医療法人良光会 辻中歯科医院

摂津市千里丘でマウスピース矯正・予防歯科ならJR千里丘駅徒歩1分の辻中歯科医院へ

ホーム ≫ ブログページ ≫

ブログページ

入稿チェック待ち 子どもの矯正の種類や費用とは?メリット・デメリットも紹介

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「子どもの歯列矯正にはどのような種類があるの?」「子どものうちに歯列矯正をするメリットとデメリットは?」といった疑問をおもちの保護者の方もいるでしょう。

子どもの矯正方法にはいくつか種類があり、それぞれ異なる特徴があります。また、子どものうちに矯正治療をするのにはメリットだけでなくデメリットもあるため、事前によく理解しておくことが大切です。

今回は、子どもの歯列矯正の種類や子どものうちに矯正をするメリット・デメリットについて詳しく解説します。子どもの歯列矯正を始める年齢や費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

子どもの矯正の種類

子どもの歯の矯正に使われる器具

子どもの矯正には大きく分けて以下の3つの種類があります。

可撤式矯正装置

可撤式矯正装置は、取り外し可能な矯正器具で、主に歯列の調整や顎の成長促進に用いられます。この装置は、食事や歯磨きの際に取り外せるため、常に清潔な状態に保てます。

ただし、装置を毎日決められた時間装着しなければなりません。歯科医師の指示に従って装置を装着しなければ矯正の効果が得られない可能性があるのです。

可撤式矯正装置には、拡大床やムーシールド、プレオルソ、インビザライン・ファーストなどがあります。

固定式矯正装置

固定式矯正装置は、歯に固定して矯正を行う装置です。固定式のため、可撤式矯正装置のように装着時間などを管理する必要がありません。また、持続的に歯に力を加えることができるため、矯正の効果を得られやすい点もメリットです。

ただし、患者さま自身で装置を取り外すことができないため、歯磨きしにくいと感じることがあります。矯正器具の周りには汚れが付着しやすく、しっかり歯磨きをして汚れを除去しないと虫歯や歯周病になるリスクが高まるため注意が必要です。

固定式矯正装置には、急速拡大装置やリンガルアーチ、タングガードなどがあります。

顎外固定装置

顎外固定装置は、顔の外に固定して矯正する装置です。顎の成長がアンバランスな場合や顎の位置を矯正する必要がある場合に、顎外固定装置を使用することで顎の成長をコントロールします。

自宅にいるときにのみ装着すればよいものがほとんどですが、顔の外に装置を装着するため、見た目が気になることがあるかもしれません。また、治療中は歯科医師に指示された時間、装置を装着する必要があります。

顎外固定装置には、ヘッドギアやフェイスマスク、チンキャップなどがあります。

子どもの矯正は何歳から?

歯の矯正は何歳からが良いか考えている女の子

子どもの矯正治療を始めるタイミングは、その子の歯並びや顎の成長具合によって異なりますが、5歳〜6歳ごろに開始するのがよいといわれています。この時期は歯が生え変わる時期であり、顎の成長をコントロールして永久歯が並ぶスペースを確保することができます。

顎の骨格に問題がある受け口の場合は、3〜4歳ごろに治療を開始することがありますが、一般的には5〜6歳ごろに歯科医院で相談すれば問題ないでしょう。

子どものうちに矯正するメリット

「子どものうちに矯正するメリット」のイメージ

子どものうちに矯正するメリットは、以下のとおりです。

抜歯を回避できる場合がある

矯正治療では、歯を並べるスペースを確保するために抜歯をすることがあります。

しかし、子どものうちに顎の成長を利用しながら歯を並べるスペースを確保できれば抜歯を回避できる可能性があります。子どもの健康な歯を抜かずに歯並びを整えることができる点は大きなメリットといえるでしょう。

顎の骨の成長をコントロールできる

子どものうちであれば、顎の骨の成長をコントロールしながら矯正治療を進めることができます。成長期の骨は柔軟性があり、この時期に矯正治療を行うことで、より効果的に治療を進めることができるでしょう。

虫歯や歯周病のリスク軽減できる

歯並びが悪く、歯と歯が重なっている部分があると磨き残しが生じやすくなります。特に子どもの場合は、自分でうまく歯磨きができないことが多く、虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。

しかし、矯正治療によって歯並びが整うとブラッシングがしやすくなるため、虫歯や歯周病になるリスクを軽減できます。ブラッシングの効率が上がり、お口の中を健康な状態に保ちやすくなる点は大きなメリットといえます。

見た目の改善につながる

矯正治療により顎の成長をコントロールすることで、顔全体のバランスが整います。顎のゆがみを整えて、歯並びを改善することで外見に対するコンプレックスを解消できるでしょう。美しい歯並びや噛み合わせは、心理的な安心感や自信につながります。

将来的な治療期間を短縮できる場合がある

子どものうちに矯正治療を開始すると、大人になってから矯正治療が必要になった場合でも治療期間が短く済む可能性があります。

子どものうちに矯正治療をすれば、顎の成長をコントロールしながら歯を並べるスペースを確保できます。そのため、永久歯が生えそろってから矯正が必要になった場合でもスムーズに治療が進む可能性があるのです。

口腔悪習癖を改善できる

子どものうちに矯正治療をすることで、口腔悪習癖の改善が期待できます。歯科医院では、歯並びに影響を与える口周りの癖がある子どもに対して、口腔筋機能療法(MFT)を行うことがあります。

この治療は、口周りや舌の筋肉のバランスを整えることを目的としています。例えば、舌の位置や口の閉じ方、咀嚼の方法などを見直すことができるでしょう。歯並びに影響を与える口周りの悪い癖が改善されると、矯正治療後の歯が安定しやすく、後戻りしにくくなります。

子どものうちに矯正するデメリット

「子供のうちに矯正するデメリット」のイメージ

子どものうちに矯正するデメリットは、以下のとおりです。

使用する装置によっては目立つことがある

上述のとおり、子どもの矯正治療で使用する装置にはいくつか種類があり、使用する装置によっては目立つことがあります。特に外見に敏感な年齢の子どもにとって、見た目の変化は心理的な負担になることがあるでしょう。

目立ちにくいタイプの矯正装置を選ぶことで目立ちにくくすることができますが、選択する装置によっては費用が高額になることもあるので注意してください。

しっかりと歯磨きをする必要がある

固定式の矯正装置の場合、装置の周辺に食べかすなどの汚れが溜まりやすいです。装置を取り外せないため歯磨きが難しくなりますが、しっかり歯磨きをして汚れを落とさないと虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

そのため、しっかり歯磨きをして矯正装置の周辺に付着した汚れもしっかり落とすことが大切です。子どもの場合は、自分でうまく磨けないケースも多いため、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげましょう。

本人や保護者の方のサポートが必要

矯正治療中は、装置の装着時間や取り扱い、口腔ケアなど保護者の方のサポートが必要不可欠です。

取り外しができる装置の場合は、装着時間を守る必要がありますが、子どもが時間を管理することは難しいでしょう。また、しっかり歯磨きができているか保護者の方が確認してあげる必要もあります。

さらに、子ども自身が前向きに治療に向き合うためにも保護者の方のサポートが必要になるのです。

2期治療が必要になる可能性がある

顎の成長時期に行う子どもの矯正治療を1期治療、永久歯が生え揃ってから行う矯正治療を2期治療といいます。1期治療を行ったからといって必ずしも2期治療を行わなくてよいわけではありません。

1期治療で歯並びが整わなかった場合には、2期治療が必要になるケースもあります。治療期間が長くなると治療に対するモチベーションを保つのが難しくなることがあるでしょう。

治療計画の段階で予測される期間をしっかりと確認し、長期的な視点で治療に臨むことが大切です。

子どもの矯正にかかる費用

「子どもの矯正にかかる費用」のイメージ

子どもの矯正治療にかかる費用は、1期治療で20万円〜50万円ほどが相場です。

費用は、使用する矯正装置の種類や症状の程度などによって変動します。また、子どもの矯正治療は基本的に保険適用の対象になりません。自費診療となるため、歯科医院によって費用が大きく異なるのです。

さらに、矯正治療中は定期的に歯科医院に通院して検診を受ける必要があります。この検診にかかる費用は3,000円〜5,000円ほどが相場です。

1期治療のあとに2期治療を受ける場合には費用が割引されることもありますので、事前に確認するようにしてください。

まとめ

矯正治療を受けて笑顔の男の子

子どものうちに矯正治療を受けることで、顎の成長をコントロールしながら歯を並べるスペースを確保でき、抜歯を回避できる可能性が高まります。また、歯並びが整うことで虫歯や歯周病になるリスクを軽減できる点もメリットといえるでしょう。

子どもの矯正で使用する装置には、可撤式矯正装置・固定式矯正装置・顎外固定装置の3つの種類があります。お子さんの歯並びの状態や顎の成長具合によって使用する装置は異なるため、歯科医師に相談のうえ、お子さんに合った矯正装置を選択しましょう。

小児矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2024年10月18日 12:00

インビザライン矯正にかかる費用はどのくらい?メリットや内訳も解説

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

インビザライン矯正を検討しており、費用が気になっている方も多いのではないでしょうか。インビザラインは、症状によって費用が異なります。また、保険適用外の自由診療なので、歯科医院によっても費用は異なるでしょう。

今回は、インビザラインのメリット・デメリットや費用の相場、内訳などについて解説します。インビザラインを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインとは

マウスピースと専用ケース

インビザラインとは、1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発されたマウスピース型の矯正装置のことです。日本では2006年ごろに販売を開始し、現在ではよく知られた矯正方法のひとつになっています。

患者さまの歯並びに合わせて作製されたマウスピースを段階的に交換していくことで、少しずつ歯を動かして理想的な位置に整えていきます。マウスピースは、1日に20〜22時間以上装着する必要があります。

使用するマウスピースは、透明で目立ちにくく取り外しが可能です。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットイメージ

インビザライン矯正には、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、インビザラインのメリットについて解説します。

矯正装置が目立ちにくい

インビザライン矯正では透明のマウスピースを使用するため、矯正装置が目立ちにくいというメリットがあります。矯正装置が目立つことを理由に歯列矯正を諦めていた方でも、インビザラインなら安心して受けられるでしょう。

