう。

前のマウスピースの再利用による調整

装置が浮いている原因のひとつに、歯の移動が計画通りに進んでいないことが挙げられます。その場合、直前の段階で使用していたマウスピースを一時的に再利用して、歯を正しい位置へ戻し、再度フィットさせる手法が有効です。

ただし、この方法は治療期間が延びるリスクを伴うため、必ず歯科医師と相談してから対策として取り入れましょう。患者さまの口内状況や歯ぐきの健康状態を踏まえた上で、無理なく矯正治療を継続できるよう調整する必要があります。

補助器具によるフィット感の向上

装置と歯との接触に隙間が生じ、浮いた状態が見られる場合はシリコン製の補助器具を用いる方法があります。チューイーと呼ばれる器具を噛むことで、マウスピースと歯との密着度を高め、正しい矯正力を伝えることが可能です。

自宅で簡単に取り扱えるため、日常のケアとして積極的に活用してください。

ゴムの活用で矯正力を補強

歯の移動が不十分な部分には、ゴムを利用して矯正力を補強する方法が効果的です。ゴムを適切な位置に装着することで、持続的な圧力がかかり、歯が計画通りに移動しやすくなります。

このシンプルな対処法は、装置再製作をせずにできるメリットがありますが、誤った使い方は逆効果を招く可能性もあるため注意しましょう。使用前に歯科クリニックで正しい方法を確認し、定期的に状態をチェックしながら安全かつ効果的に矯正を進めましょう。

まとめ

インビザラインの治療をするため定期健診に通う女性

インビザラインの装置が浮く原因は、1日20時間以上の装着が守られないこと、アタッチメントの調整不良、歯の移動遅延、マウスピースの変形などが挙げられます。この状態が続くと口内炎や局所的な炎症、治療効果の低下などのリスクが生じます。

定期的に歯科クリニックでチェックし、正しい方法で治療を継続してマウスピースの浮きを防ぎましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月18日 12:00

子どもの虫歯の特徴と治療する方法!治療を受けられる年齢や予防法も

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「子どもの虫歯が気になる」「そろそろ歯医者へ行ったほうがいいの?」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。子どもの歯は大人よりも歯質が弱いため、虫歯になりやすいという特徴があります。

今回は、子どもの虫歯の特徴や治療方法、予防法などについて解説します。お子さまの虫歯治療や予防について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

子どもの虫歯の特徴

むし歯になっている子どもの歯

子どもは、大人に比べて虫歯になりやすいといわれています。乳歯や生えたばかりの永久歯は、一度虫歯になると進行するのが早いため重症化しやすいという特徴があります。

特に虫歯ができやすい場所としては、上顎の前歯と前歯の間や奥歯同士の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの境目などが挙げられます。また、乳歯にできる虫歯は黒ではなく、白いことが多いのも特徴のひとつです。

そのため、虫歯ができていても気付かずに放置するケースが少なくありません。

子どもが虫歯になりやすい理由

子どもが虫歯になりやすい理由は、以下の通りです。

歯質が弱い

子どもの歯は石灰化が進んでいないため歯質が弱く、柔らかいという特徴があります。また、歯の表面のエナメル質も薄いため、虫歯ができやすいだけでなく進行が早いです。

磨き残しが多い

幼い子どもは、ブラッシングが不十分になりやすいです。毎日歯磨きをしているつもりでも、磨き残しが多ければ虫歯のリスクは高まります。子ども自身が自分で歯を磨く習慣を身につけることは大切ですが、幼いうちは保護者の方が丁寧に仕上げ磨きをしてあげましょう。

特に、就寝前の歯磨きだけでも、保護者の方が磨き残しやすい箇所をフォローしてあげると虫歯予防に役立ちます。なお、仕上げ磨きは小学3年生頃まで行うことが望ましいでしょう。

だらだら食べやだらだら飲みが多い

だらだら食べやだらだら飲みは、虫歯のリスクを高めます。幼い子どもは一度に食べられる量が少ないため、間食の回数が多くなることもあるでしょう。

しかし、虫歯菌のエサとなる糖分が口の中に長く留まるほど、お口の中が酸性に傾く時間も長くなり、エナメル質が溶かされやすい状態になります。

子どもの虫歯を治療する方法

子どもの虫歯を治療するためブラッシング指導をする歯科衛生士

子どもに虫歯が見つかった場合には、どのような治療が行われるのでしょうか。ここでは、子どもの虫歯を治療する方法をご紹介します。

フッ素塗布

初期の虫歯、特にエナメル質のみに影響がある場合、フッ素塗布で改善できる可能性があります。フッ素は、歯のエナメル質を強化し、虫歯の進行を抑える効果があります。また、家庭でもフッ素入りの歯磨き粉を使うことが推奨されます。

クリーニングとブラッシング指導

虫歯の進行を抑えるために、口内の汚れを除去するクリーニングを実施することも多いです。クリーニングとフッ素塗布により、口内の汚れを徹底的に除去して歯の再石灰化を促せば、ごく軽度の虫歯であれば治療できることがあります。

また、虫歯の改善・予防には自宅での歯磨きも欠かせません。そのため、ブラッシング指導も同時に行うことが多いです。

削って詰め物をする

虫歯が進行している場合、虫歯部分を削って詰め物をすることが一般的な治療方法です。削る範囲は、虫歯の進行具合に応じて決まります。

お子さまの年齢によっては歯を削るのが困難なケースもあるため、フッ素塗布やクリーニングで経過を観察し、必要に応じて選択することが多いです。

根管治療

虫歯が神経まで進行してしまうと、根管治療が必要になることがあります。根管治療は、歯の内部にある神経を取り除き、歯の中を清掃してから薬剤を詰める治療法です。

虫歯が非常に進行している場合に行われ、痛みを和らげるためにも必要な処置です。

抜歯

最も進行した虫歯の場合、抜歯が必要になることもあります。特に、乳歯の場合は永久歯への生え変わりが起こるため、時期によっては周りの歯への影響を抑えるために抜歯を選択することがあります。

抜歯後は、必要に応じて部分的な義歯やスペースを確保するための治療が行われることがあります。

子どもの虫歯治療は何歳から?

虫歯治療の適齢期の子ども

生後6ヵ月頃になると乳歯が生え始めますが、口の中に虫歯菌が存在すれば、その頃からでも虫歯のリスクは発生します。通常、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しません。

虫歯菌の主な感染原は、両親や祖父母などの身近な大人です。日々コミュニケーションを取る中で、唾液を介して虫歯菌が感染します。

なお、口の中に存在する虫歯菌の割合は2~3歳の間に決まるといわれており、この時期に虫歯菌の感染を予防できれば、将来的にも虫歯になりにくくできます。

子どもの虫歯を予防する方法

子どもの虫歯を予防するため仕上げ磨きをする親子

ここからは、子どもの虫歯を予防する方法について解説します。

糖分を多く含む食べ物や飲み物を控える

糖分は虫歯菌のエサとなるため、糖分を多く含む食べ物や飲み物を控えることが大切です。成長期の子どもなので、過度な食事制限をする必要はありません。

アメやチョコレート、ケーキ、甘いジュースなどを頻繁に食べたり飲んだりすることは控えたほうがよいでしょう。

仕上げ磨きを行う

年齢が低ければ低いほど、自分で上手にブラッシングするのは難しくなります。そのため、保護者の方が仕上げ磨きを行うことが大切です。

特に、奥歯の溝や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間などは磨き残しやすいため丁寧に磨いてあげましょう。このとき、歯ブラシだけでなく、タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを活用してください。

小学生頃には自分でブラッシングをするお子さまも多くなりますが、できれば小学3年生頃までは保護者の方が仕上げ磨きをしてあげてください。

決まった時間に間食をとる

間食の回数が多く、だらだらと食べることが多い場合、虫歯のリスクが高くなります。小さなお子さまは補食が必要なこともありますが、できるだけ時間を決めて間食の時間を延ばさないようにしましょう。

また、間食をした後は、歯磨きをすることも心がけてください。歯磨きが難しい場合には、水で口をゆすぐだけでも虫歯予防に役立ちます。

定期的に歯科検診を受ける

定期的に歯科検診を受けることは、虫歯を予防する上でとても重要です。定期検診では、虫歯のチェックはもちろん、普段の歯磨きでは取り除くことができない細かい部分の歯垢や歯石などを取り除けます。

また、ブラッシング指導も受けられるため、お子さまの歯並びに合った適切な歯磨きの方法を知ることができるでしょう。

なお、毎日のブラッシングを丁寧に行っていても虫歯ができることはあります。定期的にチェックを受けていれば、万が一虫歯ができても早期発見・早期治療につながるでしょう。

フッ素を塗布する

子どもの虫歯を防ぐ方法のひとつとして、フッ素塗布受けることも挙げられます。市販の歯磨き粉や洗口液などにもフッ素を配合したものはありますが、歯科医院ではより高濃度のフッ素を塗布することができます。

