医療法人良光会 辻中歯科医院

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マウスピース矯正で受け口改善!費用や治療期間、注意点も

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「受け口を透明で目立ちにくいマウスピース矯正で改善できたらいいのに」と考えている方もいらっしゃるでしょう。そもそも、受け口はマウスピースで治療できるのでしょうか。 治療が可能であるなら、費用や治療期間なども気になるのではないでしょうか。

今回は、マウスピース矯正による受け口の改善について詳しく解説します。費用や治療期間、治療を受けるときの注意点などについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

受け口とは

受け口のイメージ

受け口は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。反対咬合や下顎前突ともいいます。見た目に影響を与えるだけでなく、咀嚼や発音などの機能面にも支障をきたすことがあります。

受け口には、歯槽性下顎前突と骨格性下顎前突の2つのタイプがあります。歯槽性の受け口は、歯の位置や傾きによって噛み合わせが逆転している状態です。例えば、下の前歯が前方に傾いて生えている、または上の前歯が内側に傾いて生えている場合などが該当します 。

骨格性の受け口は、下顎の骨が過剰に成長している、または上顎の成長が不足していることにより、上下の顎のバランスが崩れている状態です。歯列矯正だけでは改善が難しいことが多いです 。

受け口を放置するリスク

受け口を放置するリスクのイメージ

受け口を放置することには、次に挙げるようなリスクがあります。

見た目の問題

受け口は、顔の輪郭や口元の印象に影響を与えます。鼻先と顎先を結んだEラインが崩れ、しゃくれ顔といわれることもあります。このような見た目は、本人の自己肯定感や自信に影響を及ぼし、特に思春期の子どもや若年層ではコンプレックスになりやすいです。

咀嚼機能の問題

受け口の状態では、上下の前歯が正常に噛み合わないため、食べ物を前歯でうまく噛み切ることが難しくなります。その結果、食事の際に咀嚼が不十分となり、消化器官に負担がかかる可能性があります。

虫歯や歯周病になりやすい

受け口は歯並びが乱れているため、歯磨きがしにくく、歯と歯の間や歯茎周辺に汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、前歯での咀嚼が難しいため、他の歯に負担がかかり、摩耗や損傷につながることがあります。

顎関節への負担

受け口による噛み合わせの異常は、顎関節にも影響を及ぼします。正常な噛み合わせでは、顎関節にかかる負担が均等に分散されますが、受け口の状態ではこうしたバランスが崩れています。

顎関節に過度な負荷がかかった結果、顎関節症を発症することもあります。顎関節症は、口を開ける際の痛みや開口障害、関節音といった症状が特徴で、頭痛や肩こりの原因にもなります。

マウスピース矯正で受け口は改善できる?

マウスピース矯正で受け口は改善できるか考えるイメージ

受け口はマウスピース矯正で改善できる場合と、改善が難しい場合があります。それぞれについて、どのようなケースが当てはまるのか見てみましょう。

改善できる場合

マウスピース矯正で治せるのは、歯の位置や角度によって受け口になっている場合です。顎の骨自体には大きな問題がなく、歯の傾きや並び方によって前歯が反対にかみ合っているケースであれば改善を期待できます。

歯槽性の受け口は、顎の骨格には大きな異常がないものの、前歯の傾きや歯列の乱れが原因で受け口になっている状態を指します。歯槽性の受け口の場合はマウスピース矯正で歯の向きを整えたり、歯列全体を少しずつ動かしたりすることで、改善できるでしょう。

改善が難しい場合

マウスピース矯正だけでは治療が困難な受け口もあります。それは、顎の骨格そのものに問題がある場合や、必要な歯の移動距離が大きすぎる場合です。

骨格性の受け口は、下顎が過剰に発達していたり、上顎の成長が不十分だったりすることで、骨格自体のバランスが崩れている状態です。横顔を見たときに下あごが大きく前に突き出していたり、上あごが引っ込んで見えたりするのが特徴です。

このような骨格性の受け口は、歯を動かしても根本的な改善にはならないので、マウスピース矯正のみでの治療は困難です。

また、歯槽性の受け口であっても、歯の移動距離が大きすぎる場合や、複数の歯が大きくずれている場合は、マウスピース矯正だけでは改善に限界があります。ワイヤー矯正や外科的な治療との併用が必要になることがあります。

マウスピース矯正で受け口を治すメリット

マウスピース矯正で受け口を治すメリットのイメージ

マウスピース矯正で受け口を治すメリットを見てみましょう。

見た目が改善する

受け口を治療することで噛み合わせのバランスに整うため、顔貌が大きく改善されます。下顎の突出感が緩和され、横顔のラインがより自然で美しいシルエットに変わります。こうした見た目の変化は、日常生活における自信にもつながります。

バランスよく噛めるようになる

受け口を改善することで、食べ物をしっかり噛み切ったり、細かく噛み砕いたりできるようになります。また、噛み合わせが改善されることで、顎関節への負担も軽減され、顎関節症のリスクが低下します。

歯磨きがしやすくなる

歯並びが乱れていると、食べかすや歯垢が残りやすくなります。矯正治療によって歯並びが整うと効果的な歯磨きが可能になります。これにより、磨き残しによる虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。

また、歯並びが整い、効果的な歯磨きができるようになると、口の中の細菌の数が減って口臭の抑制につながります。

発音が改善する

受け口の状態では、上下の前歯の間に隙間ができることが多く、隙間から空気が漏れやすいです。これにより、正確な発音が妨げられることがあります。

歯並びが整うと、これまで苦手だった音もはっきりと発音できるようになり、滑舌が向上します。

マウスピース矯正で受け口を治す場合の注意点

マウスピース矯正で受け口を治す場合の注意点のイメージ

マウスピース矯正は、歯の傾きや位置の問題による軽度から中等度の受け口に対して効果的です。

一方、骨格に起因する重度の受け口には適していません。そのような場合、外科的な治療やワイヤー矯正との併用が必要です。マウスピース矯正の適応にならない受け口があることを知っておきましょう。

マウスピース矯正で治療できる場合でも、装着時間が不足するとよい結果は得られません。マウスピース矯正では、1日20時間以上の装置の装着が求められ、食事や歯磨きのとき以外は、基本的に装着しておく必要があります。

装着時間が不足すると、計画通りに歯が移動せず、治療期間が長くなります。

また、マウスピース矯正中は、口の中を清潔に保つことが大切です。食事後は必ず歯磨きを行い、マウスピースを清潔な状態で装着しましょう。

マウスピース矯正は保険適用外の自費診療となるため、高額になりやすい点にも注意が必要です。治療前に複数の歯科医院でカウンセリングを受けたり、見積もりを比較したりするとよいでしょう。