特に、営業や接客業など人と接する機会が多い職業の方にとって、インビザラインは良い選択肢と言えます。

痛みが少ない

インビザライン矯正では、1〜2週間に1回の頻度でマウスピースを交換しながら少しずつ歯並びを整えていきます。ワイヤー矯正に比べて歯にかかる力が弱いため、痛みが少ないという点は大きなメリットでしょう。

取り外せる

矯正装置が自由に取り外しできるのも、インビザライン矯正のメリットの一つです。

インビザラインは、歯に矯正装置を固定するワイヤー矯正とは異なり、マウスピース型の矯正装置を使用します。そのため、食事や口腔ケアの際には取り外すことが可能です。

食べ物が矯正装置に挟まることがなく、歯磨きも通常通り行えます。口腔内の清潔を保ちやすいため、虫歯や歯周病のリスクを低減できる点は大きなメリットでしょう。

また、写真撮影などの際にも短時間であれば外すことができます。装着時間が短くなると治療に影響を及ぼすので、用事が終わったらすぐに再装着してください。

3Dシミュレーションで確認できる

インビザライン矯正では、治療開始前に3Dシミュレーションによって歯が実際にどのように動くのかを確認できます。このシミュレーションにより、治療にかかる費用や期間、マウスピースの数などを把握することも可能です。

治療完了までのイメージがしやすい点はメリットといえるでしょう。治療後のイメージをしやすいため、モチベーションの維持にもつながります。

通院の回数が少ない

インビザライン矯正では、治療計画に基づいてマウスピースが作成され、患者さまご自身で段階ごとに交換しながら治療を進めます。そのため、頻繁に歯科医院へ通う必要はありません。

患者さまによって頻度は異なりますが、一般的には2~3か月に1回程度の通院でよいため、忙しい方でも続けやすい矯正方法といえます。

金属アレルギーの方でも使用できる

インビザラインのマウスピースはプラスチック製なので、金属アレルギーの方でも使用できます。金属アレルギーが原因でワイヤー矯正ができない方は、インビザライン矯正を検討してみましょう。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットイメージ

インビザラインにはデメリットも存在します。

自己管理が不可欠

矯正装置が自由に取り外しできるのは、インビザライン矯正のメリットです。

しかし、マウスピースの自己管理が不十分であれば、治療効果が期待できなくなる点はデメリットといえるでしょう。ワイヤー矯正の場合は歯に矯正装置が固定されますが、インビザラインの場合は自分で決められた時間を守って装着しなければなりません。

装着し忘れたり面倒に感じて装着を怠ったりすれば、計画通りに歯が動かず理想の歯並びにならない可能性があります。また、装着を怠って後戻りして、マウスピースが装着できなくなった場合には作り直しが必要になることもあるでしょう。

治療期間が延びたり追加で費用がかかったりすることがあるため注意が必要です。

対応できないケースもある

歯並びが大きく乱れた重度のケースや骨格に異常があるケースなどは、インビザラインのみで治療を行うのが難しいです。その場合、ワイヤー矯正を併用することで治療可能になるケースもあります。

インビザライン矯正ができるかどうかを判断するためには、詳しい検査が必要です。ご自身がインビザラインで治療できるケースか、一度歯科医院で確認してもらいましょう。

インビザラインの費用相場

インビザラインの費用相場イメージ

インビザライン矯正の費用は、重症度によって異なります。インビザラインにはいくつかのパッケージが存在し、重症度に合わせて選択されます。

また、自費診療のため歯科医院によっても異なるので、ご紹介する費用はあくまで目安として参考にしてください。ご自身の場合の費用は、カウンセリングを受けて詳しく確認することが大切です。

歯並びの乱れが軽度の場合

歯並びの乱れが軽度の場合には、インビザライン・エクスプレスやインビザライン・ライトで治療するのが一般的です。

インビザライン・エクスプレスは使用できるマウスピースの上限が片顎7枚で、治療にかかる費用は30~50万円程度が目安とされています。インビザライン・ライトでは片顎14枚までマウスピースを使用でき、45~60万円ほどが費用の目安です。

歯並びの乱れが中等度の場合

抜歯の必要がない場合や奥歯の大きな移動が不要な場合など、中等度の症状の場合はインビザライン・モデレートで改善が見込めます。インビザライン・モデレートは片顎26枚までマウスピースを使用でき、費用の目安は70〜90万円程度です。

歯並びの乱れが重度の場合

奥歯の噛み合わせから大きく動かす必要があるケースや、ズレの大きな重度の歯並びでは、インビザライン・コンプリヘンシブが用いられます。費用の目安は80~120万円ほどで、マウスピースの枚数は無制限です。

複雑な歯並びを改善したい方でも、柔軟に計画を変更しながら追加費用なしで治療できるでしょう。

インビザラインの費用の内訳

インビザラインの費用の内訳イメージ

インビザラインの費用の内訳は、以下の通りです。

  • カウンセリング費:無料〜約1万円
  • 検査費:約1万円〜6万円
  • マウスピースの費用:約30万〜120万円
  • 保定装置の費用:約1万円〜6万円
  • メンテナンス費:数千円〜1万円

保定装置とは、インビザライン矯正が終了した後に、歯が後戻りしないように装着する装置のことです。上記の他にも、抜歯が必要なケースやインビザライン矯正と併用してワイヤー矯正を行うケースでは、それらの費用が追加でかかることになるでしょう。

なお、内訳については矯正治療を受ける歯科医院によって異なりますので、カウンセリングの際に費用の内訳もしっかり確認しておきましょう。

インビザラインは医療費控除の対象になる?

インビザラインは医療費控除の対象になるかイメージ

インビザライン矯正は保険適用外の治療ですが、医療費控除の対象になります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費の総額が一定額を超えた場合に、医療費の一部が所得税として還付される制度のことです。

還付を受けるためには確定申告が必要ですが、矯正治療にかかった費用以外にも、通院に使用した公共交通機関の費用なども医療費控除の対象になります。申請には領収書が必要なため、しっかりと手元に残しておくようにしましょう。

まとめ

マウスピースを持っている女性

インビザライン矯正は、取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を使用して行う矯正方法です。ワイヤー矯正に比べて目立ちにくく、痛みが少ないというメリットがあります。

しかし、インビザライン矯正も他の矯正方法と同様に、保険適用外の自由診療となりますので費用が高額です。大きく歯を動かす必要があるケースでは、100万円以上かかるケースもあるでしょう。

ご自身が実際にどの程度の期間と費用を要するかは、詳しい検査をしないと分かりません。まずは、カウンセリングにて歯科医師にご相談ください。

インビザライン矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2024年10月11日 12:00

予防歯科とは?行う内容や重要性、メリットを徹底解説!

こんにちは。大阪府摂津市、「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

歯科治療は、虫歯や歯周病などの問題が発生してから受けるものだと考えている方が多いです。

しかし、最近では予防歯科への取り組みが広がってきています。予防歯科について、まだ詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

「なぜ何も異常がないのに定期的に歯科医院に行く必要があるの?」「予防歯科って本当に効果があるの?」「そもそも何をするの?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。

この記事では、予防歯科とは何か、重要性やメリット、そして具体的な予防歯科の方法について詳しく解説します。

予防歯科を受けるべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

予防歯科とは

診察を行う女性歯科医

予防歯科とは、虫歯や歯周病などの病気になってから治療するのではなく、それらの病気にかからないよう未然に防いでいくことを目的とした取り組みです。これまでの歯科医療では、虫歯になったら虫歯部分を削って修復するなど、起きた問題に対処するのが一般的でした。

一方、予防歯科ではその名の通り、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが起きないように、予防に力を入れて歯の健康を守っていきます。 具体的な内容には後述しますが、歯科医院のプロフェッショナルケアとご自身で行うセルフケアを実施し、健康的なお口の維持を目指します。

予防歯科が重要な理由

予防歯科が重要な理由を説明する女性

お口のトラブルが起きてから歯科医院に行っていた方からすれば、何も症状がないのに受診するのは違和感があるかもしれません。

しかし、予防歯科の取り組みは、以下の理由から重要だと考えられます。

自分の歯に勝るものはない

虫歯も歯周病も、症状が進行すれば最終的には歯を失う原因となり得る病気ですが、どちらも初期段階ではほとんど症状が現れず、自覚症状もあまりありません。

しかし、自覚症状が出ていなくても病気は徐々に進行していきます。症状が出るころにはすでに虫歯菌によって歯が溶かされていたり、歯周病の炎症によって歯を支える骨が溶けていたりするのです。

身体の一部である歯や歯を支える骨は、一度失えば二度と元通りにはなりません。詰め物や被せ物などを用いて失った歯の機能を回復させることは可能ですが、自分の天然の歯に勝るものはないでしょう。

そのため、歯を削ったり抜いたりする原因となる病気を未然に防ぐ予防歯科が重要なのです。

お口の問題は全身の健康にも影響する

虫歯や歯周病は、お口の中だけでなく全身の健康にも影響を与えることが明らかになっています。例えば、歯周病と糖尿病は互いに影響し合うことがわかっています。

歯周病菌が出す毒素が血管を通じて全身にまわることで動脈硬化が引き起こされ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まることもあります。歯周病菌が肺に侵入すれば、誤嚥性肺炎につながるリスクがあるでしょう。

また、虫歯で歯に痛みが出れば、しっかり噛むことができなくなります。食事を楽しむことができなかったり、消化器官への負担が大きくなったりするでしょう。

予防歯科の取り組みでお口の中の健康を維持することは、全身の健康維持にも関係するのです。

予防歯科のメリット

予防歯科のメリットイメージ

歯を削ったり抜いたりする原因となる、虫歯や歯周病を未然に防ぐのが予防歯科の目的です。予防歯科には、以下のメリットもあります。

トラブルに早く気付ける

定期的に歯科医院を訪れてお口の中のチェックを受けることで、自覚症状が出ていない初期段階の虫歯や歯周病を早期に発見できる可能性が高まります。

通常、歯も身体の病気と同じように重症になればなるほど治療が大変になることが多いです。治療時間が長くなったり、患者様自身も痛みを感じたりするでしょう。

初期段階で異常に気付き対処できれば、痛みや治療時間など患者様の負担を軽減できるのです。

経済的な負担を減らすことができる

「何も症状がないのに歯科医院を受診すると費用が無駄なのでは」と思われるかもしれません。

しかし、お口のトラブルが起き症状が進んだ状態で受診した場合、一度の診察で完了することは少ないです。何度も歯科医院を訪れて治療を受ける必要があるでしょう。通院回数が増えれば、その分費用がかかる可能性が高いです。