フッ素には歯質の強化や虫歯菌の活動を抑制する働きがありますので、虫歯予防に効果的です。

シーラント

シーラントとは、虫歯になりやすい奥歯の溝に歯科用樹脂で埋め、虫歯菌の侵入を予防する処置のことです。乳歯の奥歯や生えたばかりの6歳臼歯などに行います。

痛みが伴うような処置ではありませんので、お子さまへの負担も少ないです。

唾液検査

唾液検査では、唾液の量やお口の中に存在する虫歯菌の量、歯垢の状態などを知ることができます。これらを把握すれば、虫歯のなりやすさを評価することが可能です。

検査の結果をもとに、虫歯を予防するための食生活やセルフケアについてのアドバイスが受けられます。

まとめ

虫歯治療を終え笑顔になる子ども

子どもの歯は大人の歯に比べて歯質が柔らかく、エナメル質が薄いため虫歯になりやすいといわれています。また、進行するスピードも早く、重症化しやすいため注意が必要です。重症化によるお子さまへの負担を軽減するためにも、予防や早期発見・早期治療を心がけましょう。

歯科医院でできる予防法としては、定期検診やフッ素塗布、シーラントなどが挙げられます。定期検診ではブラッシング指導も受けられますので、お子さまのお口の状態に合った適切な歯磨きの方法を身につけることが可能です。

なお、お子さまのお口の健康を保つためには、保護者の方のサポートが必要不可欠です。正しい予防方法やケアの方法を親子で実践し、健康な歯を維持していきましょう。

お子さまの虫歯治療を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月11日 12:00

大人の受け口矯正!治療法や費用、放置するリスクも

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「長年見た目にコンプレックスがある」「噛み合わせが悪い」と、大人になってから受け口を矯正したいと考える方は少なくありません。受け口の原因や症状によって治療法は異なるものの、大人になってからでも治療はできます。

この記事では、大人の受け口の治療法や費用、放置するリスクについて解説します。

受け口とは

受け口を矯正する前後のイメージ

正常な噛み合わせとは、奥歯を噛み合わせた際に上の前歯が下の前歯に数mm覆う状態です。

しかし、上下の噛み合わせが反対になり、下の前歯が上の前歯よりも前に出る状態を受け口といいます。歯科用語では反対咬合や下顎前突と呼ばれ、下顎が前に出ることでコンプレックスを抱える方も少なくありません。

さらに、受け口は機能的な問題を抱えることも多く、歯の寿命を縮めたり、全身の健康に悪影響を及ぼしたりすることがあります。

受け口の種類

受け口は、原因ごとに以下の2種類に分けられます。

骨格が原因の受け口

受け口の原因の1つが、骨格的な問題です。歯のサイズや顎のバランスは、親や祖父母からの遺伝による影響を受けやすいといわれています。そのため、ご家族に受け口の方がいる場合、自分も受け口になることがあるでしょう。

また、下顎に比べると上顎が小さすぎる、反対に上顎に比べて下顎が大きすぎるなど、上下の顎のバランスが悪いことで受け口を発症するケースもあります。子どもの受け口が骨格的な問題の場合、顎の成長を促すことで治療ができることがほとんどです。

しかし、大人の場合は骨格のコントロールが難しいため、外科治療が必要になることがあります。

歯並びが原因の受け口

受け口の2つ目の原因は、上の前歯が内側に傾斜している、もしくは下の前歯が外側に傾斜しているなどです。歯の向きや生え方によって、噛み合わせが反対になり、受け口に発展することがあります。

歯並びが悪化する主な原因は、口呼吸や指しゃぶり、舌癖、唇を噛む癖など、悪い生活習慣によるものです。これらの癖を放置していると、受け口だけでなく他の不正咬合も併発することがあります。

また、歯並びが悪くなることで、虫歯や歯周病のリスクを高め、歯の寿命を縮めることがあります。そのため、癖を放置せず、矯正治療と並行して生活習慣を改善することが大切です。

受け口を放置するリスク

受け口を放置するリスクのイメージ

受け口は、外見や滑舌に悪影響を及ぼし、コンプレックスにつながることがあります。また、口腔トラブルや全身の不調の原因にもなることもあるので注意が必要です。

顔貌に悪影響を及ぼす

受け口は下顎が大きく見えることで、お顔が大きく見えたり、バランスが悪く見えたりと、見た目に悪影響を与えます。人によっては自分の見た目に自信が持てず、引っ込み思案になったり、うつむきがちになったりすることがあるでしょう。

外見のコンプレックスを抱えることは、心身のストレスにつながり、日常生活に支障をきたすかもしれません。さらに、悪い歯並び・噛み合わせのまま放置していると、お顔の変形につながることもあります。

滑舌が悪くなる

上下の前歯の間に不要な隙間ができることで、空気が漏れたような滑舌になることがあります。また、前歯の噛み合わせが悪いことで舌の可動域が狭まり、舌を使って音を出すサ・タ・ラ行などは発音しにくくなることがあります。

滑舌が悪くなると他人と話すことを避け、会話自体に苦手意識を抱えることもあるでしょう。

歯の寿命を縮める

悪い噛み合わせのまま過ごすと、一部の歯にだけ負担がかかり続けます。歯がすり減ると、知覚過敏を起こしたり、歯の変形によりさらに噛み合わせが悪化したりすることがあるので注意が必要です。

また、前歯が噛み合わないことで、奥歯にばかり負担がかかります。これにより、奥歯の寿命を縮め、早い時期に歯を失うことにつながる恐れもあるでしょう。

虫歯・歯周病のリスクを高める

噛み合わせの悪化により、歯の摩耗や破損が起こると、虫歯や歯周病のリスクを高めます。一部の歯にばかり負担がかかると、歯を支える歯茎や顎に炎症を起こし、歯周病の悪化を早めることがあるのです。

また、歯の擦り減りや欠け、割れが起こった場合には、細かな亀裂に汚れが入り込み、虫歯を発症しやすくさせるのです。虫歯や歯周病のリスクが高まると、将来的に歯を失うリスクが高まります。

歯を守るためにも、受け口を放置せず、早期に治療を開始するのがよいでしょう。

顎関節症の発症リスクが高い

他の不正咬合に比べると、受け口は顎関節症の発症リスクが高いといわれています。前歯でうまく噛み合わないことで、顎関節や顎に負担をかけるからです。

顎関節症を発症すると、完全に治すことは難しいといわれています。また、口の開閉時に痛みを伴い、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。重症化すると、外科治療が必要になることもあります。

全身の不調につながる

噛み合わせが悪いまま放置していると、頭部や顎の位置が安定せず、全身のバランスが悪くなることがあります。肩こりや頭痛、めまいなどの全身の不調につながることもあるのです。

大人になってからでも受け口の矯正はできる?

大人になってからでも受け口の矯正はできるか考える女性

結論から申し上げると、大人になってからでも受け口の治療は可能です。受け口には2種類あり、それぞれに治療法が異なります。

歯並びが原因の受け口は、矯正治療により治療ができることがほとんどです。上の歯を前に出す、もしくは下の歯を後方に引っ込めることで、受け口を改善できるでしょう。骨格が原因の受け口の場合、矯正治療と並行して外科治療が必要になることがあります。

子どもの受け口の場合、顎の拡大が可能なため、抜歯やIPR、外科治療の必要なく、矯正治療のみで治療できることが多いです。

しかし、大人の場合は顎の成長が止まっているケースが多いです。顎の拡大が難しいため、スペースが足りなければ抜歯やIPRが必要になることがあります。そのため、大人の受け口の場合、大がかりな治療が必要になったり、治療が長期化したりすることも珍しくありません。

お口の状態によって、適切な治療法は異なります。受け口の治療法について詳しく知り、歯科医師とよく話し合って治療法を検討することが大切です。

受け口を矯正する方法

受け口を矯正する方法としてのワイヤー矯正とマウスピース矯正のイメージ

受け口の治療法は、以下の3つです。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表面に固定式の装置を取り付け、歯並びを整える方法です。歯1本1本に強い力がかかるため、どんな歯並びにも対応できます。また、大学病院でも取り扱われる治療法のため、抜歯や外科治療が必要な難しい症例できるのがメリットです。

ただし、装置による違和感や痛みが出やすいといわれています。装置の取り外しができないため、ケアができなければ虫歯・歯周病のリスクを高めることがあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、マウスピースを交換しながら徐々に歯並びを整える方法です。マウスピースの形に合わせてゆっくり歯を動かすため、違和感や痛みが出にくいのがメリットです。

ただし、歯を大きく動かすことは不向きのため、軽度の受け口にしか対応できません。骨格的な問題はないケースや前歯の歯並びが原因で受け口になっているケースには、対応できる可能性が高いでしょう。

歯を並べるスペースが足りない場合には、抜歯やIPRが必要になることがあります。お口の状態によっては治療できないこともあるため、歯科医師とよく相談することが大切です。