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる費用

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる費用のイメージ

マウスピース矯正による受け口治療の費用は、60万〜100万円が目安になります。

ただし、受け口の程度によって治療方法や費用は変わります。特に、骨格の問題が原因の場合はマウスピース矯正だけでは改善が難しく、外科手術を併用する必要があるケースもあります。このような場合は、治療費が高額になります。

また、治療中にマウスピースの再作製が必要になったり、追加の調整が必要になったりする場合などは、当初の予定よりも多くの費用がかかります。

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる期間

マウスピース矯正で受け口を治す場合にかかる期間のイメージ

マウスピース矯正による受け口の治療にかかる期間は、一般的に1年〜3年程度が目安とされています。

ただし、マウスピースの装着が短いと期待していた治療効果が得られず、治療期間が延びる可能性があります。また、治療中に計画の変更や追加の調整が生じた場合なども治療期間が長くなります。

まとめ

マウスピース矯正で受け口を改善できて笑顔の女性

受け口は外見の悩みにつながるだけでなく、虫歯や歯周病になりやすかったり、顎の骨に負担をかけて顎関節症を発症したりといったリスクがあります。

受け口はマウスピース矯正によって改善が期待できますが、症例によってはマウスピース矯正のみでは治療できないことがあります。受け口には歯槽性の受け口と骨格性の受け口があり、マウスピース矯正は前者の改善は可能ですが、後者の改善は難しいと考えられています。

マウスピース矯正によって治療ができるかどうかを判断するには、歯科医院での検査と診断が必要です。マウスピース矯正を扱っている歯科医院でカウンセリングを受け、相談してみましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年05月16日 12:00

虫歯が痛くて眠れないときはどうしたらいい?歯が痛くなる原因と対処法

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「虫歯が痛くて夜まったく眠れない」「昼間は我慢できていたのに、夜になったら急にズキズキしてきた」と、つらい夜を過ごしている方もいるでしょう。虫歯による痛みが突然強くなることがあります。特に、夜中に悪化することが少なくありません。

この記事では、夜になると虫歯の痛みが強まる理由をはじめ、眠れない夜を乗り切るための応急処置、さらに虫歯以外に考えられる歯の痛みの原因までを丁寧に解説します。この記事を参考に、今すぐできる対処法を試しながら、早めに歯科医院を受診してください。

夜になると虫歯が痛くなるのはどうして?

夜になると虫歯が痛くなるのはどうしてか考える女性

日中は我慢できていた歯の痛みが、なぜ夜になると急に強くなるのでしょうか。このような現象は、虫歯に限った話ではなく多くの痛みに共通する特徴でもあります。

ここでは、虫歯の痛みが夜に悪化する主な理由を説明します。

血流の変化が神経を刺激するから

寝る前に横になると、血液の流れが変化します。主に、頭部や顔面への血流が増加します。その結果、歯の神経や虫歯によって炎症を起こしている周囲組織に余分な圧力がかかり、痛みが強まります。

特に、神経に近い部分に虫歯が進行している場合は、脈打つようなズキズキした痛みを感じやすくなります。また、血流の増加によって組織の温度が上がり、炎症が促進されることも痛みの増強につながります。

外部からの刺激が少なくなるから

昼間は周囲に多くの音や光があり、活動するため脳はさまざまな情報を同時に処理しています。、軽度の痛みであれば、あまり意識せずに生活できることもあります。

しかし、夜に部屋が暗くなって静まり返ると、脳は痛みに集中しやすくなります。例えば、わずかな痛みや違和感でも、夜中に感じると激痛に思えるほど敏感になることがあるのです。このような心理的要素も、夜に痛みが強く感じられる理由の一つです。

日中の疲労がでるから

日中の食事や会話、ストレスなどで歯や顎に負担がかかると、夜になってその疲労が痛みとして現れることがあります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、これが痛みを引き起こす要因となることがあります。

自律神経の変化

夜になると、副交感神経が優位になり身体はリラックス状態に入ります。このとき、血管が拡張し体温もやや上昇します。これらの変化は本来休息を促すための働きですが、虫歯による炎症があると、血管拡張が痛みを悪化させる要因になります。

つまり、夜間の自然な生理反応そのものが、虫歯の痛みを強める引き金になるのです。

虫歯が痛くて眠れないときはどうしたらいい?

虫歯が痛くて眠れない時に鎮痛剤を飲むイメージ

夜中の歯の痛みは非常に苦痛です。そんなとき、歯科医院が開いていない状況でも自分でできることを知っておけば、少しでも安心して過ごせるでしょう。ここでは、眠れない夜を乗り切るための具体的な対処法を紹介します。

痛む部分を冷やす

患部を冷やすことは、痛みを一時的に和らげるのに効果的な方法です。外側から頬を冷やすことで、血管が収縮し炎症が抑えられます。冷却ジェルや保冷剤、または氷をタオルでくるんだものを使用するとよいでしょう。

ただし、冷やしすぎると神経が過敏になったり、血流が悪くなったりしすぎて逆効果になる場合もあります。10〜15分を目安に行い、適度に間隔をあけるようにしましょう。

鎮痛薬を適切に使用する

一時的な応急処置として、市販の鎮痛薬を服用するのが効果的です。特に、イブプロフェン系やロキソプロフェン系の鎮痛薬は、抗炎症作用があるため歯の痛みを抑えられるでしょう。寝る前に服用することで、痛みを抑えて眠りやすくなる場合があります。

ただし、空腹時の服用や過剰摂取は胃腸に負担をかけたり、健康に悪影響を及ぼしたりすることがあるため、用法・用量は必ず守るようにしてください。

枕の高さを調整する

枕の高さを調整することで、頭部への血流量をコントロールできます。頭を高めに保つことで、炎症部分への血流が減り、痛みが緩和される可能性があるのです。

寝苦しさを避けつつ、少し上体を起こした状態を保てるように、クッションなどを使って体勢を工夫してみてください。

食事内容に注意を払う

食事による刺激が、痛みを誘発する場合もあります。特に甘いもの、冷たいもの、硬いものなどは神経を刺激しやすく、虫歯の痛みを強くすることがあります。

就寝前の食事や飲み物は常温の水や柔らかいものを選ぶなど、口内を刺激しないよう配慮しましょう。

歯磨きはやさしく丁寧に行う

痛みがあると歯磨きを避けたくなりますが、磨かないと虫歯菌の繁殖が進み、さらなる悪化を招くおそれがあります。食後には必ず口の中を清潔に保ち、虫歯部分に食べかすが残らないようにしておくことも重要です。