そのため、結果的には予防歯科による定期的な受診のほうがコストを削減できることがあるのです。また、予防歯科は歯の健康を保つだけでなく、全身の健康維持にも寄与するため将来的な医療費の節約にもつながります。

生活の質の向上

予防歯科を受けて健康な歯や歯ぐきを保てば、自分の歯でしっかり噛むことができます。異物感や違和感なく食事や会話を楽しめるでしょう。

定期的に歯科医院を訪れて検診を受けている人は、そうでない人に比べてより多くの歯を残せることがわかっています。健康な歯が多く残っていれば、毎日おいしく食事でき、生涯を通じて楽しく過ごせるでしょう。

予防歯科で行うこと

歯の検査

予防歯科で行う内容は、大きく分けて歯科医院で行うプロフェッショナルケアと、ご自身で毎日行うセルフケアの2つがあります。

歯科医院で行うプロフェッショナルケア

歯科医院で行う予防歯科では、お口の状況を把握するための検査や、国家資格を持った歯科医師や歯科衛生士が専用の器具や薬品を用いた歯のクリーニングを行います。

検査や処置は、一度実施して終了というわけではありません。定期検診やメンテナンスとして、数か月間隔で繰り返し受けるのが一般的です。

検査・診断

お口の中の状況を視診し、レントゲンを撮って直接見ることができない歯の内部や歯の根の炎症、歯を支える骨の状態を確認します。歯科医院によっては、カメラを用いてお口の中の写真を定期的にとり、歯ぐきの色合いなどお口の状況を記録することもあります。

また、歯周病の進行具合を確認するために、専用の器具を使用して歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットの深さを測定することもあります。炎症による出血の有無や、歯がグラグラ動いていないか動揺の確認も行います。

スケーリング

スケーリングとは、歯の表面についたプラークや歯石を除去する治療のことです。プラークは虫歯菌や歯周病菌などの細菌が集まった塊で、除去せず放置しておくと虫歯や歯周病を引き起こす原因となります。

歯石は、プラークが唾液の成分により石のように固まったものです。歯ブラシでは取り除くことが難しく、ザラザラした表面にはさらにプラークが付着しやすくなるため、歯科医院の専用の器具を用いて取り除く必要があります。

PMTC

PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略称です。ご自宅での歯磨きでは落としきれない頑固な汚れを、特殊な器具や薬剤を使用して完全に取り除き、歯の表面を滑らかに磨き上げます。

PMTCを受けた後の歯はツルツルになるため、着色汚れやプラークが付着しにくくなります。

ブラッシング指導や食生活指導

歯科医院でのクリーニングを徹底していたとしても、毎日のご自宅での歯磨きができていなければ意味がありません。お口の大きさや歯の生え方などは一人ひとり違い、ブラッシング方法や効率よく磨ける歯ブラシの大きさなども異なります。

そのため、ブラッシング指導では歯の磨き方だけでなく、道具選びのアドバイスなども合わせて行われます。また、食生活習慣の乱れも虫歯の間接的な原因となるため、生活習慣の指導が行われることもあります。

フッ素塗布

虫歯予防のために歯の表面にフッ素を塗布します。フッ素には、歯の表面のエナメル質を強化して虫歯になりにくくする、初期の虫歯を修復する、虫歯菌の活動を抑制するなどの働きがあります。虫歯予防に有効な成分として知られています。

生えたての若い歯だけでなく大人の歯にも有効で、歯ぐきが下がって露出してきた歯根部が虫歯になる根面う蝕の予防にも効果的です。歯の表面に付着した汚れをクリーニングでしっかり除去してからフッ素塗布を行うことで、効果的にフッ素を取り込むことができます。

ご自宅で行うセルフケア

自分で行う予防歯科は、歯科医院でレクチャーを受けた歯磨き方法をご自宅でも継続していくことです。

ブラッシングに加えてフロスや歯間ブラシの使用は、習慣になるまでは面倒に感じるかもしれません。

しかし、歯ブラシのみの清掃ではどれだけ丁寧に磨いても歯と歯の間には毛先が入り込めず、プラークをすべて除去することは困難です。汚れがたまりやすく落としにくい歯間部の清掃は、虫歯や歯周病を予防するためにも大切なので忘れないように使用しましょう。

プラークは歯ブラシなどを使って物理的に落としていくことが基本ですが、虫歯予防の働きをするフッ素配合の歯磨き粉や、抗菌作用のある洗口剤なども販売されています。「虫歯予防、歯周病予防の歯磨き粉を使用しているから大丈夫」と思わず、上手に取り入れましょう。

まとめ

歯科医師の道具

予防歯科は、健康的な歯を長く保つためには欠かせない取り組みです。歯科医院で受けるプロフェッショナルケアでは、異常の早期発見や早期治療、自分では取り除くことが難しい汚れの除去を行います。自宅での日々のセルフケアでは、汚れが蓄積するのを防ぎます。

どちらか一方だけでなく、これら両方を行うことで、歯の健康を長期にわたって維持することができるのです。

予防歯科は早めに取り組みを始めることが大切です。早期に歯の健康を意識した生活や適切な歯磨きができるようになれば、その分虫歯や歯周病の発生リスクが下がり、将来歯を失う可能性を減らせます。

歯科医院を定期的に受診されていない方は、大切な歯や全身の健康を守るためにも、歯科医院を受診しましょう。異常が出ていないか確認してもらい、予防歯科に取り組んでみてはいかがでしょうか。

予防歯科を検討されている方は、大阪府摂津市、「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。 当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2024年10月04日 12:00

予防について

予防について

こんにちは辻中歯科医院予防歯科衛生士チーム(YDH)です。今回のテーマは予防についてお話しさせて頂きたいと思います。

そもそも予防とは?

さて皆さん、そもそも予防とは何か??病気を未然に防ぐため、又は病気が再発しないため、病気が進行しないため等が予防になります。ではここでみなさんにご質問です。歯科医院に何ヶ月に1回行かれてるでしょうか⁇また、ご自身での歯ブラシは1日に何回おこなっていますか⁇お口の中の健康を維持するためには、歯科医院でのケアとご自身での日頃のケアが必要不可欠となります。今回はケアの方法について詳しくお話していきます。

歯のクリーニングにきて予防をしていたら虫歯にはならないの?

定期的に歯のクリーニングに来ているから虫歯にはならないと言われる方もいますが、歯科医院に3ヶ月に一度行っているから安心ではありません。また、毎日朝昼晩と食後にブラッシングをしているから安心という訳ではありません。歯科医院に定期的に通い、さらに日頃から適切にブラッシングをおこなったり、正しい食習慣を送ることでお口の中の健康は維持されます。

虫歯も歯周病も原因は何か?

虫歯も歯周病も細菌による感染症です。また虫歯も歯周病も未然に防ぐことが可能な予防のできる病気です。お口の中の状態は人によって様々です。ブリッジやインプラントがお口の中に入っている人もいれば入れ歯を使用されている方もいます。また、初期の虫歯を経過観察している人や歯根の先の根尖病変の経過をみてる方もいます。このように様々なお口の中の状況に合わせて、歯科医院では磨き方の指導などをおこなっていますので日頃からセルフケアを頑張っている方も、定期的に歯科医院にいらしてください。

根尖病変とはなにか?

根尖とは、歯の根っこの先端部分のことです。この部分が病気になってしまったものを総称して根尖病変といいます。虫歯で神経をとったところが腫れたり、歯根が割れてしまうなどの原因で細菌が感染します。

どうしたら虫歯も歯周病も予防できるでしょうか?

予防方法には大きく分けて2つあります。

専門的な用語としてプロフェッショナルケアとセルフケアに分かれます。

プロフェッショナルケアとは?

歯科医師や歯科衛生士による医院でのケアになります。

辻中歯科医院でのプロフェッショナルケア

辻中歯科医院では超音波スケーラーを用いて歯石除去、歯周ポケット内のバイオフィルム(微生物の集合体)の除去をおこなっています。またブラシやラバーカップを用いて歯面のバイオフィルムやステイン除去もおこなっています。

また、位相差顕微鏡を用いてお口の中の歯周病原細菌を見て頂いたり歯周ポケットの測定をおこなっています。

・全身状態、お口の中の状態に合わせた衛生指導。

・フッ化物の塗布(お子様、ご希望のある大人の方)

・虫歯、歯周病のチェック。

辻中歯科医院では歯科医師により虫歯や歯周病のチェックをおこなっております。

歯科医師の指示のもとに歯科衛生士が歯周病の治療やメインテナンスをおこなっています。

その他に辻中歯科医院ではナノバブルオゾン水での歯周ポケット最深部での歯周病原因細菌の迅速な除菌効果が期待できるクリーニング(自費メニュー)

歯周病原因細菌検査(PCR検査)(自費メニュー)

エリスリトールを使用したエナメル質(歯の表面の歯を守る硬い組織)に負担を軽減するパウダークリーニング予防(ツルツルになりますよ(^^))物販メニュー

がございます。予防の大切さワンランク上の予防にこちらのメニューも大人気です。

Medical treatment scene
セルフケアとは?