外科治療

骨格的な問題で受け口になっている場合は、矯正治療と併せて外科治療が必要です。外科治療では、顎の一部を切除したり、顎の位置を調整したりする治療を行います。

外科治療で顎のバランスを整え、その後に矯正治療で歯並びを整えるのが一般的です。お口の状態によっては、外科治療の前にも矯正治療を行う場合があるでしょう。

受け口を矯正する場合にかかる費用

受け口を矯正する費用のイメージ

受け口を矯正する場合にかかる費用は、以下の通りです。

  • ワイヤー矯正:約30万円~170万円
  • マウスピース矯正:約40万円~100万円
  • 外科治療:約140万円~400万円

矯正治療の費用は、受け口の症状や治療の範囲によって異なります。軽度の受け口の場合、約30万円~60万円で治せることがあります。

しかし、全体矯正が必要な場合は、約80万円~170万円かかるのが一般的です。軽度の受け口であればマウスピース矯正も可能ですが、重度の受け口の場合にはワイヤー矯正しか選択できないケースもあることを理解しておきましょう。

また、外科治療が必要になると、約140万円~400万円と高額になるのが一般的です。保険が適用される場合、費用を抑えられるでしょう。例えば、噛み合わせの異常がある場合や顎変形症、外科手術を必要とする噛み合わせの異常が認められた場合です。

お口の状態によって費用は異なりますので、詳しい費用については歯科医師にご相談ください。

まとめ

受け口を矯正して笑顔の男性

大人になってからでも、受け口の治療は可能です。受け口を放置し続けていると、歯の寿命を縮め、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。そのため、受け口が気になった時点で、歯科医院を受診するのがよいでしょう。

受け口の治療法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科手術の3つがあります。受け口の原因や症状によって、適切な治療法は異なります。大人になってからの受け口の矯正治療を検討されている方は、一度歯科医院に相談してはいかがでしょうか。

受け口の矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月04日 12:00

マウスピース矯正の気になる治療期間!長くなるケースも解説!

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

マウスピース矯正は、装置の取り外しが可能で目立ちにくいため、矯正を検討する方は少なくありません。「治療にどれくらいの期間がかかるの?」「ワイヤー矯正よりも長くかかる?」と悩むこともあるでしょう。

この記事では、マウスピース矯正の治療期間や、治療が長引くケース、計画通りに治療を終わらせるためのポイントなどについて解説します。

マウスピース矯正の治療期間

マウスピース矯正の治療期間のイメージ

マウスピース矯正の治療期間は、全体矯正、部分矯正、症状などのいろいろな要素によって異なりますが、一般的に3か月〜3年ほどです。この項目では、全体矯正や部分矯正に分けた治療期間の目安について解説します。

全体矯正の場合

マウスピース矯正の全体矯正にかかる治療期間の目安は、1〜3年です。歯並びの症例や状況によっても異なります。

例えば、叢生(ガタガタした歯並び)の治療の場合は6か月〜3年、すきっ歯の場合6か月〜1年、出っ歯の場合6か月〜2年程度が目安でしょう。症例が軽度だと、1年以内に治療が終了することもありますが、難しい症例だと3年以上かかる可能性もあります。

また、通院頻度は1〜3か月に一度です。一般的に、矯正を始めたばかりの頃は通院頻度が高いですが、治療が安定してくると徐々に長くなります。通院しない間は、マウスピースを自分で交換しながら治療を進めます。

治療後もリテーナーを装着して後戻りを防ぐ必要がありますが、リテーナーの装着期間も1〜3年です。マウスピース矯正の治療期間によって、リテーナーの装着期間が決まります。

部分矯正の場合

部分矯正とは、前歯の軽度の歯並びの問題や隙間を改善するなど、気になる箇所だけを治療する方法です。マウスピース矯正で部分矯正をする場合、3か月〜1年ほどの治療期間がかかります。全体矯正に比べると治療期間が短く、費用も安いメリットがあります。

しかし、難しい治療や噛み合わせの治療には対応できません。部分矯正でも通院頻度は1〜3か月に一度です。リテーナーの装着期間は、1〜2年が目安です。

マウスピース矯正の治療期間が長くなるケース

抜歯のイメージ

マウスピース矯正を始める前に、事前に精密検査をして歯の生え方や顎の状態などを確認した後で治療計画を立てます。その際に治療期間も算出されますが、場合によっては、治療期間が長くなることも考えられます。

この項目では、マウスピース矯正が長引くなる主な理由について解説します。

抜歯が必要なケース

抜歯が必要だと判断された場合は、治療が長引く可能性があります。抜歯後、歯茎の状態が落ち着くのを待ち、マウスピース矯正を始めるからです。また、抜歯をすると歯と歯の間に隙間ができるため、歯を大きく動かさなければならず、その分治療期間が長引きます。

歯並びの乱れが重度なケース

叢生(ガタガタした状態の歯)や出っ歯、受け口などの症状が重度の場合、治療期間が長くなります。マウスピース矯正では歯にかかる力が穏やかで、歯の移動がゆっくりなためです。

アタッチメントを使用するなど、付加的な治療が必要となるケースも多く、治療内容が複雑化し期間も長引きます。

マウスピースの管理が不適切なケース

マウスピース矯正では、マウスピースの装着や交換、管理は全て患者さまが実施しなければなりません。マウスピースの装着方法や管理を間違えると、計画通りに治療が進まなくなる可能性が高いでしょう。

例えば、マウスピース矯正では、装置を1日20〜22時間以上装着しなければなりません。継続的に歯に圧力をかけることで、歯が動くためです。

マウスピースの装着を忘れるなどの原因で装着時間が短くなると、治療計画取りに歯が動きません。また、交換時期を守らない場合も、計画通りに歯が動かないでしょう。

さらに、マウスピースは正しい方法できっちり装着しなければなりません。正しく装着できていないと、歯が想定外の方向へ動くリスクがあります。

途中で虫歯や歯周病になったケース

マウスピース矯正の途中で、虫歯や歯周病になった場合は矯正治療が長引く可能性が高くなります。虫歯や歯周病が進行した場合は、矯正治療を中断して虫歯や歯周病の治療に専念する必要があるからです。

虫歯の治療後に被せ物をした場合、マウスピースが合わなくなる可能性も考えられます。治療に専念している間に後戻りが起こり、マウスピースを装着できなくなることもあるでしょう。

このような場合、マウスピースを作り直す必要があります。

マウスピース矯正を予定どおりに終わらせる方法

マウスピースとチューイーのイメージ

抜歯が必要なケースや、難しい症例を治療ケースでは、ある程度時間がかかることは避けられません。慎重に治療を進めなければ、歯周組織にダメージが加わる可能性も考えられます。

しかし、矯正治療を長引かせないためにできることはあります。予定外の問題が起こってマウスピース矯正の治療期間が長くなると、治療費や通院などの負担が増します。

回避できる問題は回避して、治療を予定取りに終わらせましょう。この項目では、マウスピース矯正を順調に進めるためにできることについて解説します。

マウスピースを適切に管理する

マウスピースの装着時間や装着方法を守りましょう。マウスピースを20〜22時間以上装着することで、歯に適切な圧力をかけて動かせます。食事のときに外したまま装着を忘れたり、紛失したりすると、治療計画通りに歯が動きません。

アラームを設定して忘れないように工夫したり、1段階前のマウスピースを予備として持ち歩いたりして、対策しましょう。

マウスピースを正しく装着することも大切です。歯で噛むのではなく、指で奥歯から前歯にかけてしっかりと押し込んでください。チューイーというシリコン製のアイテムを噛んで、マウスピースをしっかりと装着します。

調整日を守る

予定通りに通院することも、計画通りに治療を進める上で重要です。マウスピース矯正では、一般的に1〜3ヶ月に一度のペースで通院します。歯の動き方や治療の進み具合を確認して、次の通院日を決めます。

調整日を守らないと、問題が発生していた場合に対応できず、治療期間が伸びる可能性が高まります。

トラブルが起きたらすぐに相談する

マウスピースにトラブルが起きたと感じたときには、すぐに歯科医院へ相談しましょう。例えば、マウスピースをなくしたり破損したりした場合です。放置して装着しなかったり、無理やり装着し続けたりすると、治療に支障が出ます。

口腔内を清潔に保つ

マウスピース矯正中に虫歯や歯周病にならないように、口腔ケアを徹底し清潔に保ちましょう。マウスピース矯正では、取り外しができるマウスピースを使って治療するため、口腔ケアは難しくありません。

普段通りのケアに加え、タフトブラシやデンタルフロスなどを併用すれば、歯と歯の間、歯と歯茎の境目など、プラークが残りやすい箇所もきれいに磨けます。

虫歯や歯周病で矯正治療を中断することにならないよう、毎日の口腔ケアを徹底しましょう。

また、マウスピースを装着したまま食事をしたり、甘いドリンクを飲んだりすると、虫歯や歯周病の原因になります。糖分が入っていない水以外を飲食する場合は、必ずマウスピースを取り外してください。マウスピースを装着する前は、歯磨きを行いましょう。

まとめ

マウスピース矯正をして綺麗な歯で笑う女性

マウスピース矯正の治療期間は、全体矯正の場合1〜3年、部分矯正だと3か月〜1年ほどが目安です。

マウスピース矯正が長引く理由としては、抜歯を含む難しい症例であることのほかに、マウスピースの装着方法を間違えていることや、虫歯や歯周病にかかることなどが挙げられます。不必要に治療が長引くのを防ぐためにも、マウスピースを適切に扱うことが欠かせません。

マウスピース矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年03月28日 12:00

歯周病が引き金に?引き起こす病気と予防する方法を解説!