ただし、痛む箇所に強く当てるのは避け、やわらかい歯ブラシでやさしく磨きましょう。デンタルリンスなども刺激の少ないものを選べば、口内環境を整える助けになります。

ツボ押し

手や顔にある痛みを和らげるツボを押すことで、痛みを軽減する効果が期待できます。例えば、合谷(ごうこく)や頬車(きょうしゃ)といったツボが効果的とされています。

夜間救急外来の利用

痛みが強く我慢できない場合には、夜間救急外来を受診することも選択肢の一つです。インターネットで検索すると、近隣の夜間診療を行っている歯科医院や病院を見つけることができます。

適切な処置を受けることで、痛みを和らげられるでしょう。

歯が痛くなる虫歯以外の原因とは

歯が痛くなる虫歯以外の原因について考えるイメージ

歯が痛むからといって、必ずしも虫歯とは限りません。原因は多岐にわたりますので、主な原因を詳しく説明します。

歯周病による炎症や膿

歯周病は、歯を支える歯茎や骨に炎症が起こる病気です。初期段階では痛みを感じにくいですが、進行すると歯茎が腫れたり、膿が出たりして圧迫感や痛みを伴うことがあります。特に夜間に痛みが出やすいのには、膿による内圧が血流の増加で高まるという理由があります。

虫歯の痛みと区別がつきにくいですが、歯茎が腫れていたり、歯が浮いたりする感じがある場合は、歯周病の可能性があるでしょう。

歯ぎしり・食いしばり

無意識のうちに行う歯ぎしりや食いしばりは、歯の摩耗だけでなく顎や顔周囲の筋肉、神経にまで負担をかけます。寝起きに歯が痛い、顎が疲れている感じがある場合には、睡眠中の歯ぎしりが関係していることが多いです。

マウスピースの装着などで症状の改善が期待できるため、歯科医院で相談してみると良いでしょう。

知覚過敏の症状

知覚過敏は、歯の外側を覆うエナメル質が削れたり、歯茎が下がったりすることで内部の組織である象牙質が露出し、冷たいものや熱いものに敏感になる状態です。虫歯ではないのに歯がしみる場合、知覚過敏が原因である可能性があります。

例えば、冷たい水を飲んだときや、風があたったときに一瞬痛む場合には、知覚過敏かもしれません。虫歯と違って痛みが継続しないことが多く、専用の歯磨き粉やコーティング処置などで改善できる場合があります。

顎関節症

顎関節症は、噛み合わせの問題やストレスが原因となり、顎の関節や筋肉に問題が生じる病気です。顎の動きに違和感がある、カクカク音が鳴る、口が開きづらいなどの症状がある場合は、顎関節に異常がある可能性があります。

神経痛

神経痛は、神経が直接的に刺激を受けることで発生します。例えば、三叉神経痛は顔の神経が圧迫されることで、歯に生じる痛みを指します。

まとめ

虫歯を治療して笑顔で食事を楽しむ女性

虫歯が痛くて眠れない状況は、多くの方が経験するつらい症状です。夜になると痛みが強くなるのには、血流や神経、心理的要素が複雑に絡み合っているという理由があり、単なる気のせいではありません。

応急処置として冷やしたり、鎮痛薬を服用したり、寝る姿勢を工夫したりすることで一時的に痛みを和らげることは可能です。

ただし、それだけでは根本的な解決にはなりません。また、歯の痛みには虫歯以外にも多くの原因があるため、自己判断は避けて必ず歯科医院での診察を受けましょう。

虫歯が痛くて眠れないとお悩みの方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年05月09日 12:00

慰安旅行による休診日のお知らせ

いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。大切なお知らせがございますので、ご一読下さい。

【慰安旅行の目的】
医療スタッフ一同、心身の健康を保つためには十分なリフレッシュが必要と考えております。
そのため、当院では慰安旅行を企画し、スタッフ全員がリフレッシュを図る機会を設けることにいたしました。

【代替措置について】
休診期間中は、他の医療機関のご利用をお勧めいたします。
緊急を要する場合には、近隣の病院や救急医療機関をご利用ください。

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慰安旅行でリフレッシュし、スタッフ全員元気な姿で、皆さまのお越しをお待ちしております。
休診は6月18日(水)のみで、6月20日(金)より通常診療致します。

今後とも辻中歯科医院をよろしくお願いいたします。

【休診日程】 休診日: 6月18日(水)

2025年05月07日 11:14

PMTCとは何か?歯を守るためのプロフェッショナルケア

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、歯と歯の間や歯ぐきの境目には、落としきれない汚れが少しずつ蓄積していきます。磨き残しは虫歯や歯周病の原因となり、将来的に歯を失うリスクを高めることもあります。

そこで注目されているのが、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)です。

この記事では、PMTCの内容や効果、受けるメリットについて詳しく解説します。

PMTCとは?

PMTCで歯をクリーニングしているイメージ

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科の専門家が専用の機器や薬剤を使って行う歯のクリーニングを指します。毎日の歯磨きでは落としきれない歯垢やバイオフィルム、着色汚れを効果的に除去し、虫歯や歯周病の予防に役立つプロフェッショナルケアです。

自宅のケアでは不十分な理由

日々のブラッシングでは、歯と歯の隙間や歯ぐきの境目など、細かい部分の汚れを完全に取り除くことは困難です。特に、バイオフィルムと呼ばれる細菌のかたまりは、通常の歯磨きでは除去が難しく、放置すると虫歯や歯周病の原因になります。

PMTCでは、専用の器具でこうした汚れを丁寧に除去することが可能です。

PMTCの主な目的と効果

PMTCは単に歯をきれいにするだけでなく、歯の表面をツルツルに仕上げ、汚れの再付着を防ぐという目的もあります。定期的に行うことで、口腔内の細菌バランスを整え、炎症の予防や口臭の軽減にもつながります。また、歯の自然な白さを保つ効果も期待できます。

PMTCのメリット

PMTCのメリットイメージ

ここでは、PMTCを受けることによる具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

虫歯や歯周病の予防につながる

PMTCの最大の目的は、虫歯や歯周病のリスクを低減することです。歯垢やバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜は、時間が経つと歯石となり、自力での除去が難しくなります。これらは細菌の温床となり、放置すると歯ぐきの炎症や歯の表面の脱灰を引き起こします。