(自宅で歯みがきやフロスや歯間ブラシで歯を綺麗にすること)では難しい部分ケアになります。歯科医院で歯科衛生士(国家試験保有者)にきちんと日頃の取り切れていない汚れをきちんとお掃除させていただく事がプロフェッショナルケアになります。

主に患者様自身が毎日おこなうものです。

・歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなど補助清掃器具を用いて、お口の中のお掃除をおこなう。

・虫歯を引き起こす甘味食品を制限したり飲食回数が多くならないようにする。栄養バランスの整った食生活を送る。

・フッ化物配合歯磨剤を使用し、虫歯の予防をおこなう。

・定期的なメインテナンスを受ける。

基本的には歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシを用いた日々のブラッシングであったり、食習慣が主なものになります。しかし、日々のご自身でのケアだけではケアできない部分のケアや、自宅では撮影できないレントゲン写真を撮影したりお口の変化の観察などは歯科医院に行く必要があります。

辻中歯科歯科医院オススメのセルフケアグッズ

歯ブラシ🪥

toothbrush

色々な形、硬さの歯ブラシをご用意しております。

患者様に合った歯ブラシをご提案させて頂いております。

toothpaste

ヤクルトから発売された虫歯、歯周病予防、美白に特化した歯磨きペーストです。

市販はされておりません。当院で購入できます。

treatment gel

当院、副院長が監修したブラッシング後に使用するトリートメントジェルです。

香りはミントとオレンジラベンダーをご用意しております。

患者様に大変ご好評頂いております。リピーターが多く

・お口の粘つきがなくなった。

・歯肉の腫れた部位に塗布すると早く治ったとの感想を頂いております。

セルフケアも様々物があります。辻中歯科医院オススメの電動歯ブラシはドルツは縦の振動と横の振動がダブルで振動するダブル振動をオススメしております。又はジェットウォッシャーは超音波水流で歯と歯の間を綺麗に取り除いてくれるので大変気持ちがいいですよー(^^)

最後に

私自身、20年以上予防歯科に携わっていますが、今では予防歯科をおこなっている歯科医院もどんどん増え予防に関心の高い患者様が多くなったように思います。辻中歯科医院では患者さんと一緒に成長し続ける歯科医院ですので歯科衛生士の私達は予防に日々勉強しながら楽しく患者さんと関わり予防をさせていただいております。またクリーニングの機械もペーストなどもたくさん改良され良い物が多く出てきていますのでそれに付いていけるように技術も知識も日々精進しております。

辻中歯科医院では患者様により良い医療が提供できるように新しい機械の導入、商品を取り入れ患者様に合った施術や指導をおこなっております。

歯やお口の健康は全身にも重要であるという認識が広まった日本では、国民皆歯科健診では老若男女年齢に関係なく国民全員が定期的に歯科健診を受ける事を目標とされております。では歯科健診の義務化はいつから?日本政府は国民皆歯科健診制度の導入を「2025年」としています。

辻中歯科医院の理事長はいち早く予防に力を入れております。以前より位相差顕微鏡の導入や予防の大切さを年に数回国際歯周内科学術大会に参加し、学んで患者さんにアウトプットする事で皆様が健康でありますように日々精進しております。健口=健康が持続します様に辻中歯科医院でお待ちしております。

辻中歯科医院の理事長は咬み合わせから全身の姿勢や健康に繋がっているという事を患者さんに丁寧に説明して子供から高齢者まで幅広く対応しております。口腔機能発達不全症から口腔機能低下症までこれからもきちんとトレーニングを行い、またマウスピース矯正プレオルソやインビザラインと咬み合わせから健康に気をつけている歯科医院であります。些細な事でも私達は患者さんと寄り添い大切なお口の予防を健康をサポートさせていただきますのでどうぞお気軽にお問い合わせください。2階の予防ルームでお会いできるのを楽しみにしております。最後までお読みいただきありがとうございました。

2024年09月29日 11:54

補綴治療の種類と素材について

補綴治療の種類と素材について

みなさんこんにちは。

辻中歯科医院のアシスタントです。

今回は補綴(ほてつ)治療とは何か、またその種類と素材についてご紹介させていただきたいと思います。

補綴治療とは

補綴治療とは、虫歯や歯周病、外傷などで失われた歯を被せ物や入れ歯などの人工の歯で見た目や噛み合わせを補うためのものです。

歯を一本失なった場合、歯全体のバランスが崩れ噛み合わせの歯(対合歯)が出てきてしまったり、歯が寄ってきたりと歯並び全体に影響が及びます。

特に奥歯の場合は目立たないので反対側で噛めば特に不便を感じないかもしれませんが、食べものが詰まりやすくなったり、歯が部分的に強く当たるようになったり(早期接触・咬合干渉)などの噛み合わせに異常が生じます。

また、噛みにくくなることで胃腸に負担がかかり、便秘やその他の病気の原因になる事もあります。

さらにお顔の輪郭が変わってしまったり、シワが生じたりなど審美性(見た目の美しさ)が損なわれるだけでなく、発音にも影響が出てしまいます。

治療法について

歯がある場合の治療

【詰め物】

小さな虫歯には『コンポレットレジン』と言われる樹脂とプラスチックでできた素材を使い虫歯などで穴が開いたところの歯を補います。

保険適用が可能で、白い素材のためほとんどの方はこの治療を1回は受けたことがあるのではないでしょうか。

ただし、摩耗しやすく着色しやすいという特徴があり、むし歯で大きく穴が開いてしまった所には使用できません。

『インレー』虫歯などで削った歯を埋める詰め物で虫歯の範囲が比較的小さく内部が健康的でクラウンを必要とするほど大きな損傷がない場合に使用されます。

『アンレー』インレーと同じく歯を埋める詰め物ですが、歯冠の大部分を占める広範囲の詰め物になります。

どちらも型をとって専門の技工師さんが作成してくれます。

【かぶせ物】

『クラウン』歯全体を覆う場合に使用されます。虫歯が大きく歯の神経を抜いた場合や、虫歯が広範囲に広がり歯の強度が落ちてしまった場合に適応されます。

歯が失くなった場合の治療

【ブリッジ】

先ほどご紹介した被せ物の一種ですが、一般的な被せ物とは少し違い”連結した被せ物”になります。

欠損した歯の両隣を支台にして人口の歯を被せる治療法で橋をかけるように人工の歯を被せることからこの名前がつけられています。

入れ歯のように取り外しの必要がなく、違和感が少ないのがメリットになります。後程ご紹介するインプラントと比べると治療期間も短く費用も抑えられることから歯科医院の中でもとてもポピュラーな治療法になります。

ただし支台として使用する両隣の歯は健康であっても被せが入る分は削る必要があり、食事で噛み込む際は支台の歯に負担が生じてしまうというデメリットもあります。

【入れ歯】(部分入れ歯/総入れ歯)

こちらも欠損した歯や歯茎などを補う為の人工の装置です。

義歯とも呼ばれ部分入れ歯と総入れ歯の2種類に分られます。

ブリッジと違い歯を削る等の周りの歯への負担が少ないことや、取り外しが可能な為メンテナンスしやすく丁寧にお手入れをすることで清潔に保てるというメリットがあります。

一方で使い熟すまでは違和感を感じやすく、特に保険の入れ歯の場合食事の際の食べものや飲み物の熱さや冷たさが感じにくくなる場合があります。

【インプラント】

歯を失なった顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯をつける治療です。

見た目が美しく審美性に優れていて、異物感もなく自身の歯と同じように噛むことが出来るという点が最大の特徴といえるでしょう。さらにブリッジや入れ歯と比べても他の歯への負担が少ないのも魅力のひとつです。

とはいえ、自費治療となることから費用がかなりかかる事や顎の骨の骨密度が低い方には適応が難しい場合があります。

このように同じ補綴治療にもメリット・デメリット様々な種類があります。

では続いて保検適応と保検適応外の素材についてご紹介していきます。

インプラントは保険適応外のみとなりますが、

その他の補綴に関してはそれぞれ保険適用の物と保険適応外(自費治療)の物とあり、辻中歯科では現在下記の様な素材でお選び頂けます。

素材について

【保険適応】

メタル(銀歯)

パラジウム合金が使われており強度が高く、割れにくいことが特徴です。

一方で酸化しやすく、溶け出した金属は体内に蓄積される為金属アレルギーになる可能性があります。身体にはあまり良くないとされていること、審美的観点から見ても流行りの素材ではないと言えます。ドイツやスウェーデンなどのヨーロッパではすでに使用が禁止されていますが、以前は当たり前のように使用されていたので使われている方も非常に多い素材です。

CAD /CAM

プラスチックにセラミックの粉末を混ぜて作られた素材です。

銀歯と違い酸化しない為金属アレルギーの心配がなく、見た目も白いので選ばれることが多くなりましたが、割れやすく着色しやすいというデメリットがあります。また、着色やプラークが付きやすく二次虫歯(虫歯治療が完治した後に再び同じところの虫歯になること)の恐れがあります。

PEEK冠

最近歯科で適応される様になった白っぽい見た目(アイボリー色)のプラスチック素材になります。金属アレルギーの心配がなく、CAD/CAMと比べると強度もあります。一方で、プラークが付きやすく、年数とともに着色されやすいという特徴があります。白っぽいとはいえ、アイボリーに近い色味のためCAD/CAMと比べると見た目は劣ります。

【保険適応外】

ジルコニア単色

ジルコニアをそのまま削り出したもので、強度、生体親和性共に高いものです。

変色もしにくいので長くもつというのも特徴です。ただし、一色ベタ塗りになるので前歯に使用するには色味的に少し不自然になりますので奥歯向きの素材になります。

ジルコニアグラデーション

ジルコニア単色タイプに濃淡のグラデーションカラーをつけたものです。天然歯は根本の方が色味が濃くくすんでおり、先にいくにつれて白っぽくなりますのでそれに合わせてグラデーションされています。前歯に使用しても殆ど違和感のない美しさになります。

ジルコニアボンドクラウン

セラミックの美しさとジルコニアの強度が組み合わさった良いとこどりの素材です。非常に強度があり、十分な美しさも兼ね備わっているため前歯から奥歯まで幅広く使用できます。

E-max

ニケイ酸リチウムガラスを使用したセラミックです。セラミックの中でも非常に美しく、自然な透明感があり天然歯と区別がつかない程です。保険の素材と比べると耐久性も十分にあり10〜15年ほど持ちますが、ジルコニアと比べると強度は少し落ちます。美しい見た目から前歯に使用することが多い素材です。