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

歯周病は、日本人の成人の約8割がかかる、または予備軍であるとされる病気です。実は、歯周病は歯ぐきの腫れや出血、歯が抜けるといった口内トラブルにとどまらず、さまざまな全身疾患の引き金となることが近年の研究で明らかになっています。

この記事では、歯周病とはどのような病気なのかを解説し、歯周病が引き起こす可能性のある病気を詳しく紹介します。さらに、歯周病を予防するための効果的な方法についても説明していきます。歯と全身の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。

歯周病とは

歯周病のイメージ

歯周病とは、歯を支える歯肉や歯槽骨などの組織に炎症が起こる病気です。歯垢(プラーク)や歯石に潜む細菌が原因となり、歯ぐきが腫れたり、出血したりする症状が現れます。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行することが多いのが特徴です。

歯周病は、進行度によって歯肉炎と歯周炎に分類されます。歯肉炎は、歯ぐきに軽い炎症が起こる段階で、この段階なら適切なケアをすれば元の健康な状態に戻せます。

しかし、放置すると炎症が歯槽骨まで及び、歯周炎へと進行します。歯周炎になると、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることもあります。

歯周病の主な原因は、歯磨きを怠ることによるプラークの蓄積です。また、喫煙、ストレス、糖尿病などの全身疾患も、歯周病のリスクを高める要因になります。加齢とともに発症リスクは上がりますが、最近では若年層にも広がっているため注意が必要です。

詳しくは後述しますが、歯周病が進行すると細菌が血流に乗って全身を巡ります。その結果、糖尿病や心疾患、脳卒中、さらには認知症や肺炎といった命に関わる病気を引き起こすリスクが高まるのです。

歯周病は口の中だけの病気ではなく、全身の健康を脅かす慢性炎症性疾患だと言えるでしょう。

歯周病が引き起こす病気とは?

歯周病で心筋梗塞になった女性

歯周病は、口の中だけの問題ではなく、全身のさまざまな病気と深く関係しています。歯周病菌や炎症によって生じる有害物質が血流に乗り、体のあちこちで悪影響を及ぼすことが明らかになっているのです。

全身への影響を最小限に抑えるためにも、歯周病を予防したり、進行を止めたりすることが重要です。ここでは、歯周病が引き起こす可能性のある主な病気について解説します。

心筋梗塞・脳梗塞

歯周病菌が血管内に入り込むと、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。炎症によって血管の内壁が傷つき、そこにコレステロールが蓄積しやすくなるため、血管が詰まりやすくなるのです。

歯周病を患っている人は、そうでない人と比べて心血管疾患の発症リスクが高いといわれています。

糖尿病

糖尿病と歯周病は、相互に影響を与え合う関係にあります。歯周病による炎症は、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げ、糖尿病の悪化を招きます。逆に、糖尿病の人は免疫力が低下しやすく、歯周病が悪化しやすいです。

歯周病を治療することで、糖尿病の症状が改善するケースも報告されています。

認知症

近年、歯周病と認知症の関連性が注目されています。歯周病菌が脳に侵入すると、アルツハイマー型認知症の原因とされるタンパク質が脳内に蓄積しやすくなることが分かっています。歯周病の進行を防ぐことは、将来的な認知症リスクを低減するためにも重要です。

誤嚥性肺炎

高齢者に多い誤嚥性肺炎も、歯周病と深い関係があります。口腔内の細菌が唾液とともに気道に入り、肺に感染を引き起こすことが原因です。特に、口腔ケアが不十分な高齢者では、歯周病菌が増殖しやすく、誤嚥性肺炎の発症リスクが高まります。

妊娠トラブル

妊娠中の女性が歯周病にかかると、早産や低出生体重児のリスクが高まることが報告されています。これは、歯周病菌が炎症を引き起こし、子宮の収縮を促す物質を分泌させるためです。

妊娠を考えている方や妊婦の方は、歯周病予防に特に気をつける必要があります。

歯周病を予防する方法

歯周病を予防するデンタルケア用品のイメージ

歯周病は、歯磨きや生活習慣の改善などによってある程度予防が可能な病気です。口腔ケアや生活習慣の見直しを行うことで、発症リスクを大幅に軽減できます。

ここでは、歯周病を予防するための具体的な方法についてご紹介します。できることから、少しずつ始めていきましょう。

正しい歯磨きを実践する

歯周病予防の基本は毎日の歯磨きですが、間違った方法で磨いていては歯磨きの効果が少なくなります。以下のポイントを意識して、正しい歯磨きを行いましょう。

まず、歯ブラシは毛先が細く、柔らかめのものを選びましょう。歯ぐきにかかる負担を抑えながら、細かい部分の汚れも落としやすくなります。

歯を磨く際は、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに動かしながら磨きます。このとき、強くこすりすぎないように注意しましょう。

朝晩の2回、できれば食後にも磨くのが理想です。1回につき最低でも2〜3分以上かけ、歯全体を丁寧に磨きましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に取り除くことができません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、プラーク(歯垢)の除去率が格段に上がります。

特に、歯と歯の隙間が広い人は歯間ブラシを使うと効果的です。

ただし、デンタルフロスや歯間ブラシはあくまでも補助的な道具です。まずは歯磨きを丁寧に行い、汚れをしっかり除去することが重要です。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、自分で気づくのが難しい病気です。そこで重要なのが、歯科医院での定期検診です。最低でも年に1〜2回は歯科検診を受け、専門的なクリーニングを受けましょう。これにより、歯周病の発症や進行を防ぐことができます。

また、通院時には、歯磨きや生活習慣などの改善方法のアドバイスも受けられます。

生活習慣を改善する

歯周病予防には、口腔ケアだけでなく、生活習慣の改善も重要です。以下のポイントに注意しましょう。

十分な栄養を摂取する

歯周病を予防するためには、十分な栄養を摂取することが大切です。特に、ビタミンCやカルシウムを多く含む食品(野菜、乳製品、小魚など)を積極的に摂ることで、歯や歯ぐきの健康を維持できます。

禁煙する

タバコは、歯周病の大きなリスク要因です。喫煙によって血流が悪くなり、歯ぐきの回復力が低下するため、歯周病が進行しやすくなります。

歯周病を治療・予防するためには、禁煙するのが理想的です。難しい場合でも、本数を減らせるよう意識しましょう。

ストレスを溜めない

ストレスは、免疫力を低下させ歯周病の悪化を助長することがあります。適度な運動や趣味の時間を持ち、ストレスをうまく発散することも大切です。

まとめ

歯周病を治療して笑顔で散歩する女性

歯周病は、単なる口の中の病気ではありません。全身の健康にも大きな影響を及ぼすことが分かっています。

歯周病が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病の悪化、認知症、誤嚥性肺炎、妊娠トラブルなど、さまざまな病気のリスクを高める可能性があります。そのため、歯周病を予防することは、健康寿命を延ばすためにも非常に重要です。

予防のためには、正しい歯磨きを実践し、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが効果的です。また、定期的な歯科検診を受けることで、歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。

さらに、禁煙やバランスの取れた食事、ストレス管理などの生活習慣の改善も、歯周病予防には欠かせません。

歯周病は自覚症状が少なく、気づいたときにはすでに進行していることが多いため、日頃からの予防意識が大切です。歯周病を軽視せず、適切な対策を行うことで、健康で快適な生活を送りましょう。

歯周病の治療を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年03月21日 12:00

子どもの歯磨き習慣を身につける!嫌がるときの対処法も解説!