PMTCでは、こうした汚れを専用の機械で丁寧に取り除くため、初期の段階で口腔トラブルを防ぐことが可能です。

歯の表面が滑らかになる

PMTCでは、歯の表面を研磨するポリッシング処置も行われます。この処置によって、歯の表面が滑らかになるため、プラークや着色汚れが再付着しにくくなります。

ツルツルとした感触が得られるだけでなく、見た目にも清潔感が増し、口腔内を清潔に保ちやすくなるというメリットもあります。

口臭予防にも効果がある

口臭の主な原因は、口腔内に残った汚れや細菌の代謝によって発生するガスです。PMTCではこうした原因となる汚れを徹底的に除去するため、口臭の改善にも効果があります。

特に、自覚しにくい口臭が気になる方にとっては、定期的なPMTCが口腔内の清潔感を保つ有効な手段となります。

歯の自然な白さを引き出す

PMTCはホワイトニングとは異なり、歯の色そのものを漂白するものではありません。

しかし、表面に付着したステインやくすみを除去することで、本来の歯の白さを取り戻す効果があります。喫煙やコーヒー、ワインなどによって付着した着色汚れを取り除くことで、自然なトーンアップが期待できます。

口腔トラブルの早期発見につながる

PMTCを定期的に受けることで、虫歯や歯周病といった口腔内のトラブルを早期に発見できる可能性が高まります。歯科衛生士や歯科医師によるチェックを受けることで、まだ症状として現れていない異変にも気づくことができ、早期対応が可能になります。

PMTCの流れ

PMTCで歯をクリーニングしているイメージ

ここでは、PMTCがどのような手順で進められるのか、一般的な流れを解説します。

口腔内のチェックと染め出し

最初に行われるのは、口腔内全体のチェックです。歯や歯ぐきの状態、磨き残しの部位、歯垢や着色の付着状況などを確認します。必要に応じて染め出し液を使い、どの部分に磨き残しがあるのかを視覚的に把握することもあります。

歯石やバイオフィルムの除去

次に、歯の表面に付着したプラークやバイオフィルム、場合によっては軽度の歯石などを専用の器具で除去します。使用されるのは、柔らかいブラシやゴム製のチップなどで、歯の形に沿って丁寧に清掃されるため、痛みはほとんどありません。

この工程で、細菌の温床となる汚れを取り除くことができ、口腔内の衛生状態が大きく改善されます。

歯の研磨(ポリッシング)

汚れを取り除いたあとは、歯の表面を滑らかに仕上げるポリッシングを行います。専用の研磨剤とラバーカップを使用し、1本ずつ丁寧に磨いていきます。これにより、歯の表面がツルツルになり、再びプラークや着色汚れが付着しにくくなります。

フッ素塗布による仕上げ

ポリッシングのあとは、虫歯予防のためにフッ素を歯の表面に塗布します。フッ素には歯の再石灰化を促し、エナメル質を強化する働きがあるため、虫歯のリスクを下げる効果が期待できます。

フッ素塗布は短時間で完了し、PMTCの最後の仕上げとして行われることが一般的です。

アフターケアの説明

すべての処置が終わったあとは、歯科衛生士から口腔内の状態についての説明や、今後のセルフケアのアドバイスがあります。どの部分に磨き残しが多いか、どのようなブラッシング方法があっているかなど、個別に丁寧な指導が行われるため、日常のケアに役立てることができます。

PMTCはどれくらいの頻度で受けるとよい?

PMTCの頻度イメージ

PMTCは、一般的に3か月に1回程度のペースで受けることが推奨されています。歯垢やバイオフィルムが再び蓄積し始める時期とされており、定期的に除去すれば虫歯や歯周病のリスクを効果的に抑えることができるためです。

もちろん、口腔内の状態は人それぞれ異なるため、リスクの高い人や歯周病治療中の人では、1~2か月に1回の頻度が望ましいケースもあります。自分にあった受診間隔については、かかりつけの歯科医院で相談し、状態に合わせたプランを立てることが大切です。

PMTCを受けるときの注意点

PMTCを受けるときの注意点イメージ

PMTCは、虫歯や歯周病を防ぐための効果的なプロフェッショナルケアですが、最大限の効果を得るにはいくつかの注意点もあります。ここでは、PMTCを受ける際に意識しておきたい注意点について解説します。

一時的にしみることがある

PMTCでは、歯の表面の汚れを徹底的に除去し、仕上げに研磨処置が行われます。その結果、歯の表面が一時的に敏感になることがあり、冷たいものや熱いものを口にした際にしみるような感覚が出るケースがあります。

多くの場合は一過性のものであり、数日以内におさまるため心配はありませんが、知覚過敏の傾向がある方は事前に歯科医師に相談するとよいでしょう。

歯ぐきに炎症がある場合は施術が難しい

歯ぐきに強い炎症がある状態でPMTCを受けると、痛みや出血が生じる可能性があります。また、無理に処置を行えば炎症が悪化することもあるため、まずは歯周病や口内炎などの治療を優先すべきケースもあります。

PMTCを行うタイミングについては、歯科医師の診断に従い、口腔内が落ち着いた状態で受けることが望ましいとされています。

セルフケアの代わりにはならない

PMTCは高い予防効果がありますが、日常の歯磨きなどのセルフケアを怠ってしまっては意味がありません。あくまで補助的な処置であり、日々のブラッシングや歯間ケアと併用することで初めて高い効果が得られます。

定期的なPMTCに頼りきるのではなく、普段のケアを丁寧に行うことが重要です。

頻度や内容は個人差がある

PMTCの効果を持続させるためには定期的な施術が必要ですが、その頻度は人によって異なります。口腔内の状態や虫歯・歯周病のリスク、生活習慣などによって適切なペースは変わるため、画一的に何か月に一度と決めつけることはありません。

歯科医師と相談しながら適切な間隔を見極めることが大切です。また、歯並びや被せ物の有無などによってもクリーニングの方法が変わることがあるため、施術前にしっかりと説明を受けておきましょう。

施術後の飲食に注意する

PMTC後は歯の表面が研磨されているため、すぐに着色しやすい状態になっています。特に赤ワインやコーヒー、カレーなどの色素の濃い飲食物は控えるのが望ましく、施術後少なくとも1〜2時間は飲食を控えるのが一般的です。