Gold

その名の通り金で作られています。最大の特徴は、強く硬くさらに程よく“しなる”というところです。薄くても十分な強度がある為削る歯の量が少なくて済みます。強度な素材の物は対合歯(噛み合わせの歯)に負担がかかることがありますが、goldであればしなりがありますし、金属アレルギーの心配も極めて低いと言えるので身体にとても優しい素材になります。一方で、色味としては他の歯と比べると目立つので奥歯や見えにくい上の歯に使用するのが良いかと思います。

まとめ

この様に治療法や、治療に使う素材は様々あります。

・たくさんあって迷ってしまう。

・何があるのか、また何がいいのか分からない。

・金額は少ない方が良いけど、自分に合った素材が知りたい。

・気になるけど支払い方法で悩んでいる

そんな方に辻中歯科ではコンサルテーションを行なっております。

知識豊富なスタッフがドクターと患者様の間に立って、患者様に満足して喜んでいただだけるようにご案内させていただきます。

あくまで私たちの役目はご紹介までとなりますので、当然無理におすすめもしないのでご安心くださいね。

お支払い方法などについても丁寧にご案内させていただいております。

いつでもご相談お待ちしております。

2024年09月24日 17:03

歯の痛みについて

About toothache

歯の痛みについて

みなさん、こんにちは。辻中歯科医院のドクターです。8月も終わり夏も終わりましたが

まだまだ暑いですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回、ご紹介致しますのは、いわゆる、歯の痛みについてです。

そもそも痛みとは?

types of tooth pain

痛みとは教科書的には、実際に何らかの組織損傷が起きた時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような不快な感覚体験および情動体験とされており、大きく分けて3つの種類があります。

いわゆる怪我などで損傷することによる侵害受容性疼痛、神経自体が損傷することによって直接痛みが起こる神経障害性疼痛、社会的要因などで脳自体に痛みを感じる心因性疼痛の3つです。

歯による痛み、すなわち歯痛は教科書的には歯科疾患によって起こされる、歯または歯の支持構造(歯ぐき)の痛み(歯原性歯痛)、または、非歯科疾患によって引き起こされる歯の痛み(非歯原性歯痛)があるとされています。では、なぜ硬組織である歯が痛くなるのでしょうか。

歯が痛くなるとは

歯が痛い。と言っても冷たいものでしみるだけ。であったり、何もしてなくても歯がズキズキ痛むことがあることや甘いものを食べるとしみる。など症状は様々あります。

歯痛の原因はいわゆる虫歯や歯周病が一般的に多いですが、噛み合わせや他に歯以外の全身疾患も関係していることもあり、痛みと言っても原因は多々あります。

歯の構造についてご説明しておきます。歯は外側からエナメル質、象牙質、セメント質と3層構造になっております。

tooth structure

エナメル質・・歯茎から上の部分。神経がないため痛みは感じない

       表層にあるため我々が一番目にしている

象牙質・・・・象牙質はエナメル質より軟らかい

       いわゆる、「浸みる虫歯」とはこの象牙質まで進行している虫歯のこと

       内側には歯髄と呼ばれる神経が通っており、虫歯が進行するとこの神経ま

で波及し歯髄に炎症反応が起き痛みが出てくる。

セメント質・・歯の根っこの表面にあり歯を支えている。基本的に歯茎が下がらない限り見

えない

歯髄(歯の神経)・・・・歯の痛覚を司る組織。虫歯が歯髄まで進行した場合歯、神経治療が       必要になる

歯由来の痛みについて

1:虫歯

虫歯とは教科書的に口腔内の菌(ミュータンス菌)が産生する酸で、歯が溶かされた状態

のこととされています。いわゆる、「熱いものや冷たいものを口に含むと歯が浸みる」や「痛みが持続する」「叩くと響くような鋭い痛み」などが一般的な特徴です。

いわゆる、ミュータンス菌は、お口の中に残った砂糖をはじめとする糖分を栄養分として、歯の表面にくっつき、増殖して歯垢(プラーク)を形成します。またミュータンス菌は糖分から同時に乳酸を作るため、歯垢(プラーク)内部は徐々に酸性になっていき歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。そうして、穴が空いてしまうと虫歯となります。

虫歯になったエナメル質をそのまま放置したらどうなるでしょうか。

象牙質に進行していき歯髄の神経や血液にまで虫歯の細菌が達します。(歯髄炎)

歯髄炎になった場合は、ズキズキしたい痛みやさらに悪化した場合などは根っこが化膿して悪影響が出ることもあります。

初期の虫歯は再石灰化によって自然修復可能ですが、歯髄まで進行した場合は、歯の神経を抜く必要があります。

また、子供ではえたばかりの永久歯はエナメル質が未成熟なため生えてから2〜4年は最も虫歯になりやすいとされております。

2:知覚過敏

知覚過敏とは教科書的に様々な要因によってエナメル質が損傷して象牙質が露出してしまい、外部からの刺激が内部の神経に伝わりやすくなって痛みを感じる疾患とされています。

熱いものや冷たいもので浸みるのは虫歯と症状が似ています。

加齢や強めのブラッシング、歯ぎしりなどで歯茎が後退することにより象牙質がむき出しになることにより知覚過敏は起こります。

3歯の破折

転倒などによる外傷、歯ぎしりによる破折によって破折部から細菌感染を起こし痛み、炎症を引き起こすことがあります。歯の根っこが割れた場合は抜歯が必要になることがあります。

h3歯ぐき由来の痛み

歯ぐき由来の痛み

1歯周病

歯周病とは、一般的に歯を支える歯ぐきや骨(歯槽骨)などの組織が破壊される炎症性疾患の総称とされており、40歳以上の日本人は8割が罹患しているとされております。

歯周病は歯茎のみに限局した歯肉炎と歯槽骨まで波及した歯周炎と2つに大別されます。

歯周病の原因は主に歯に付着したプラーク中の細菌とされており、プラークを放置しておくと、隣接した歯茎に炎症が起き歯と歯茎の間に数m mの隙間ができます。

歯肉炎なら自然治癒も可能ですが歯周ポケットから進行した細菌が歯周組織を破壊することにより最終的に歯が自然に抜けてしまう病気です。

2親知らず

親知らずは部分的に歯ぐきに埋伏しているため食渣がたまり。不潔になりやすい状態となっています。親知らずが原因となって、周辺の歯茎に細菌性の炎症が起こる病気を一般に智歯周囲炎と呼びます。智歯周囲炎は炎症がひどくなると口が開けづらくなったりすることもあります。

(当院では火曜と金曜で口腔外科Drに来ていただいているので抜歯に関してお悩みの方がいらっしゃれば是非ご相談ください。)

歯以外に原因があるもの(非歯原性歯痛)

歯や歯ぐきに原因がないが歯に痛みを感じるものを一般的に非歯原性疾患と分類します。

割合としては歯痛で訪れる患者さんの約1割を占めると言われています。

非歯原性歯痛の分類について

虫歯や歯周病とは痛みのメカニズムが異なってくるため治療法もそれぞぞれ異なってきます。抜歯しても改善しないことが多いです。非歯原性歯痛の分類を以下に示します

1 筋・筋膜性歯痛

顎の筋肉痛に由来する痛み。顎の筋肉のある1点(トリガーポイントと呼ばれるしこりのようなもの)を強く押すと、トリガーポイントから関連痛が発生し歯痛が再現されるもの。非歯原性歯痛のなかで最も多く、関連痛の発現部位は多くは上下臼歯部に多く見られる。症状としては、患歯の特定が困難・自発性の鈍痛、持続性の痛み。

2 発作性神経障害性歯痛

何らかの理由で神経の周りのカバーが剥がれ、小さな刺激であっても強い歯痛をを発生する症状。歯を刺激しなくても、顔面や口腔の一部を刺激することで歯痛が発生することがある 神経痛の特徴として、数秒から数分の歯痛が生じ電撃痛と表現される痛みを生じます。顔を動かしたり触らなければ痛みは生じないが食事、飲水、会話などで痛みが生じます。

3 持続性神経障害性疼痛

歯科治療後に長引く痛み(外傷性神経障害性疼痛)と帯状疱疹による歯痛の2つに大別されます。外傷性神経障害性疼痛は親知らずの抜歯やインプラント手術で顎や歯に走っている血管を損傷した時に生じることがあります。

4 神経血管性歯痛

偏頭痛や群発性頭痛の症状の一つに歯痛を生じる場合があります。この場合、歯ではなく頭痛の治療が必要となります。脳の血管に分布する神経は顔面の痛みの神経と合流するため頭痛と同時に歯痛が生じることがあります。

5 心臓性歯痛

心筋梗塞などの心疾患に関連した歯痛で、運動により痛みが生じることが報告されている。この場合は早急に心臓の専門医を受診することが必要になります。痛みのメカニズムとして迷走神経を通じた関連痛として考えられています。

6 上顎洞性歯痛

上顎の奥の空間に炎症が生じる疾患。風邪などに伴う、鼻の影響による副鼻腔炎の場合は耳鼻科での治療が必要になります。歯痛は上顎臼歯に生じやすいです。

7 精神疾患による歯痛

身体表現性障害や統合失調症、うつ病によって歯痛が出現することがあります。この場合は精神科で専門的治療が必要になります。

8 特発性歯痛

どの分類にも当てはまらない、原因不明の歯痛。時間の経過によって判明することもあリます。

上記8つに分類されます。

最後に

今回、歯の痛みについてご紹介させていただきましたが、痛みといっても原因ありました。

現在、お口のことでお困りのことがあれば、是非スタッフまでお声かけ下さいね。

この度はお忙しい中、お読みくださりありがとうございました。

2024年09月15日 15:54

唾液はなぜ出てくるの?

(h1)唾液はなぜ出てくるの?

みなさんこんにちは!辻中歯科医院のアシスタントです!本日はいくつか私自身も気になっていたのですが意外と知らない事についてお話ししようと思います!

(h2)唾液とは?

唾液とはお口の中にある唾液腺(耳の下・顎の下・舌の下)から分泌される液体のことです。唾液は1日におよそ1〜1.5L分泌されるといわれており、特に食べ物をよく噛む時に沢山分泌されます。1日の中で唾液の分泌量は変動があり、特に寝ている間は唾液が減少するのが特徴です。また、お口周りの筋肉や歯の衰えなどから噛む力が低下する為、唾液の量が減ったり、年齢を重ねるごとに服用している薬の影響、ストレスの影響などで唾液の分泌量が減るともわかっているそうです。

The role of saliva

(h3)唾液はどんな役割をしているの?