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

子どもの歯の健康を守るためには、毎日の歯磨き習慣が欠かせません。

しかし、小さな子どもは歯磨きを嫌がることが多く、なかなか習慣化できないと悩む保護者も少なくありません。嫌がる理由はさまざまで、口の中に異物が入ることへの違和感や、歯ブラシの感触が苦手といったものがあります。

この記事では、子どもの歯磨き習慣を身につけるためのポイントや、歯磨きを嫌がるときの対処法について詳しく解説します。

子どものうちから歯磨き習慣を身につけたほうがよい理由

歯の検診をする子供

子どもの頃から適切な歯磨き習慣を身につけることは、将来の口腔健康に大きな影響を与えます。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯になりやすい特徴があります。乳歯が虫歯になると、永久歯の歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があります。

さらに、幼少期に虫歯が多いと、顎や脳の発達にも支障をきたす場合があります。また、正しい歯磨き習慣は、食生活の改善や全身の健康維持にも影響します。幼少期からの口腔ケアは、将来的な歯周病予防にもつながり、生涯にわたって健康な歯を保つ基盤となります。

したがって、子どもの頃から歯磨きを習慣化し、定期的な歯科検診を受けることが重要です。

子どもの歯磨きをはじめるタイミング

乳歯が生えた子供

子どもの歯磨きは、最初の乳歯が生え始める生後6~8ヶ月頃から始めることが推奨されています。この時期からのケアが、将来の口腔内の健康維持に重要な役割を果たします。

子どもの歯磨きの仕方

歯みがきを始めた子供

子どもの歯磨き習慣を確立することは、将来の口腔健康を守るために非常に重要です。以下に、子どもの歯磨きの仕方について解説します。

基本的な方法

乳歯が生え始めたら、柔らかいガーゼやシリコン製の歯ブラシで優しく拭くように清掃を始めるのが理想です。特に授乳後や食事の後に、口の中をきれいにする習慣をつけることで、虫歯のリスクを軽減できます。

子どもが歯ブラシに慣れてきたら、小さめの子ども用歯ブラシを使用して優しく磨いてあげましょう。最初のうちは力を入れすぎず、歯の表面をなでるようにブラシを動かし、歯磨きを習慣として定着させることが大切です。

また、フッ素入りの歯磨き粉を少量使用すれば、虫歯予防効果を高めることができます。飲み込まないように少量(米粒程度)から始め、成長に応じて量を調整しましょう。

効果的な仕上げ磨きの方法

子ども自身が歯磨きをすることは大切ですが、10歳頃までは保護者が仕上げ磨きをすれば、虫歯予防の効果を高められます。

仕上げ磨きをする際は、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先をまっすぐ当て、優しく小刻みに動かすようにします。特に、奥歯の噛み合わせ部分や上の前歯は、虫歯になりやすいため、丁寧に磨くことが重要です。

仕上げ磨きの際は、子どもを膝の上に寝かせたり、後ろから頭を支える姿勢にすると、口の中が見やすいです。

適切な歯ブラシの選び方

子どもの歯ブラシを選ぶ際には、毛先が柔らかめで歯ぐきを傷つけにくいものを選ぶことが大切です。ヘッドが小さく、子どもの口の大きさに合ったものを選ぶことで、歯の隅々まで磨きやすくなります。

また、子どもが興味を持ちやすいデザインやキャラクターのものを選ぶと、歯磨きに対する意欲が高まりやすくなります。電動歯ブラシを活用するのも一つの方法で、振動によって歯の汚れを落としやすくなるため、歯磨きを嫌がる子どもにも有効です。

フッ素の活用と定期的な歯科検診

フッ素は、歯の再石灰化を促し虫歯を予防する効果があります。子ども用のフッ素ジェルやフッ素洗口液を活用することで、より効果的に虫歯を防げます。

また、定期的に歯科検診を受けることも重要です。歯科医師による専門的なクリーニングやフッ素塗布を受けることで、虫歯予防の効果をさらに高められるでしょう。

子どもが歯磨きを嫌がるときの対処法

歯磨きを嫌がって泣く子供

子どもが歯磨きを嫌がる場面は、多くの保護者の方が直面する悩みの一つです。

しかし、無理に歯磨きを強行したり、叱ったりすることは逆効果となり、子どもの歯磨きへの抵抗感を増す可能性があります。ここでは、子どもが歯磨きを嫌がる際の効果的な対処法をいくつかご紹介します。

子どもの気持ちに寄り添う

子どもが歯磨きを嫌がる際は、まずその気持ちに寄り添うことが大切です。「嫌なんだね」「今日は疲れちゃったかな?」と優しく声をかけ、子どもの気持ちを受け止めましょう。無理に歯磨きをしようとせず、一度落ち着かせてから再度試みると良いでしょう。

また、保護者が悲しそうな表情を見せたり「ママ(パパ)も一緒に磨くね」と共感を示すことで、子どもが協力的になる場合もあります。子どもは感情を敏感に察知するため、穏やかに接することが重要です。

体勢を工夫する

歯磨きの際の体勢も、子どもの気持ちに影響を与えます。上からのぞき込むように磨くと、子どもが恐怖を感じることがあります。そのため、膝の上に座らせて対面して磨いたり、鏡を使って後ろから磨いたり、子どもが安心できる体勢を工夫すると良いでしょう。

また、歯磨き中に動きたがる子どもには、寝転がせて磨くのも一つの方法です。特に、小さい子どもは仰向けの姿勢のほうがリラックスしやすく、スムーズに歯磨きが進むことがあります。

歯磨き中の表情に気をつける

「汚れをしっかり落とさなければ虫歯になってしまう」と思い、真剣に歯磨きをする保護者の方は非常に多いです。丁寧に歯磨きすることは大切ですが、集中して子どもの口の中を覗き込む保護者の顔は、お子様にとっては不安を感じるものかもしれません。

可能な限り明るく声をかけながら、笑顔で楽しみながら歯磨きをすることが重要です。

楽しい雰囲気を作る

歯磨きを楽しい時間にする工夫も効果的です。子どもの好きな音楽を流したり、歯磨きの絵本を読むことで、歯磨きへの興味を引き出せます。

また、保護者も一緒に歯磨きをすることで、子どもが真似をして積極的に取り組むようになる可能性があります。「どっちがピカピカになるかな?」とゲーム感覚で実施してみてもいいでしょう。

また、仕上げ磨きを嫌がる子どもには「今日はどの歯から磨く?」と選ばせたり「○○ちゃんの歯をピカピカにしよう!」とポジティブな声かけをすることも効果的です。

お気に入りのアイテムを活用する

子どものお気に入りのぬいぐるみや人形を使って、一緒に歯磨きをするごっこ遊びをしてみましょう。「くまさんも歯を磨くよ!」「○○ちゃんも一緒に磨こうね」と声をかけると、子どもは楽しんで歯磨きをするようになります。

また、好きなキャラクターの歯ブラシや歯磨き粉を選ばせるのも効果的です。自分で選んだアイテムを使うことで、歯磨きへの意欲が高まるかもしれません。

ご褒美や達成感を与える

歯磨きができたらシールを貼る、好きな絵本を読めるなど、小さなご褒美を設定するのも一つの方法です。「今日もピカピカになったね!」と褒めることで、歯磨きへのモチベーションが上がるでしょう。

また、カレンダーにシールを貼るなど、達成感を得られるようにすると、子ども自身が進んで歯磨きをするきっかけになることもあります。

口をすすぐだけの日を設ける

どうしても歯磨きを嫌がる日には、無理に磨こうとせず口をすすぐだけにとどめることも一つの方法です。特に、体調が悪い日や機嫌が悪い日は無理をせず「今日はお水でバイキンを流そうね」と促すことで、嫌悪感を軽減できます。

まとめ

歯みがきをして綺麗な歯の親子

子どもの歯磨き習慣を身につけることは、将来の口腔健康を守るために非常に重要です。乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすく、一度虫歯になると進行が早いため、幼いころから正しい歯磨きを習慣化することが大切です。

歯磨きを始めるタイミングは、乳歯が生え始める生後6か月頃が目安です。最初はガーゼで優しく拭くことから始め、徐々に子ども用の歯ブラシを使用していきます。10歳頃までは仕上げ磨きをすれば、しっかりと汚れを落とし虫歯予防の効果を高めることができます。

子どもの歯磨きでお悩みの方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年03月14日 12:00

子どもの歯並びが悪くなる原因は何?放置するリスクも解説!

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

子どもの歯並びは、将来的な健康や見た目にも大きく影響を与える可能性があります。「歯並びが悪くなるのは遺伝だから仕方ない」と思い込んでいる保護者の方もいるのではないでしょうか。

歯並びが悪いと、虫歯や歯周病になりやすくなったり、発音や咀嚼(そしゃく)に影響を及ぼしたりする可能性があります。また、噛み合わせの問題が、全身の姿勢や顎関節の発育に影響を与えることもあるため、決して軽視できるものではありません。

この記事では、子どもの歯並びが悪くなる原因や、放置することで生じるリスクについて詳しく解説します。さらに、どのような歯並びは矯正治療を検討すべきか、矯正はいつ頃始めるべきなのかについても紹介します。

子どもの歯並びが悪くなる原因

指しゃぶりの癖がついた女の子

子どもの歯並びが悪くなる原因には、遺伝と生活習慣の両方が関係しています。親から受け継ぐ要素もありますが、後天的な影響も大きいといわれています。

ここでは、歯並びが悪くなる主な原因について詳しく解説します。

遺伝

歯並びの乱れには遺伝が関係しており、親の特徴が子どもに引き継がれることは珍しくありません。歯並び自体が遺伝するわけではありませんが、顎の大きさや形、歯の大きさ、噛み合わせの傾向などは遺伝の影響を受けやすいとされています。