フッ素を塗布している場合は、効果を長持ちさせるためにもこの時間帯の注意が重要となります。

まとめ

PMTCで歯が美しくなり笑顔がすてきな女性

PMTCは、歯科の専門スタッフが専用機器を用いて行うプロフェッショナルケアです。毎日の歯磨きでは取り除けない歯垢やバイオフィルム、着色汚れを徹底的に除去することで、虫歯や歯周病、口臭の予防に大きな効果があります。

定期的に受けることで歯の表面が滑らかになり、汚れの再付着を防ぐ効果も期待できます。

施術は数段階の工程に分かれて行われ、痛みもほとんどありません。一般的には3か月に1回の頻度での受診が推奨されており、セルフケアと組み合わせることで口腔内の健康維持に役立ちます。

今後のトラブルを未然に防ぐためにも、PMTCを取り入れた定期的な予防ケアを意識しましょう。

PMTCを検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月25日 12:00

インビザラインのマウスピースが浮くのはどうして?原因と対処法

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「インビザライン治療中に装置が浮く理由は?」と疑問に思う患者さまもいるかもしれません。インビザライン矯正は、目立たず自然な矯正効果が魅力ですが、装置の浮きにより期待通りの効果が得られなくなる場合もあります。

本記事では、インビザラインのマウスピースが浮く理由とその原因を詳しく解説し、放置時のリスクや適切な対策についてご説明いたします。歯列矯正に興味のある患者さまは、最後までぜひお読みください。

インビザラインのマウスピースが浮く原因

インビザラインのマウスピースが浮く原因を説明する歯科医師

マウスピース型装置が浮く原因は、以下のとおりです。

装着時間と使用習慣の影響

インビザラインの効果を最大限に引き出すためには、1日20時間以上のマウスピースの装着が求められます。患者さまが慣れないうちは長時間の装着に苦労し、結果として装着時間が不足することが少なくありません。

装着時間の不足が続くと歯の移動が十分に進まず、装置が部分的に浮いてくるリスクが高まります。また、頻繁に着脱を行うと本来の力がうまく伝わらず、フィット感が損なわれるため、治療計画に影響を及ぼす可能性も高くなります。

アタッチメントの不具合

矯正治療においては、アタッチメントを使用することがあります。マウスピースと歯の密着度を高め、矯正を効果的に進める目的で使用されます。

アタッチメントが何らかの理由でうまく機能していない場合、マウスピースが浮く原因になり得ます。

マウスピースが適切にフィットしていない

患者さまの口内環境やブラッシングの方法が影響し、適切にフィットしていないと矯正力が十分に伝わらず、マウスピースが浮く原因となります。

特に、マウスピースの交換直後や調整が必要な時期には微妙なズレが生じやすいです。適正な調整が行われない場合、治療の進行に悪影響を及ぼすことがあるため、歯科クリニックでの綿密なチェックが必須です。

歯の状態と移動の遅れ

歯の形状やサイズ、さらには歯自体の移動が遅い場合も、マウスピースが合わなくなる一因となります。例えば、歯が短い患者さまや治療開始直後でまだ完璧なフィットが得られていない場合、微妙な歯の動きの違いによってマウスピースが浮く可能性が高まるのです。

さらに、正しい装着方法が守られなかった場合にも、予定通りの歯の移動が阻害され、結果的に矯正治療全体に影響が出ることが懸念されます。

マウスピースの変形

マウスピース自体が変形・破損しているケース、または交換直後にまだ十分なフィットが確認されていない場合、矯正力が正しく伝わらないことがあります。この結果、マウスピースが浮くケースがあります。

さらに、患者さまが頻繁にマウスピースを外す習慣があると、本来の形状が保たれず、正確な矯正効果を得ることが難しくなります。こうした問題を防ぐためには、定期的な歯科クリニックでの点検と、正しい装着方法の確認が不可欠です。

インビザラインのマウスピースが浮いたままだと

インビザラインのマウスピースが浮いたままだと追加費用がかかるイメージ

インビザラインのマウスピースが浮いたまま放置すると起こり得るリスクは、以下のとおりです。

口内が炎症を起こす

マウスピースが浮いた状態で矯正を続けると、正しくフィットせずに歯とマウスピースの接触面に不均一な圧力がかかります。その結果、口内の粘膜が刺激を受け、口内炎や局所的な炎症が発生するリスクが高まります。

特に、ブラッシングや清掃が十分に行われない場合、細菌が繁殖しやすくなり、歯ぐきの健康も損なわれる可能性が高いです。早期に対処しないと、治療中の快適さや全体の衛生状態に大きな影響を及ぼすため、定期的な歯科クリニックでのチェックが求められます。

治療効果が低下する

マウスピース型装置が浮いたままの状態では、本来予定されている歯への力が適切に伝わらず、治療効果が十分に発揮されません。これにより歯の移動が滞り、理想とする歯並びや噛み合わせの改善が実現しにくくなります。

治療効果の低下は、患者さまが求める結果を得られず、治療計画の再検討や追加調整が必要になるリスクを伴うでしょう。最終的には理想的な治療結果から遠ざかる恐れがあるため、適切なフィットを維持することが非常に重要です。

歯並びへの影響

マウスピースが浮いた状態が続くと歯が計画通りに移動せず、歯並びに乱れが生じる可能性があります。歯と歯の間の隙間が不均一になり、噛み合わせにも悪影響を及ぼすことが懸念されます。

治療が進行するにつれて修正が難しくなるケースもあるため、最終的な美観や機能に支障をきたすこととなるでしょう。患者さまの理想とする歯並びを維持するためにも、早期に浮いたマウスピースの問題を解消する必要があります。

治療期間の延長

浮いた状態が長く続くと、計画された歯の移動が遅れ、結果として治療全体の期間が当初の予定よりも延びる可能性があります。マウスピースの不適合が原因で治療効果が発現しない場合、治療計画の見直しが必要になるかもしれません。

通院回数が増加し、患者さまにとって精神的・時間的な負担が大きくなる恐れがあります。

費用の負担が増す

マウスピースが正しくフィットしていない状態が続くと、治療計画の変更や再調整が必要になる可能性が高いです。これにより、追加の検査や新たなマウスピースの作製、アタッチメントの再調整などが発生し、結果として治療費が増加するかもしれません。