What is the role of saliva?

1つ目の役割は「お口の中を保護してくれる」

唾液にはお口の中を保護してくれる役割があり、虫歯になりにくくしたり、歯がすり減るのを防いでくれたり、お口の中の粘膜に傷がつかないように防いでくれたりします。

2つ目の役割は「虫歯を予防してくれる」

ご飯を食べるとお口の中は酸性に傾き、脱灰(歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が溶けること)がおこります。唾液はこの酸性に傾いたお口の中を中性に戻して、再石灰化を促すことができます。

3つ目の役割は「お口の中を清潔に保ってくれる」

お口の中に残った食べカスや細菌を流してくれます。また唾液がたくさん分泌されていると歯にプラーク(細菌のかたまり)がつきにくいともされています。

4つ目の役割は「食べ物を噛み砕いたり飲み込みやすくしてくれる」

かたくてパサパサした物やパンなどでも唾液と混ざることで、まとまって噛みやすくなり飲み込みやすくもなります。

5つ目の役割は「細菌やウイルスから守ってくれる」

唾液には抗菌成分が含まれている為、風邪やインフルエンザなどウイルスの予防にもなります。

(h3)ドライマウス(口腔乾燥症)とはなに?

唾液の分泌量が減り、お口の中が常に乾燥している状態のことを言います。ドライマウスの人は以下のような特徴があります。

●口が乾く、ねばねばする

●口臭が気になる

●虫歯や歯周病になることがある

●話しづらい、食べ物が飲み込みにくいなどがあります。

(h4)ドライマウスの原因はなに?

●生活習慣

●ストレスや緊張

●薬の副作用

●年齢を重ねるごとに

●お口で呼吸するなどが原因とされています。

(h3)唾液を出やすくするためにはどうしたらいい?

まずは、こまめに水分補給を心がけることが大切です。唾液は運動や刺激によっても分泌量が増えるので、笑ったり、お話ししたり、歌ったりなど日常的に口を動かすことがいちばん手軽なトレーニングと言えます。また、噛む回数が多いするめ、ガムなどの食べ物、刺激がある梅干しやレモンなどの食べ物を食べると唾液が増えます。他にも意識的に唾液を増やす方法もいくつかあり、唾液腺のマッサージや舌のトレーニングも有効的なので紹介させていただきます。

(h4)どのようなマッサージ方法がある?

Salivary glands

以下の唾液腺マッサージ方法は力を入れずに指で軽く圧迫するようにしてみてください!

●舌下腺(ぜっかせん)マッサージ

顎の真下から両手の親指で舌を押し上げるように10回ほど押します。

●顎下腺(がくかせん)マッサージ

親指を顎下の骨の内側の柔らかい部分を当て耳の下から顎の下まで5箇所ほどを、1箇所につき5回ずつ押します。

●耳下腺(じかせん)マッサージ

指数本を耳の前(上の奥歯あたり)に当て、指全体で10回ほどくるくると優しくマッサージします。

他には舌トレーニングがあります。

誰でも簡単にトレーニングができる「あいうべ体操」です。お口周りの筋肉と舌の筋肉も鍛えることができます!

Aiube Exercise

やり方は簡単で声を出さなくても効果はあります。

1「あ」

「あ」と大きな声をだすときのように、お口を大きく開けます。

2「い」

口を横に大きく広げます。口角や首にある頬骨筋、笑筋、広脛筋、胸鎖乳突筋も鍛えることができます。

3「う」

口を「う」の形にすぼめ前にだします。(タコのようなお口をイメージ!)

4「べー」

最後に思い切り舌が下顎につくイメージで出します。

あいうべ体操のポイントとしては大きく大げさに動かすことです!あいうべ体操を1セット10回とし、1日3セット(30回)おこなってみて下さい!

(h5)噛むことのメリット

皆さんは小さい頃に一度でも「よく噛んでご飯食べてね」と言われたことがあるのではないでしょうか?噛むことでどのようなメリットがあるのかお話していきますね。

1つ目は胃腸の働きを助けてくれる。

先ほどの唾液の話と重なる内容もあるのですが、消化酵素が含まれた唾液と食べ物を混ぜ合わせて食べることで胃腸への負担を和らげて、消化を助けてくれる効果があります。

2つ目は脳の機能を高めてくれる。

よく噛むことで脳が刺激され、血行がよくなり、栄養と酸素が供給されて脳の機能が活発になる効果が期待できます。よく噛んで食べている人は脳が活発に働くため、よく噛まない人に比べ集中力や注意力が高く保たれる可能性があります。他にも肥満防止や味覚の発達、歯の病気予防になるのでメリットがたくさんあります!

(h2)歯ブラシはいつ交換するのがいい?

toothbrush

歯ブラシの正しい交換時期は1ヶ月に1本が目安です。わかりやすい基準としては歯ブラシの毛先が広がっていれば替え時です。長い間使用していた歯ブラシは毛先が劣化してプラーク(歯垢)の除去率が60%位まで落ちます。ですので「毛先が広がっている・毛にコシがなくなっている」このような歯ブラシを使っていると頑張って綺麗に歯を磨いたとしても新しい歯ブラシと比べ約半分しか磨けていないのです。また細菌が繁殖する為、衛生面からみても1ヶ月交換が必要です。

清潔に保管するポイント3つ

①使った後はしっかり水で洗う

②良く水を切って乾燥させる

③植毛部を上にして乾燥させることが重要です。

(h3)歯ブラシの毛の硬さはどれを選んだらいい?

歯ブラシを選ぶ時、毛の硬さは「やわらかめ」「ふつう」「かため」色々あるけど結局どれを選んだらいいの?と思ったことはありませんか?毛の硬さ別でメリット・デメリットをお伝えしていくので、自分の歯に合った歯ブラシはどれか選んでみてください!

まず歯ブラシ「やわらかめ」のメリット

●歯肉が腫れている時でも刺激が少なく痛みが出ずに磨くことができる

●力を入れすぎてしまう方は歯肉を傷つけずに磨くことができる

●細かいところまで磨くことができる

デメリット

●プラーク(歯垢)を落とすのに時間がかかりやすい

●歯ブラシの毛先が広がりやすい

→汚れを落とす効果は低くなるので時間をかけて磨く必要がある

次に歯ブラシ「ふつう」のメリット

●プラーク(歯垢)除去率が良い

●販売しているラインナップが多い為、選択肢が多い

デメリット

●歯肉が腫れていると痛みが出る時がある

→痛みがある時はブラッシング圧優しくするか一時的にやわらかめのブラシを使う

最後に歯ブラシ「かため」のメリット

●歯の表面のプラーク(歯垢)除去率が高い

●プラークが硬めの方や、量が多い方におすすめ

デメリット

●歯肉を傷つけて歯肉が下がってしまいやすい

→ブラッシングする時の圧に要注意

歯ブラシの持ち方はペングリップ(鉛筆持ち)で、優しく細かく動かしてみて下さい!

(h2)最後に

いかがでしたでしょうか?皆さんも自分の歯茎や汚れの状態に合わせて歯ブラシを選んでみてください!辻中歯科医院では歯ブラシの指導も行っているので是非気になった方はお声掛け下さい!最後までお読みいただきありがとうございました。

2024年09月07日 01:00

小児口腔育成の矯正について

小児口腔育成の矯正について

小児口腔育成の矯正について

医療法人 良光会                            歯科衛生士(DH)

辻中歯科医院    

               TSUJINAKA.DC.Med.Corp

こんにちは!辻中歯科医院のYDHです。私は歯科衛生士2年目で辻中歯科医院の理事長から

小児の口腔機能の矯正の担当衛生士のお話しをいただき勉強しております。元々、子供が好きなので楽しく学びながら診療しております。今回初めて小児のお口の育成=小児口腔育成についてお話をさせていただきます。

h2)小児口腔育成の矯正って何か

矯正をする目的は見た目を綺麗にする為だけではなく、歯並びが悪くガタガタしていると、歯磨きが不十分になり虫歯や歯周病の原因になります。その他にもかみ合わせが悪くなり顎関節にも異常が出たりすることもあります。当医院では、矯正を行う前の歯が並ぶためのスペース作りをする「0期矯正」があります。そのためにプレオルソという矯正装置があります。このプレオルソ装置は歯を並べる事が目的ではありません。歯並びを悪くしている原因を取り除く装置になります。プレオルソにもタイプが3つあります。

h3)プレオルソ装置の3つのタイプ

タイプ1は出っ歯の時に使用されます。タイプ2は前歯のガタガタな歯並びの時に使用されます。タイプ3は上と下の歯が反対になっている歯並びの時に使用されます。そのためそのお子様にあったプレオルソを使用する事ができます。プレオルソは日中1時間と夜寝る間に装着します。それでも改善が見られない場合、インビザファーストという「1期矯正」になり子供の歯と大人の歯がある年齢の時に大人の歯が生えるスペースを作る矯正を行っていきます。インビザファーストは食事以外はずっと装着したままになりますが、マウスピースの為、ワイヤーと比較すると目立ちにくいです。

h2)プレオルソの0期矯正と1期矯正を行うメリットとデメリットについて

h3)メリット

0期矯正と1期矯正を行うメリットは0期矯正を行い歯並びを悪くする原因を取り除く事によって、後戻りを少なくする事、1期矯正を行う事により成長期に合わせて矯正するためスペースが作りやすく、将来矯正する際に歯を抜く事を少なくします。0期矯正で上手く歯列を並べる事ができれば費用も抑えることができます。(プレオルソ12万円・毎回の診察料5千円 治療期間約1年10回 インビザライン80万円~100万 診断料2万円:令和6年9月現在)

h3)デメリット

デメリットは0期矯正は約6から7歳まで、1期矯正が11から12歳までと言われています。そのため期間が長い為、本人のやる気が無くなってしまいプレオルソやインビザファーストの装着時間が短くなってしまいます。 装着時間が短くなってしまうと上手く歯が並ばなくなってしまいます。

time for correction

h2)小児口腔育成の矯正プログラム

矯正期間に合わせて行うプログラムが口腔育成になります。生活習慣の中で歯並びを悪くする原因を取り除いたり、正しい姿勢や運動を生活の中で取り入れていただきますようご指導、ご鞭撻のほどさせていただきます。歯並びを悪くする原因を取り除く事により後戻りを無くしたりする事ができます。歯並びは遺伝が原因だと思われてる方が多いですが、遺伝は2〜3割で生活習慣7〜8割と言われています。そのため普段からの悪い生活習慣を改善を出来るだけ早いうちにしておく方が、大きくなった時の歯並びに影響します。