例えば、顎が小さいと歯が並ぶスペースが足りず、重なって生えることがあります。また、歯が大きすぎる場合も、顎のスペースに収まりきらずに歯並びが乱れる要因となります。

上顎と下顎の成長バランスによって、受け口や出っ歯のような噛み合わせの問題が起こることもあります。

乳歯の生え方や抜けるタイミング

乳歯の生え方や抜けるタイミングも、永久歯の歯並びに大きな影響を与えます。乳歯は永久歯が正しい位置に生えるためのガイドとなる役割を持っています。そのため、乳歯の生え方や抜けるタイミングが不適切だと、永久歯の歯並びに問題が生じることがあります。

例えば、乳歯が早く抜けると隣の歯が倒れてきて、永久歯が生えるスペースがなくなります。乳歯がなかなか抜けずに残っていると、永久歯が生えてくるスペースを確保できず、歯並びの乱れにつながることもあります。

口呼吸の習慣

お子さまが口呼吸をしている場合、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。口呼吸の習慣があると、舌の位置や顎の発達に問題が生じることがあります。

口呼吸が続くと上顎の成長が妨げられ、歯が正しく並ぶためのスペースが不足します。その結果、歯がガタガタになったり、上顎が狭くなったりすることがあります。

口呼吸には、アレルギー性鼻炎や扁桃腺肥大などがかかわっている場合もあるため、気になる場合は耳鼻科の受診も検討するとよいでしょう。

指しゃぶりの癖

幼少期に見られる指しゃぶりは一般的な行動ですが、4歳を過ぎても続く場合は、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、長期間にわたって指をしゃぶると、前歯が前方に押し出され、開咬(かいこう)と呼ばれる噛み合わせの問題が発生することがあります。開咬になると前歯がうまく噛み合わず、食事の際に前歯で食べ物を噛み切ることが難しくなります。

食生活

食べ物の種類や食べ方も、子どもの歯並びに影響を与える要因の一つです。特に、現代の食生活は柔らかい食べ物が増えており、それが顎の発達不足につながることが指摘されています。

しっかりと噛むことで顎の骨が成長し、歯が正しく並ぶためのスペースが確保されます。噛む回数が少ないと顎の発達が不十分となり、歯並びの乱れにつながるのです。

子どもの悪い歯並びを放置するリスク

子どもの悪い歯並びを放置するリスクのイメージ

子どもの歯並びが悪い状態をそのままにしておくと、見た目だけではなく、健康や日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。歯並びの乱れは自然に改善することはほとんどなく、むしろ悪化するケースが多いといわれています。

ここでは、歯並びの問題を放置することによる主なリスクについて詳しく説明します。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

歯並びが悪いと、歯と歯の間に食べかすや歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。特に、歯が重なり合っている部分や傾いて生えている部分は、歯ブラシが届きにくく、磨き残しが発生しやすくなります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まることが考えられます。

また、乳歯の虫歯を放置すると、永久歯にも悪影響を与えることがあります。永久歯が生えそろった後でも、歯並びが乱れているとブラッシングが不十分になりやすく、虫歯や歯周病が進行するリスクが高まるでしょう。

歯の健康を守るためにも、歯並びを整えることは重要です。

発音や滑舌に影響が出る

歯並びは、発音や滑舌にも大きな影響を与えます。特に、サ行やタ行の発音には歯の位置が深く関係するため、歯並びが悪いと発音が不明瞭になることがあります。例えば、開咬(かいこう)の状態では空気が抜けやすく、サ行の音がうまく発音できないことがあります。

発音の問題は成長とともに改善される場合もありますが、歯並びが原因であれば自然にうまく発音できるようになる可能性は低いでしょう。歯並びを矯正することで、改善できる可能性があります。

咀嚼や消化に影響を与える

歯並びが悪いと食べ物をうまく噛み砕けず、消化器官への負担が増えることがあります。食べ物がしっかりと噛み砕かれ、唾液と混ざることで消化がスムーズに行われます。咀嚼が不十分で大きい状態の食物を飲み込むと、胃腸に負担をかけるでしょう。

顎の成長や顔のバランスに影響を与える

子どもの歯並びが悪いまま放置すると、顎の成長にも影響を与えることがあります。特に、噛み合わせが悪いと、片側の顎ばかりを使って噛む癖がつきやすくなります。その結果、顎の成長に左右差が生じ、顔がゆがむ原因になることもあります。

また、顎の発育が不十分だと、将来的に歯並びだけでなく顔の骨格全体のバランスが崩れることもあります。例えば、受け口(反対咬合)や出っ歯(上顎前突)がある場合、顎の成長とともにその特徴がさらに強調されることがあります。

全身の姿勢や体のバランスにも影響する

歯並びや噛み合わせは、口の中だけでなく全身の姿勢や体のバランスにも影響を与えることがあります。噛み合わせが悪いと、顎の位置がずれて首や肩の筋肉に負担がかかることがあります。その結果、肩こりや頭痛が起こりやすくなります。

また、噛み合わせが悪いと体の重心がずれ、姿勢が崩れることもあります。特に、子どもの成長期に噛み合わせの問題があると、猫背や側弯症のリスクが高まるとされているため、歯並びの問題を放置しないことが大切です。

矯正したほうがいい子どもの歯並び

ガタガタで矯正したほうがいい子どもの歯並び

子どもの歯並びの乱れにはさまざまな種類がありますが、すべての場合で矯正治療が必要なわけではありません。

しかし、放置すると健康や生活に悪影響を及ぼす可能性がある歯並びの問題もあります。ここでは、矯正治療を検討したほうがよい歯並びについて解説します。

受け口(反対咬合)

受け口とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を指します。正式には反対咬合と呼ばれ、噛み合わせが逆になっている状態です。食事の際に十分に噛めなかったり、発音に影響が出たりすることがあります。

子どもの場合、成長を利用して矯正できる時期があるため、早めに歯科医に相談することが大切です。

出っ歯(上顎前突)

出っ歯とは、上の前歯が前方に突出している状態で、正式には上顎前突といいます。口が閉じにくくなることで、口呼吸の原因になったり転んだときに前歯を折るリスクが高まったりする可能性があります。

また、上顎が前に出ていると、下顎の成長が抑制されることもあり、顔のバランスに影響を与えます。特に、指しゃぶりの癖が長く続いた子どもに多く見られるため、早めに癖を改善し、必要に応じて矯正治療を検討するのがよいでしょう。

叢生

叢生とは、歯が並ぶスペースが不足し、ガタガタに生えている状態のことです。乱ぐい歯とも呼ばれています。歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高くなる傾向があります。

叢生の原因としては、顎が小さいことや乳歯が早く抜けたことなどが考えられます。特に、奥歯の位置がずれていると全体の歯並びにも影響を与えるため、注意が必要です。

開咬

開咬とは、奥歯を噛み合わせたときに、前歯が閉じずに隙間ができる状態を指します。この状態になると、食べ物を前歯で噛み切るのが難しくなり、発音にも影響が出ることがあります。

開咬は、長期間の指しゃぶりや舌を前に押し出す癖が原因で起こることが多いとされています。また、口呼吸の習慣がある子どもにも見られることがあり、早めの対策が必要です。

すきっ歯

すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態を指し、正式には空隙歯列と呼ばれます。乳歯の時期にある程度の隙間があるのは正常ですが、永久歯に生え変わっても隙間が大きい場合は、矯正治療を検討する必要があります。

すきっ歯の状態が続くと、発音に影響を及ぼすことがあり、特にサ行やタ行が発音しにくくなります。また、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まることも考えられます。

矯正治療をはじめる年齢

矯正治療をはじめるために母親と歯科医院を訪れた女の子

子どもの歯並びが気になる場合、矯正治療を始めるべきタイミングを知ることが重要です。子どもの矯正治療では、成長期の骨の発育を利用できるため、大人になってから行うよりも効果的に進められる場合が多くあります。

一般的には、は5歳から12歳頃に矯正治療を始めるべきとされています。受け口や出っ歯などの場合は、より早期に治療したほうが良いかもしれません。

適切な開始時期は、歯並びの状態や個人の成長のスピードによって異なるため、歯科医師と相談することが大切です。

まとめ

早めに矯正をして綺麗な歯並びで笑う女の子

子どもの歯並びは、遺伝的な要因だけでなく、生活習慣や癖、乳歯の生え変わりのタイミングなど、多くの要素が関係して決まります。特に、口呼吸や指しゃぶり、片側での咀嚼などの悪い習慣があると、歯並びの乱れにつながる可能性が高くなります。

歯並びが悪い状態を放置すると、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まるほか、発音や咀嚼にも影響を及ぼします。さらに、噛み合わせの異常が姿勢や顎の成長に影響を与え、全身のバランスにまで悪影響を及ぼすこともあります。

成長とともに自然に改善されることはほとんどなく、むしろ悪化するケースが多いため、できるだけ早めに対策を講じることが重要です。お子さまの歯並びの乱れが気になる方は、早めに歯科医師に相談しましょう。

子どもの歯並びの矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年03月07日 12:00

虫歯を放置するとリスクがある?治療法も解説!