治療の途中で発生する予期せぬ出費は、患者さまにとって大きな経済的負担となるため、早期の対策が不可欠です。

インビザラインのマウスピースが浮くときの対処法

インビザラインのマウスピースが浮かないように装着時間を徹底するイメージ

インビザラインのマウスピースが浮くときの対処法は、以下のとおりです。

装着時間の管理を徹底する

インビザライン矯正で最も重要なのは、装置であるマウスピースの装着時間を正確に守ることです。1日あたり20時間以上の着用が求められるため、患者さまご自身が食事やブラッシングの際に外すタイミングも含め、毎日の使用時間をしっかり確認する必要があります。

装着時間が短いと予定された歯の移動が阻害され、装置が正しくフィットしなくなるリスクが高いです。スマートフォンのアプリやリマインダー機能を活用し、計画的に管理して治療効果の維持と快適な矯正を実現しましょう。

適切なアタッチメントの活用

歯科クリニックで装着するアタッチメントは、マウスピースが歯にしっかり作用するための重要な補助具です。これにより、歯に均一な力が伝わり、計画通りの移動を促進します。

患者さまの口内環境や歯の状態に合わせたアタッチメントの選定が不可欠で、治療計画に沿って適切に管理すると矯正効果を高めていくことが可能です。ブラッシングの際にはアタッチメント部分の清掃にも注意しましょう。

前のマウスピースの再利用による調整

装置が浮いている原因のひとつに、歯の移動が計画通りに進んでいないことが挙げられます。その場合、直前の段階で使用していたマウスピースを一時的に再利用して、歯を正しい位置へ戻し、再度フィットさせる手法が有効です。

ただし、この方法は治療期間が延びるリスクを伴うため、必ず歯科医師と相談してから対策として取り入れましょう。患者さまの口内状況や歯ぐきの健康状態を踏まえた上で、無理なく矯正治療を継続できるよう調整する必要があります。

補助器具によるフィット感の向上

装置と歯との接触に隙間が生じ、浮いた状態が見られる場合はシリコン製の補助器具を用いる方法があります。チューイーと呼ばれる器具を噛むことで、マウスピースと歯との密着度を高め、正しい矯正力を伝えることが可能です。

自宅で簡単に取り扱えるため、日常のケアとして積極的に活用してください。

ゴムの活用で矯正力を補強

歯の移動が不十分な部分には、ゴムを利用して矯正力を補強する方法が効果的です。ゴムを適切な位置に装着することで、持続的な圧力がかかり、歯が計画通りに移動しやすくなります。

このシンプルな対処法は、装置再製作をせずにできるメリットがありますが、誤った使い方は逆効果を招く可能性もあるため注意しましょう。使用前に歯科クリニックで正しい方法を確認し、定期的に状態をチェックしながら安全かつ効果的に矯正を進めましょう。

まとめ

インビザラインの治療をするため定期健診に通う女性

インビザラインの装置が浮く原因は、1日20時間以上の装着が守られないこと、アタッチメントの調整不良、歯の移動遅延、マウスピースの変形などが挙げられます。この状態が続くと口内炎や局所的な炎症、治療効果の低下などのリスクが生じます。

定期的に歯科クリニックでチェックし、正しい方法で治療を継続してマウスピースの浮きを防ぎましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月18日 12:00

子どもの虫歯の特徴と治療する方法!治療を受けられる年齢や予防法も

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「子どもの虫歯が気になる」「そろそろ歯医者へ行ったほうがいいの?」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。子どもの歯は大人よりも歯質が弱いため、虫歯になりやすいという特徴があります。

今回は、子どもの虫歯の特徴や治療方法、予防法などについて解説します。お子さまの虫歯治療や予防について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

子どもの虫歯の特徴

むし歯になっている子どもの歯

子どもは、大人に比べて虫歯になりやすいといわれています。乳歯や生えたばかりの永久歯は、一度虫歯になると進行するのが早いため重症化しやすいという特徴があります。

特に虫歯ができやすい場所としては、上顎の前歯と前歯の間や奥歯同士の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの境目などが挙げられます。また、乳歯にできる虫歯は黒ではなく、白いことが多いのも特徴のひとつです。

そのため、虫歯ができていても気付かずに放置するケースが少なくありません。

子どもが虫歯になりやすい理由

子どもが虫歯になりやすい理由は、以下の通りです。

歯質が弱い

子どもの歯は石灰化が進んでいないため歯質が弱く、柔らかいという特徴があります。また、歯の表面のエナメル質も薄いため、虫歯ができやすいだけでなく進行が早いです。

磨き残しが多い

幼い子どもは、ブラッシングが不十分になりやすいです。毎日歯磨きをしているつもりでも、磨き残しが多ければ虫歯のリスクは高まります。子ども自身が自分で歯を磨く習慣を身につけることは大切ですが、幼いうちは保護者の方が丁寧に仕上げ磨きをしてあげましょう。

特に、就寝前の歯磨きだけでも、保護者の方が磨き残しやすい箇所をフォローしてあげると虫歯予防に役立ちます。なお、仕上げ磨きは小学3年生頃まで行うことが望ましいでしょう。

だらだら食べやだらだら飲みが多い

だらだら食べやだらだら飲みは、虫歯のリスクを高めます。幼い子どもは一度に食べられる量が少ないため、間食の回数が多くなることもあるでしょう。

しかし、虫歯菌のエサとなる糖分が口の中に長く留まるほど、お口の中が酸性に傾く時間も長くなり、エナメル質が溶かされやすい状態になります。

子どもの虫歯を治療する方法

子どもの虫歯を治療するためブラッシング指導をする歯科衛生士

子どもに虫歯が見つかった場合には、どのような治療が行われるのでしょうか。ここでは、子どもの虫歯を治療する方法をご紹介します。

フッ素塗布

初期の虫歯、特にエナメル質のみに影響がある場合、フッ素塗布で改善できる可能性があります。フッ素は、歯のエナメル質を強化し、虫歯の進行を抑える効果があります。また、家庭でもフッ素入りの歯磨き粉を使うことが推奨されます。

クリーニングとブラッシング指導

虫歯の進行を抑えるために、口内の汚れを除去するクリーニングを実施することも多いです。クリーニングとフッ素塗布により、口内の汚れを徹底的に除去して歯の再石灰化を促せば、ごく軽度の虫歯であれば治療できることがあります。

また、虫歯の改善・予防には自宅での歯磨きも欠かせません。そのため、ブラッシング指導も同時に行うことが多いです。

削って詰め物をする

虫歯が進行している場合、虫歯部分を削って詰め物をすることが一般的な治療方法です。削る範囲は、虫歯の進行具合に応じて決まります。

お子さまの年齢によっては歯を削るのが困難なケースもあるため、フッ素塗布やクリーニングで経過を観察し、必要に応じて選択することが多いです。

根管治療

虫歯が神経まで進行してしまうと、根管治療が必要になることがあります。根管治療は、歯の内部にある神経を取り除き、歯の中を清掃してから薬剤を詰める治療法です。

虫歯が非常に進行している場合に行われ、痛みを和らげるためにも必要な処置です。

抜歯

最も進行した虫歯の場合、抜歯が必要になることもあります。特に、乳歯の場合は永久歯への生え変わりが起こるため、時期によっては周りの歯への影響を抑えるために抜歯を選択することがあります。

抜歯後は、必要に応じて部分的な義歯やスペースを確保するための治療が行われることがあります。

子どもの虫歯治療は何歳から?