Types of tooth alignment

h3)歯並びと全身についての関わり=ディープフロントライン

ここでは歯並びと全身の筋肉膜についておはなしをしたいと思います。お口の中の舌の筋肉は足のつま先までの筋肉と繋がっていて、体の中心を通っていて姿勢維持したりする事=ディープフロントラインという筋肉の膜があります。

そのため、お口と全身の繋がりがあります。例えば、猫背のお子様の場合、背中が丸く肩が前に出て頭が下がっている姿勢になると思います。そうしてしまうと鼻で呼吸する事がしんどくなりますね、自然と口呼吸になってしまいます。そのためお口が開いた状態になり、お口ポカンに繋がるのです。歯並びは唇、頬と舌の力でバランスを取り合い綺麗に並ぶ事ができますが、お口が開いてしまうと唇に力が入らないため、前歯が出てしまう状態になってしまいます。そのほかにも様々な生活習慣で歯並びを悪くする原因があるのでそれを見つけていき改善して頂くためのトレーニングを当院では行っているのです!!

h2)小児口腔育成の矯正の勉強

現在、私は辻中歯科医院の通院中の子供さん達にトレーニングを行って、勉強を日々しております。今年の冬から月に1回、外部か専門の先生が講習をして頂く機会を4ヶ月間受講しました。基礎的な知識から応用な内容も全て学びました。しかし、その内容をアウトプットすることが難しく悩んでいたところ、講師の先生にもう一度基礎的な内容を復習するために夏にある講習を受ける事を理事長より提案して下さり、8月4日に梅田で講習が行われたのでそちらに参加させて頂きました。

冬に受けた内容を復習する事ができ、知識があるのでより理解して受ける事が出来たのでよりインプット出来たと思いました。

h3)小児口腔育成の矯正でスプーンの役割

深いスプーンを使用する事によりお口を閉じづらく、上唇に押し当てるようにして使用してしまいます。しかし、それでは上唇を閉じるという筋肉が鍛えられず、お口ポカンや上唇がめくれたようになってしまいます。また上唇の力が弱くなるため出っ歯の原因にもなります。その他にも沢山の事を教えていただいたので患者様にしっかりとお伝えできるように頑張っていきます。その他にも月に2回先生に来ていただき実際に先生にお子様を見ていただき、実際にどのような指導やトレーニングを行うのか、診療が終わった後に口腔育成をしているスタッフで情報共有を行い、先生からアドバイスを頂いております。

h2)小児口腔育成の小児矯正とプレオルソ装置の治療の流れについて

生まれる前から小学生までのアプローチの仕方について講義して頂きました。その講義の内容でスプーンを用意して頂き実際に咥えてみる事でスプーンの種類でどのように姿勢に変化があるかを実習しました。

小児口腔育成の小児矯正で辻中歯科医院ではプレオルソ装置の治療をしております。次に治療の流れとご案内をさせていただきます。

h3)無料相談のご案内

辻中歯科医院でプレオルソを行いたい場合、初めに無料相談を受けることができます。iTeroという器械にカメラが付いており、それでスキャンすることにより3D的に再現され、その画像を元に現在の歯並びについてや治療方針について詳しくお話させていただきます。

h4)検査について

小児口腔機能の矯正を行う事により、精密検査を行います。精密検査では今の顎の骨の状態を確認するためのレントゲン写真、歯型のかたどり、お口の中の写真5枚(正面・右側・左側・上・下)お顔の写真を取っていきます。

h4)プレオルソ装置の装着

1週間後以降にプレオルソが届き次第スタートになります。辻中歯科医院では1か月半〜2か月ごとに来院して頂き使用に問題がないか確認を行います。その後は問診やフィードバックを行います。1日でどのくらい装着しているか等を確認します。その後は資料を集めをするために、お口の中の写真5枚、立ち姿、サーモグラフィシートに乗ってどの様に普段足を使っているか、ストレッチボードに立つことができるか等の写真を撮影して姿勢等の評価をします。それを参考にして口腔育成のトレーニングを行い自宅でもできるトレーニングをお伝えしさせていただき次の来院まで頑張っていただきます。お口の中の写真はどの様に変化があるか実際に見ていただくこともできます。

h2)最後に

私は口腔育成に携わらせて頂いてから、3か月ほどですが沢山のお子様を見させていただきました。頑張ってプレオルソを付けて、トレーニングも頑張ってくださっているお子様は個人差はもちろんありますが、写真を見比べると確実に改善していると写真を見ると思います。写真を見ていただくとお子様も、保護者の方もすごく喜んで頂けますが、何より頑張ってくれて結果がでるとトレーナーの私も凄く嬉しく思います。プレオルソをして頂く方に喜んでいただき、歯並びや生活習慣の改善をできるように日々スタッフは頑張って勉強をしております。この様な勉強を提案頂いた辻中理事長へ感謝しております。まだまだこれから沢山経験をしていきたいと思います。お子様で気になる事があれば是非スタッフにお声掛けくださいね。

辻中歯科医院でメンテナンスのご予約は下記からお願いいたします。お電話でのお問い合わせは0120-06-5168 インターネットからのご予約も可能です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

2024年09月06日 08:57

歯の定期検診とレントゲンについて

皆さんこんにちは!辻中歯科医院のアシスタントです。入社して4ヶ月程経ちました。日々お仕事をする中で歯医者に定期的に通うことはとても大事なんだと感じております。
今回は歯の定期検診、レントゲンについてお話させて頂きたいと思います。

歯医者の定期検診はなぜ行くの?

みなさんは、歯医者に定期的に行かれていますか?
歯が痛くなったり、歯ぐきから出血するなどの異常が出ると歯医者へ行く方がほとんどだとおもいます。しかし、歯周病はご自身では気づかないうちに少しずつ進行していて自覚症状を感じた時点では悪化していることが多く、場合によっては抜歯などになる可能性もあります。定期検診では、ご自身では気づかないところに異常がないかをチェックし、もし異常が発見されても早期治療を行うことができますので、それほど大きな負担がかからない場合がほとんどです。異常がなくても予防的ケアを行いますので、病気にならず良い状態を維持することができます。

定期検診を受けている人と受けていない人の違いは?

今の日本の平均寿命の約80歳になった時に残っている歯の本数はどれくらいかご存知ですか?
定期検診にきちんと行っている人では平均「15.7本」。
「歯茎が腫れている」「歯が痛い」といった何か問題があってから行く人では「約7本」というデータがあります。定期検診に行っている人とそうでない人で倍以上の差があるのはびっくりしますよね。

年代ごとに残っている歯の本数

失ってからの後悔

失って後悔したことの第1位は「歯」というアンケート結果があります。
「美味しいご飯、好きなものが食べられなくなった」
「固いものが食べにくく食事の楽しみが無くなった」
「手入れ不足で総入れ歯になってしまった」
「滑舌が悪くなった」

というお声も沢山あります。歯を失ってしまうと食べられるものが少なくなり、柔らかいものばかり食べるようになってしまいます。そうすると食べられるものも制限が出て、栄養も偏ってしまいます。歯は一度失うと元に戻らないため、日々のケアと定期検診が重要です。

Q. ご自身の体について

定期検診を受けることのメリットは?

早期発見・早期治療に繋げることができる

定期検診に行く最も大きなメリットは、歯や歯茎の変化をいち早く発見できることです。虫歯や歯周病は、痛みが出るまで進行させてしまうと手遅れになり、抜歯が必要となる可能性があります。私は入社して4ヶ月程しか経っていませんが抜歯や、神経を抜いてしまう治療になっている患者様もたくさん見ました。
歯周病とは、成人の約80%以上がかかっていると言われるほど一般的な病気です。歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。
痛みがないため自覚症状がなく気付かない方が多いです。自覚症状が出てきてからでは進行しており膿がでたり歯が動揺してきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。早期発見することで、そうしたリスクを大幅に軽減することができるだけでなく、万が一虫歯や歯周病が見つかった場合にも、歯を削らずに済むことができたり、簡単な処置で炎症を抑えたりすることができる可能性が高まります。

歯をきれいに保つことができる

定期検診では、細菌の塊であるプラーク(歯垢)や、それらが石灰化してできた歯石を除去します。どれだけ丁寧な歯磨きを心掛けていても、自分で全てのプラークを除去することはできず、深部に残ったプラークはわずか2日ほどで歯石となってしまいます。その歯石が細菌の温床となり、気付かないうちに歯肉炎や歯周病を引き起こすのです。定期的にプラークや歯石を除去することが、お口の健康を守ることにつながります。

将来自分の歯を残すことができる

先程もお伝えした「失ってから後悔したこと」にもあったように、歯は失うと戻せないのでとても後悔します。
また、定期検診に行っている人と言っていない人で将来残せる歯の本数はとても変わるので定期的に行くことが大切です。

詰め物や被せ物の異常に気づくことができる

詰め物や被せ物をしている場合、歯との隙間の汚れを歯ブラシなどで除去するのは難しく、内部の虫歯を防ぐことなど不可能です。しかし、定期検診を受けておくことで、詰め物や被せ物をしている部分や周辺のトラブルを早期発見できることがあります。
目視だけでなくレントゲンなどで画像を比較できれば、より的確に状況を把握できるでしょう。

歯医者でレントゲン写真を撮る目的とは?