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

虫歯は自然に改善することはないため、放置すれば症状は進行します。虫歯が進行するほど治療が複雑化して治療費も高くなり、症状が悪化して全身の健康に影響する可能性もあります。

「歯科医院を受診するのが面倒だ」「忙しくて治療に行く時間がない」などの理由で虫歯を放置している方もいるかもしれませんが、虫歯を放置することは危険です。

今回は、虫歯を放置するリスクや、治療法・予防法について解説します。

虫歯のメカニズム

虫歯の原因の細菌のイメージ

虫歯は、口腔内で細菌が繁殖することで起こる感染症です。もともと口腔内には多くの細菌が存在しますが、食べ物の残りかすや唾液中の成分が細菌と混ざり合うことで、プラーク(歯垢)という細菌の塊を形成します。

プラークの中の細菌は、糖分を分解して酸を産出し、歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。この状態を、虫歯と呼びます。酸によってエナメル質が溶かされ、さらに進行すれば、その内側にある象牙質まで破壊されていきます。

象牙質は神経に近い部分にあるため、しみたり痛んだりする症状を覚えるようになるでしょう。最終的に、虫歯菌は神経に到達して神経を破壊し、歯の健康を維持できなくなります。

プラークは時間が経過すると石灰化して歯石と呼ばれる塊になり、歯石になれば歯ブラシで除去することはできません。そのため、プラーク(歯垢)のうちに除去することが重要です。

虫歯を放置するとリスクがある?

虫歯を放置して口臭がひどくなった女性

虫歯は、放置すればするほど症状が進行していきます。虫歯を放置することで起こるリスクは、以下の通りです。

痛みが強くなる

虫歯が進行するほど痛みが強まります。初期の虫歯では痛みを覚えないことが多いですが、虫歯が象牙質まで到達すると痛みが発生します。さらに、虫歯が神経に到達すれば、痛みはより激しくなります。

虫歯を放置しすぎると神経が死んでしまうため痛みを覚えなくなりますが、虫歯が治ったわけではありません。虫歯による痛みが消えた場合、状態が悪化していることを示しています。

口臭が強くなる

虫歯を放置すると、口臭が強くなっていきます。虫歯菌は、食べかすや歯垢を分解する際にニオイのする毒素を発生するため、口臭として現れるのです。

また、神経まで虫歯が到達して腐敗が進めば、腐敗臭を放つようになります。膿が歯根の先に溜まり、独特な臭いを発することもあるでしょう。

口臭は自分では気付きにくいため、周囲に注意されてから気付くことが多いです。

神経を失う

虫歯菌は、歯の表面のエナメル質やその内側の象牙質まで溶かし、最終的には神経に到達します。神経には歯に栄養を運ぶ役割があるため、神経が虫歯菌に侵されれば歯に栄養が補給されなくなり、通常の歯よりも折れやすくなります。健康な歯を維持するには神経が必要であり、神経が失われる前に虫歯治療を受けることが重要です。

見た目が悪くなる

虫歯を放置すると、歯の表面が黒ずんだり欠けたりして見た目が悪くなります。とくに、前歯が虫歯になると目立ちやすいでしょう。奥歯の場合でも、笑った時に見えるなど、見た目に影響を及ぼします。

「人前で大きく口を開けられない」「笑うことが恥ずかしい」など考え、口を隠そうとするようになる人もいるでしょう。

歯を失う

虫歯を放置すると、歯がどんどん溶けていきます。歯が溶けている部分が多ければ、抜歯が必要です。歯を失えば、失われた歯を補うための治療が必要になるため、治療期間が長くなり、治療費も高額になります。

全身に虫歯菌が回る

増殖した虫歯菌は、口腔内だけに留まらず血管にのって全身へ回ります。虫歯菌が全身に巡ると以下のような病気を引き起こす可能性があり、場合によっては命に関わることがあります。

副鼻腔炎

上の歯の虫歯を放置すると、虫歯菌が鼻の粘膜に感染して副鼻腔炎を引き起こすことがあります。副鼻腔炎の症状は、鼻水や鼻詰まり、嗅覚障害、顔面の痛みです。

骨髄炎

虫歯を放置すれば顎の骨に細菌感染が拡大し、骨髄炎を引き起こすことがあります。骨髄炎を発症すると、顎の激痛や発熱、吐き気などの症状が出ます。

心筋梗塞

虫歯菌が血液を通って心臓に到達すれば、心筋梗塞を引き起こす可能性があります。心筋梗塞では、胸の痛みや圧迫感を覚え、冷や汗や吐き気を伴います。

脳梗塞

血管を通って虫歯菌が脳に届けば、脳梗塞を引き起こすことがあります。脳梗塞は、片麻痺や感覚障害が起こり、生活に支障をきたす後遺症を残すことや、命に関わる事態になることもあります。

虫歯を治療する方法

虫歯の治療について説明するイメージ

虫歯は自然治癒しないため、治療しなければなりません。虫歯の治療法は、進行度合いによって異なります。

虫歯の進行度はC0~C4の5段階に分けられており、数字が大きくなるほど重症度が高まります。虫歯の進行度ごとの治療方法は、以下の通りです。

初期の虫歯(C0)

初期の虫歯は、歯が白く濁ったようになっていますが穴は開いていません。自覚症状はなく、定期的な歯科検診などで発見されることが多いです。

この段階では、歯を削ることはなく、歯磨き指導や食生活の見直しなどのアドバイスによって改善を目指します。また、フッ素を塗布してエナメル質を強くし、虫歯の進行を抑制します。

穴の開いた初期虫歯(C1)

虫歯がエナメル質を溶かし、小さな穴が開くようになります。この段階になると、虫歯部分を削る処置を行います。削る範囲が少なく、初期段階では一度の通院で治療が完了します。

削った後の部分には白い詰め物を行います。

中程度の虫歯(C2)

虫歯が象牙質まで到達しているため、冷たいものでしみるなどの症状が現れるようになっています。C1よりも虫歯部分を大きく削る必要があり、レジンの詰め物だけでは不十分なことがあります。そのため、型取りをしてインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)を作ります。

虫歯を削って型取りをする工程は1日で終わりますが、インレーやクラウンの作成には1週間ほどかかります。完成したインレーやクラウンを歯科用接着剤でくっつけ、嚙み合わせの調整を行います。

重度の虫歯(C3)

さらに虫歯が進行して神経に到達すると、激しい痛みを覚えるようになります。神経にまで虫歯が到達している場合、根管治療と呼ばれる歯の根を清掃する治療が必要です。腐敗した神経を取り除き、根管内を綺麗に清掃・消毒します。

細菌がいなくなるまで清掃しなければ虫歯の再発につながるため、複数回通院をして清掃を繰り返します。治療期間は、個人差がありますが1~2カ月ほどかかることが多いです。

歯根だけが残った虫歯(C4)

虫歯によって歯のほとんどが失われ、歯を残すことが難しい状態です。わずかに残った歯を抜歯し、インプラントやブリッジ、入れ歯などで欠損部分を補います。

歯がなくなった状態で放置すれば、歯が移動して噛み合わせや歯列に影響するため、早急に治療が必要です。

虫歯を予防する方法

虫歯の予防で歯みがきをする家族

虫歯になってからすぐに治療をすることも大事ですが、虫歯にならないように日頃から予防を心がけるのが最も大切です。ここでは、虫歯を予防する方法を解説します。

毎日正しい方法で歯磨きをする

毎日の歯磨きが正しくできていなければ、食べかすが残って蓄積されてプラークになります。食後は必ず歯磨きを行い、磨き残しがないようにしましょう。歯を1本1本磨くように、歯の表面だけではなく歯の根元まで意識してください。

正しい歯磨きの方法は歯科医院で指導してもらうこともできます。歯科医院で自分の歯に合った歯ブラシなどのツールの選び方も確認できます。

フロスや歯間ブラシも使用する

歯ブラシだけでは、綺麗に汚れを落としきることはできません。歯と歯の間には汚れが詰まりやすく、歯ブラシでは除去しきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。

歯間ブラシは、歯茎に近い部分までしっかり掃除でき、デンタルフロスは歯間ブラシが通らないような歯と歯の間にも通すことができます。

生活習慣を見直す

虫歯の発生には、生活習慣が関係していることが多いです。甘い物ばかり食べていれば虫歯になりやすくなるため、甘い物の摂取は適度にすべきでしょう。

また、だらだらと長く食事をする習慣も、虫歯を引き起こしやすいため改善すべきです。食事時間が長くなるほど口腔内が酸性の状態が続き、歯が溶けやすくなります。

定期的に歯科医院を受診する

定期的に歯科医院を受診していれば、虫歯を早期発見・早期治療することができます。虫歯の症状がないから歯科医院を受診しなくて良いというわけではなく、予防のために2〜3カ月に一度ほどの頻度で通院することも大切です。