虫歯治療の適齢期の子ども

生後6ヵ月頃になると乳歯が生え始めますが、口の中に虫歯菌が存在すれば、その頃からでも虫歯のリスクは発生します。通常、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在しません。

虫歯菌の主な感染原は、両親や祖父母などの身近な大人です。日々コミュニケーションを取る中で、唾液を介して虫歯菌が感染します。

なお、口の中に存在する虫歯菌の割合は2~3歳の間に決まるといわれており、この時期に虫歯菌の感染を予防できれば、将来的にも虫歯になりにくくできます。

子どもの虫歯を予防する方法

子どもの虫歯を予防するため仕上げ磨きをする親子

ここからは、子どもの虫歯を予防する方法について解説します。

糖分を多く含む食べ物や飲み物を控える

糖分は虫歯菌のエサとなるため、糖分を多く含む食べ物や飲み物を控えることが大切です。成長期の子どもなので、過度な食事制限をする必要はありません。

アメやチョコレート、ケーキ、甘いジュースなどを頻繁に食べたり飲んだりすることは控えたほうがよいでしょう。

仕上げ磨きを行う

年齢が低ければ低いほど、自分で上手にブラッシングするのは難しくなります。そのため、保護者の方が仕上げ磨きを行うことが大切です。

特に、奥歯の溝や歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間などは磨き残しやすいため丁寧に磨いてあげましょう。このとき、歯ブラシだけでなく、タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを活用してください。

小学生頃には自分でブラッシングをするお子さまも多くなりますが、できれば小学3年生頃までは保護者の方が仕上げ磨きをしてあげてください。

決まった時間に間食をとる

間食の回数が多く、だらだらと食べることが多い場合、虫歯のリスクが高くなります。小さなお子さまは補食が必要なこともありますが、できるだけ時間を決めて間食の時間を延ばさないようにしましょう。

また、間食をした後は、歯磨きをすることも心がけてください。歯磨きが難しい場合には、水で口をゆすぐだけでも虫歯予防に役立ちます。

定期的に歯科検診を受ける

定期的に歯科検診を受けることは、虫歯を予防する上でとても重要です。定期検診では、虫歯のチェックはもちろん、普段の歯磨きでは取り除くことができない細かい部分の歯垢や歯石などを取り除けます。

また、ブラッシング指導も受けられるため、お子さまの歯並びに合った適切な歯磨きの方法を知ることができるでしょう。

なお、毎日のブラッシングを丁寧に行っていても虫歯ができることはあります。定期的にチェックを受けていれば、万が一虫歯ができても早期発見・早期治療につながるでしょう。

フッ素を塗布する

子どもの虫歯を防ぐ方法のひとつとして、フッ素塗布受けることも挙げられます。市販の歯磨き粉や洗口液などにもフッ素を配合したものはありますが、歯科医院ではより高濃度のフッ素を塗布することができます。

フッ素には歯質の強化や虫歯菌の活動を抑制する働きがありますので、虫歯予防に効果的です。

シーラント

シーラントとは、虫歯になりやすい奥歯の溝に歯科用樹脂で埋め、虫歯菌の侵入を予防する処置のことです。乳歯の奥歯や生えたばかりの6歳臼歯などに行います。

痛みが伴うような処置ではありませんので、お子さまへの負担も少ないです。

唾液検査

唾液検査では、唾液の量やお口の中に存在する虫歯菌の量、歯垢の状態などを知ることができます。これらを把握すれば、虫歯のなりやすさを評価することが可能です。

検査の結果をもとに、虫歯を予防するための食生活やセルフケアについてのアドバイスが受けられます。

まとめ

虫歯治療を終え笑顔になる子ども

子どもの歯は大人の歯に比べて歯質が柔らかく、エナメル質が薄いため虫歯になりやすいといわれています。また、進行するスピードも早く、重症化しやすいため注意が必要です。重症化によるお子さまへの負担を軽減するためにも、予防や早期発見・早期治療を心がけましょう。

歯科医院でできる予防法としては、定期検診やフッ素塗布、シーラントなどが挙げられます。定期検診ではブラッシング指導も受けられますので、お子さまのお口の状態に合った適切な歯磨きの方法を身につけることが可能です。

なお、お子さまのお口の健康を保つためには、保護者の方のサポートが必要不可欠です。正しい予防方法やケアの方法を親子で実践し、健康な歯を維持していきましょう。

お子さまの虫歯治療を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月11日 12:00

大人の受け口矯正!治療法や費用、放置するリスクも

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

「長年見た目にコンプレックスがある」「噛み合わせが悪い」と、大人になってから受け口を矯正したいと考える方は少なくありません。受け口の原因や症状によって治療法は異なるものの、大人になってからでも治療はできます。

この記事では、大人の受け口の治療法や費用、放置するリスクについて解説します。

受け口とは

受け口を矯正する前後のイメージ

正常な噛み合わせとは、奥歯を噛み合わせた際に上の前歯が下の前歯に数mm覆う状態です。

しかし、上下の噛み合わせが反対になり、下の前歯が上の前歯よりも前に出る状態を受け口といいます。歯科用語では反対咬合や下顎前突と呼ばれ、下顎が前に出ることでコンプレックスを抱える方も少なくありません。

さらに、受け口は機能的な問題を抱えることも多く、歯の寿命を縮めたり、全身の健康に悪影響を及ぼしたりすることがあります。

受け口の種類

受け口は、原因ごとに以下の2種類に分けられます。

骨格が原因の受け口

受け口の原因の1つが、骨格的な問題です。歯のサイズや顎のバランスは、親や祖父母からの遺伝による影響を受けやすいといわれています。そのため、ご家族に受け口の方がいる場合、自分も受け口になることがあるでしょう。