当院は「パノラマ」「デンタル」「セファロ」「CT」と4種類のレントゲンを撮ることが出来ます。

パノラマ
レントゲンの種類 / パノラマ

全ての歯を中心に、顎の全体を一度に撮影するものです。一枚の写真で歯の状態や、上下の顎の骨や顎の関節など、全体を大まかに把握することができます。

デンタル
レントゲンの種類 / デンタル

ある特定の部位を、パノラマよりも精密に撮影する時に用いるレントゲン写真です。お口の中に小さなフィルムを入れ、外側からX線を当てて撮影を行います。1枚で2~3本の歯の状態を、詳しく知ることができます。

歯科用CT

パノラマやデンタルは2次元の平面でしか確認できません。しかしCTと呼ばれる撮影法では、三次元の立体画像で観察できる為、より詳細な情報を得ることができます。

セファロ
レントゲンの種類 / セファロ

頭部や顔面の骨格や歯列の状態を詳細に把握するためのX線撮影法です。
主に矯正治療の際に撮影することが多いです。

レントゲンでなにを確認しているの?!

初期の虫歯や、詰め物の中で進行している虫歯、歯と歯の間にできた虫歯は目視では確認しづらいことがあります。レントゲンを使用することで、これらの虫歯を早期に発見できます。

歯の根っこの状態の確認

歯の根っこの中には、神経があります。レントゲン撮影を行うことにより、神経が残っているのか、神経に感染や炎症が起こっていないかを確認することができます。また、根っこが割れていないか、根っこの形態も確認できます。通常、歯茎で覆われて見えない歯の根っこの表面に歯石が付いている場合も、レントゲン撮影で確認できることがあります。

歯周病の診断

歯周病は歯肉や骨に影響を及ぼします。レントゲンで骨の状態を確認することで、歯周病の進行具合や治療の必要性を判断できます。

親知らずの診断

親知らず(第三大臼歯)の位置や生え方を確認するためにレントゲンが使われます。親知らずが他の歯に影響を及ぼしているか、正しく生えているかを判断します。

8020(ハチマルニイマル)運動、知っていますか?

日本で推進されている8020運動

8020(ハチマルニイマル)運動は、日本で推進されている歯科保健の啓発運動で、「80歳になっても20本以上の歯を保とう」という目標を掲げています。この運動の目的は、高齢になっても自分の歯を多く保つことで、咀嚼能力を維持し、全身の健康や生活の質を向上させることです。

8020運動の目的とは?

歯の健康は全身の健康に大きく影響します。歯の喪失は、咀嚼機能の低下や栄養摂取の困難、さらには認知症や心血管疾患のリスク増加などに関連しています。
20本の歯があれば、ほとんどの食事を自分の歯で噛むことができ、食生活にほぼ満足することが出来ると言われています。

まとめ

歯の定期検診や、検診に長らく行かれていない方は1度足を運んでみてください。ご自身では気付かないうちに虫歯や歯周病が進行していることがあります。早期発見し、将来歯を残せるようにお手伝いさせて頂きます!
最後までご覧頂きありがとうございました。

2024年08月24日 00:00

新人スタッフ総合講座に参加して

こんにちは!辻中歯科医院のアシスタントです。今回は6月23日に開催されました歯科スタッフの新人スタッフ総合講座を受けさせていただきましたので、そこで学んだことをお話させていただきます。

接遇の基本と話し方

今回の講座で最初に学んだのは接遇や話し方についてです。私は去年の4月から新卒で辻中歯科医院に入社しましたので、まだまだ敬語やマナー等未熟で学びがたくさんありました。

若者ことばについて

今回の接遇での研修で一番印象に残っているのが、若者ことばです。若者ことばは、10代後半から30歳くらいまでの男女が仲間内で、娯楽・会話促進・連帯・イメージ伝達などのために使う、くだけたことばであると定義できます。若者ことばという言葉自体私はあまり聞きなじみがありませんでしたが、研修で若者ことばの例を見てみると私が仕事中に使っている言葉がいくつかありました。例えば「お名前を頂戴できますか?」や「こちらでよろしかったでしょうか」「5,000円からお預かりします」など私も使ったことがあるものや他のスタッフが言っているのを聞いたことがあるものもありました。

私は辻中歯科医院が社会人になって初めての勤務場所なので、まだまだ敬語の使い方も未熟です。今までは医院の先輩スタッフの電話対応や患者様への対応を見て言葉遣いや応対方法を参考にしていましたが、今回の研修で私だけでなく先輩たちも間違って使用している敬語がたくさんあると驚きました。特に若者ことばを使用しているスタッフは多いので、これから入社するスタッフに正しい接遇を伝えられるようにと強く思いました。

尊敬語と謙譲語

接遇での講習で尊敬語と謙譲語の講義がありました。学生時代以来に聞く尊敬語と謙譲語というワードにぼんやりとは分かっているけど、正確な尊敬語と謙譲語の違いが私は覚えていなくて講義中少しドキドキしていました笑

講義では尊敬語と謙譲語の違いからして下さり、尊敬語は、相手を尊敬するために使われる言葉であり、例えば「です・ます調」や「お~になる」などがあります。一方、謙譲語は、自分を謙遜するために使われる言葉であり、例えば「ます」調や「いたす」などがあります。

敬語でも基本中の基本のことですが、勉強になりました。

尊敬語と謙譲語

院内感染防止対策

接遇講義のあとは歯科での院内感染防止対策について学びました。普段アシスタントは洗浄や滅菌などの感染対策も行いますが、自分たちがやっている業務の意義を改めて学ぶ機会になりました。

感染の3要素

院内感染防止対策の講習で最初に学んだのは感染の3要素についてです。感染の3要素とは

感染が成立するには①感染源(病原体の量と病原性)、②感染経路、③感受性宿主の3つの要素が必要になるということです。そして院内感染防止対策はこれらの要素を断ち切ることが必要です。連鎖を断ち切る対策としては①感染源の除去(感染源対策:洗浄・消毒・滅菌)、②感染経路の遮断(感染経路別予防策)、③感受性宿主への対応(宿主対策)になります。

感受性宿主とは

感受性宿主とは、特定の病原体や病気に対して感染しやすい個体や生物のことを指します。感受性宿主は、その病原体や病気に対する免疫力が弱いため、感染しやすくなっています。これに対して、免疫力が強い個体や生物は、抵抗力が高く、感染しにくい場合もあります。感受性宿主には、人間や動物だけでなく、植物なども含まれることがあります。

(h3)歯科の針刺し事故について

医療現場では針刺し事故というものが起こる可能性があります。今回の院内感染予防対策の講習では針刺し事故での対処法がメインでの内容となっていました。

歯科の針刺し事故とは、歯科治療中に使用される針(例えば、麻酔用の針や注射針)によって、医療従事者や患者が誤って刺される事故のことを指します。このような事故は、感染症のリスクを高める可能性があり、特にB型肝炎、C型肝炎、HIVなどの血液媒介性病原体への曝露が懸念されます。

針刺し事故を防ぐためには

針刺し事故を防ぐためには、以下のような対策が重要です

1. 適切な針の取り扱い:針の使用後は適切に廃棄し、再使用を避ける。

2. 個人防護具の着用:手袋やマスクを着用し、安全を確保する。

3. 安全器具の利用:針刺し防止機能がある器具を使用する。

万が一針刺し事故が起きた場合は、速やかに適切な処置を行うことが求められます。

針刺し事故をしてしまったら…

針刺し事故を起こした場合、以下の手順を直ちに行うことが重要です。

1. 出血を止める:刺さった場所を軽く押さえて出血を止めます。もし出血がある場合は、清潔なガーゼやティッシュで圧迫してください。

2. 洗浄:水でその部分をよく洗います。石鹸で軽く洗い流すことも有効です。

3. 消毒:洗った後、消毒液(例:アルコールなど)で刺し傷を消毒します。

4. 医療機関に相談:できるだけ早く医療機関で専門家に相談します。必要に応じて適切なフォローアップ(ワクチン接種や血液検査など)を受けることが重要です。

以上の手順を迅速に行うことで、感染症のリスクを減少させることができます。

歯科に関する基本知識

午前は接遇マナーと院内感染予防対策について学び、午後からは歯科に関する基本知識について学びました。

歯の構造について

歯は複雑な構造を持つ器官で、いくつかの異なる組織から構成されています。以下に、歯の主な組織を詳しく説明します。

歯の構造について

1. エナメル質

特徴: 歯の最外層を形成する白い部分で、人体で最も硬い組織です。主にハイドロキシアパタイトという鉱物からできています。

役割:エナメル質は、歯の内部を保護し、食事中の酸やバイ菌からの攻撃から守ります。虫歯が進行すると、このエナメル質が損なわれることがあります。

2. 象牙質

特徴:エナメル質の下にある組織で、エナメル質よりも柔らかく、緻密な構造を持っています。象牙質は、約70%のミネラルと30%の有機成分で構成されています。

役割:象牙質は、歯の強度を保ちながら、神経や血管が通る内部構造(歯髄)を保護します。また、象牙質は、痛みや温度変化に敏感で、エナメル質が損傷すると、外的刺激に対する感受性が高まります。

3. 歯髄

特徴: 歯の中心にある柔らかい組織で、血管や神経が含まれています。

役割: 歯髄は、歯の発育に必要な栄養を供給し、感覚を感じる役割を果たします。

 4. セメント質

特徴:歯根の表面にある薄い層で、象牙質とつながっており、歯根を支える役割を持ちます。

役割:セメント質は、歯根を支える歯槽骨とつながる役割を果たし、歯の安定性を保つために不可欠です。また、歯髄を修復する機能もあります。

 5. 歯槽骨

特徴:歯が埋まっている顎の一部で、歯根を取り囲む硬い骨組織です。

役割: 歯槽骨は、歯をしっかりと支持する役割を果たし、歯の動きや圧力を受け止めるためのクッションの役割を果たします。

6.歯肉

特徴:歯の周りを取り囲む軟組織で、一般的にピンク色をしています。

役割:歯肉は、歯を保護し、歯そこから細菌が侵入するのを防ぐ役割を果たします。また、歯と歯肉の間にはポケットがあり、健康な状態では最小限の深さで維持されます。

最後に

今回は私が受講した新人スタッフ研修についてお話させて頂きました。初めて知ることや他院のアシスタントと交流が出来て、とても勉強になる研修でした。今回の研修で学んだことは他のスタッフにも共有していこうと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。

研修の修了証
2024年08月10日 00:00