通院の際にクリーニングをしてもらえば、歯ブラシでは落としきれない汚れも除去してもらえます。日頃のケアと併せて、定期的に歯科医院を受診しましょう。

まとめ

虫歯を治療して食事を楽しむ女性

虫歯を放置すると歯を失うだけではなく、全身の健康に影響する可能性があります。歯と全身の健康を維持するためにも、虫歯は放置せずに早期に歯科医院で治療を受けましょう。

早く治療を受けるほど治療期間は短く、治療費も安価に抑えることができます。また、日頃から虫歯にならないように予防を心がけることも大事です。

虫歯治療を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年02月28日 12:00

インビザライン・ファーストの気になる費用!保険が適用されるかも解説

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

インビザライン・ファーストは、痛みが少なく目立ちにくいのが特徴です。お子様の歯並びが気になり、インビザライン・ファーストでの歯列矯正をお考えの方も多いでしょう。

メリットが多いインビザライン・ファーストですが「費用はどれくらいなんだろう」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、インビザライン・ファーストの治療にかかる具体的な治療費用や内訳、追加費用が発生するケースについて解説します。インビザライン・ファーストでの歯列矯正を検討中の方や、費用を抑えたい保護者の方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストで矯正する女の子

インビザライン・ファーストは、6歳から12歳頃の混合歯列期の子どもを対象とした矯正治療です。永久歯が生え揃う前に、顎の成長を促したり歯列の幅を広げたりしながら歯並びの基盤を整え、歯列形成をスムーズにすることを目的としています。

インビザライン・ファーストは取り外しが可能なため、食事や歯磨きのときも外せる点が大きな魅力です。また、ワイヤー矯正と比べると虫歯や歯周病のリスクを軽減できたり、目立ちにくく周囲の目を気にせずに矯正できたりする点も特徴です。

加えて、痛みも少ないためお子様の負担を軽減できるでしょう。

ただし、装置の紛失や破損には注意が必要です。装着時間が足りていない場合は治療期間が延びたりマウスピースが合わなくなって再制作が必要になったりすることがあります。そのため、保護者のサポートが重要な治療法といえます。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用イメージ

インビザライン・ファーストの費用は、クリニックの料金設定やお子様の口腔内の状態によって異なりします。一般的な相場は、50万円〜80万円程度です。

ここでは、インビザライン・ファーストの治療費の内訳を以下の5つの項目に分けて解説します。

  • カウンセリング費用
  • 精密検査費用
  • マウスピースの制作費用
  • 治療期間中の費用
  • 保定期間中の費用

それぞれの内容も合わせて紹介するので、安心して治療を始められるようにしましょう。

カウンセリング費用

インビザライン・ファーストの矯正前には、カウンセリングが行われます。無料の歯科医院もありますが、5,000円〜1万円程度の費用がかかる場合もあります。

費用を抑えたい場合は、無料でカウンセリングしてもらえるクリニックを検討すると良いでしょう。

精密検査費用

治療方針を決めた後は、精密検査を行って口腔内を確認します。主に、顎の骨の状態や歯の位置などを確認するために、レントゲン撮影が行われます。精密検査費用の相場は、1万円〜5万円程度です。

マウスピースの制作費用

精密検査の結果に基づいて、患者様一人ひとりに合わせたマウスピースをつくります。マウスピースの作成費用は40万円〜60万円が相場です。

ただし、子どもの成長を利用する治療法のため、オーダーメイドで作成しても再制作が必要になることも多いです。成長に伴うマウスピースの作り直しには追加費用がかからないことが多いですが、歯科医院によって異なるため事前に確認しておきましょう。

治療期間中の費用

インビザライン・ファーストでは、マウスピースをご自身で交換して治療を進めます。ワイヤー矯正のように装置の調整を行わないため、通院頻度は低いとされています。

しかし、定期通院が必要ないわけではありません。治療の進行状況や生え替わりの進み方などを確認するために、医師の指示に従って通院する必要があります。

通院や検査にかかる費用相場は、3,000円~5,000円程度が多いです。通院を怠ると追加費用がかかる恐れがあるため、注意しましょう。

保定期間中の費用

インビザライン・ファーストの治療完了後には、歯の後戻りを防ぐための保定期間を設けます。保定期間にはリテーナーと呼ばれる専用の装置の装着が必要になります。

リテーナーの費用相場は2万円~6万円程度です。複数種類があるため、選択する装置によって費用は変わります。また、保定期間中も通院が必要になり、3,000円~5,000円程度の費用がかかるケースが多いです。

インビザライン・ファーストで追加費用が発生するケース

インビザライン・ファーストで追加費用が発生するケースイメージ

インビザライン・ファーストでの治療中は、以下のようなケースで追加費用がかかる可能性があります。追加費用をかけず、スムーズに治療を進められるように事前にチェックしておきましょう。

マウスピースの再制作が必要な場合

マウスピースを紛失したり破損したりした際は、矯正装置の再制作が必要になります。数千円〜数万円程度の追加費用がかかる可能性があります。

また、紛失や破損の他にも、成長に伴って歯並びが変化し、作り直さなければいけない場合もあります。成長が理由の場合は無料で制作してもらえるケースが多いですが、歯科医院によっては追加費用が発生することがあるため、事前に確認しておきましょう。

治療が延長した場合

計画よりも治療が遅れた場合も注意が必要です。インビザライン・ファーストは、マウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯を動かす治療法です。

1日20時間〜22時間程度の装着が推奨されていますが、装着時間が守られなかった場合は次に使用するはずだったマウスピースが合わなくなる恐れがあります。マウスピースが合わない場合は作り直しが必要となり、追加で費用が発生します。

さらに、治療期間が延長されて通院回数も増えるため、定期通院にかかる費用も増加します。

虫歯や歯周病になった場合

矯正中に虫歯や歯周病になった場合も追加費用がかかるため、注意が必要です。虫歯や歯周病になった場合は、矯正を一旦辞めて治療を優先する必要があります。矯正の延期による追加費用や、虫歯などの治療費がかかります。

また、虫歯治療で歯を削ると、これまで使用していたマウスピースが合わなくなる可能性が高いです。再度制作が必要になるケースも少なくありません。

インビザライン・ファーストは取り外し可能な装置で、虫歯や歯周病のリスクは低いとされていますが、ケアを怠るとトラブルが発生します。口腔内を清潔に保てるようにしましょう。

インビザライン・ファーストには保険が適用される?

インビザライン・ファーストは自費診療となるイメージ

インビザライン・ファーストは基本的に保険適用外のため、自費診療となります。

ただし、先天的な異常や重度の噛み合わせの問題が原因の場合は、保険が適用されるケースもあります。お子様の状態によるので、事前に担当の医師や歯科医院に確認するとよいでしょう。

インビザライン・ファーストの費用負担を軽減する方法

インビザライン・ファーストの費用負担を軽減するため医療費控除の申請をするイメージ

インビザライン・ファーストの費用を抑える方法は、主に以下の3つです。

  • 医療費控除を活用する
  • デンタルローンを検討する
  • 治療期間を延ばさないようにする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

医療費控除を活用する

医療費控除の活用は、インビザライン・ファーストの費用負担を軽減させる方法の1つです。医療費控除とは、1年間のうちに家族や自身で支払った医療費が一定額を超えた場合に、支払った医療費に応じた金額が所得から控除される制度です。

確定申告を行うことで治療費の一部が戻ってくるため、活用すると良いでしょう。また、治療費のほか、公共交通機関を利用した通院時の交通費も対象となります。自家用車のガソリン代や駐車場代は対象外のため、注意しましょう。

デンタルローンを検討する

デンタルローンを活用することで、月々の支払いを抑えられます。デンタルローンとは、歯科治療費を分割払いできるローンを指します。銀行などが提供しており、カードローンよりも低金利で借りられることが多いのが特徴です。

大きな金額をすぐに用意できない場合は、分割払いにすることで月々の負担を軽減できるでしょう。

ただし、歯科医院によってデンタルローンに対応していない場合があります。また、ローンを組むには審査が必要になることがあるため、事前に確認が必要になります。

治療期間を延ばさないようにする

治療期間を延ばさないことも、治療費の負担を軽減する方法です。マウスピースの装着時間を守らなかったり、装置を紛失・破損すると、作り直しの費用や通院費、追加の治療費が発生する可能性があります。

そのため、自己管理を徹底し、計画通りに治療を完了できるようにしましょう。

まとめ

インビザライン・ファーストで歯列矯正し笑顔の親子

インビザライン・ファーストは自費診療になるため費用は高額ですが、他の矯正装置に比べると身体的負担も少なく、お子様にとってメリットの多い矯正方法です。

ただし、紛失や破損時、装着時間の不足などにより、追加費用がかかる可能性もあります。追加費用を発生させないためにも、装着時間のルールを守り、装置の管理に気をつける必要があります。費用負担を抑えながら、インビザライン・ファーストで歯並びを綺麗に整えましょう。

インビザライン・ファーストを検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年02月21日 12:00