また、下顎に比べると上顎が小さすぎる、反対に上顎に比べて下顎が大きすぎるなど、上下の顎のバランスが悪いことで受け口を発症するケースもあります。子どもの受け口が骨格的な問題の場合、顎の成長を促すことで治療ができることがほとんどです。

しかし、大人の場合は骨格のコントロールが難しいため、外科治療が必要になることがあります。

歯並びが原因の受け口

受け口の2つ目の原因は、上の前歯が内側に傾斜している、もしくは下の前歯が外側に傾斜しているなどです。歯の向きや生え方によって、噛み合わせが反対になり、受け口に発展することがあります。

歯並びが悪化する主な原因は、口呼吸や指しゃぶり、舌癖、唇を噛む癖など、悪い生活習慣によるものです。これらの癖を放置していると、受け口だけでなく他の不正咬合も併発することがあります。

また、歯並びが悪くなることで、虫歯や歯周病のリスクを高め、歯の寿命を縮めることがあります。そのため、癖を放置せず、矯正治療と並行して生活習慣を改善することが大切です。

受け口を放置するリスク

受け口を放置するリスクのイメージ

受け口は、外見や滑舌に悪影響を及ぼし、コンプレックスにつながることがあります。また、口腔トラブルや全身の不調の原因にもなることもあるので注意が必要です。

顔貌に悪影響を及ぼす

受け口は下顎が大きく見えることで、お顔が大きく見えたり、バランスが悪く見えたりと、見た目に悪影響を与えます。人によっては自分の見た目に自信が持てず、引っ込み思案になったり、うつむきがちになったりすることがあるでしょう。

外見のコンプレックスを抱えることは、心身のストレスにつながり、日常生活に支障をきたすかもしれません。さらに、悪い歯並び・噛み合わせのまま放置していると、お顔の変形につながることもあります。

滑舌が悪くなる

上下の前歯の間に不要な隙間ができることで、空気が漏れたような滑舌になることがあります。また、前歯の噛み合わせが悪いことで舌の可動域が狭まり、舌を使って音を出すサ・タ・ラ行などは発音しにくくなることがあります。

滑舌が悪くなると他人と話すことを避け、会話自体に苦手意識を抱えることもあるでしょう。

歯の寿命を縮める

悪い噛み合わせのまま過ごすと、一部の歯にだけ負担がかかり続けます。歯がすり減ると、知覚過敏を起こしたり、歯の変形によりさらに噛み合わせが悪化したりすることがあるので注意が必要です。

また、前歯が噛み合わないことで、奥歯にばかり負担がかかります。これにより、奥歯の寿命を縮め、早い時期に歯を失うことにつながる恐れもあるでしょう。

虫歯・歯周病のリスクを高める

噛み合わせの悪化により、歯の摩耗や破損が起こると、虫歯や歯周病のリスクを高めます。一部の歯にばかり負担がかかると、歯を支える歯茎や顎に炎症を起こし、歯周病の悪化を早めることがあるのです。

また、歯の擦り減りや欠け、割れが起こった場合には、細かな亀裂に汚れが入り込み、虫歯を発症しやすくさせるのです。虫歯や歯周病のリスクが高まると、将来的に歯を失うリスクが高まります。

歯を守るためにも、受け口を放置せず、早期に治療を開始するのがよいでしょう。

顎関節症の発症リスクが高い

他の不正咬合に比べると、受け口は顎関節症の発症リスクが高いといわれています。前歯でうまく噛み合わないことで、顎関節や顎に負担をかけるからです。

顎関節症を発症すると、完全に治すことは難しいといわれています。また、口の開閉時に痛みを伴い、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。重症化すると、外科治療が必要になることもあります。

全身の不調につながる

噛み合わせが悪いまま放置していると、頭部や顎の位置が安定せず、全身のバランスが悪くなることがあります。肩こりや頭痛、めまいなどの全身の不調につながることもあるのです。

大人になってからでも受け口の矯正はできる?

大人になってからでも受け口の矯正はできるか考える女性

結論から申し上げると、大人になってからでも受け口の治療は可能です。受け口には2種類あり、それぞれに治療法が異なります。

歯並びが原因の受け口は、矯正治療により治療ができることがほとんどです。上の歯を前に出す、もしくは下の歯を後方に引っ込めることで、受け口を改善できるでしょう。骨格が原因の受け口の場合、矯正治療と並行して外科治療が必要になることがあります。

子どもの受け口の場合、顎の拡大が可能なため、抜歯やIPR、外科治療の必要なく、矯正治療のみで治療できることが多いです。

しかし、大人の場合は顎の成長が止まっているケースが多いです。顎の拡大が難しいため、スペースが足りなければ抜歯やIPRが必要になることがあります。そのため、大人の受け口の場合、大がかりな治療が必要になったり、治療が長期化したりすることも珍しくありません。

お口の状態によって、適切な治療法は異なります。受け口の治療法について詳しく知り、歯科医師とよく話し合って治療法を検討することが大切です。

受け口を矯正する方法

受け口を矯正する方法としてのワイヤー矯正とマウスピース矯正のイメージ

受け口の治療法は、以下の3つです。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表面に固定式の装置を取り付け、歯並びを整える方法です。歯1本1本に強い力がかかるため、どんな歯並びにも対応できます。また、大学病院でも取り扱われる治療法のため、抜歯や外科治療が必要な難しい症例できるのがメリットです。

ただし、装置による違和感や痛みが出やすいといわれています。装置の取り外しができないため、ケアができなければ虫歯・歯周病のリスクを高めることがあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、マウスピースを交換しながら徐々に歯並びを整える方法です。マウスピースの形に合わせてゆっくり歯を動かすため、違和感や痛みが出にくいのがメリットです。

ただし、歯を大きく動かすことは不向きのため、軽度の受け口にしか対応できません。骨格的な問題はないケースや前歯の歯並びが原因で受け口になっているケースには、対応できる可能性が高いでしょう。

歯を並べるスペースが足りない場合には、抜歯やIPRが必要になることがあります。お口の状態によっては治療できないこともあるため、歯科医師とよく相談することが大切です。

外科治療

骨格的な問題で受け口になっている場合は、矯正治療と併せて外科治療が必要です。外科治療では、顎の一部を切除したり、顎の位置を調整したりする治療を行います。

外科治療で顎のバランスを整え、その後に矯正治療で歯並びを整えるのが一般的です。お口の状態によっては、外科治療の前にも矯正治療を行う場合があるでしょう。

受け口を矯正する場合にかかる費用

受け口を矯正する費用のイメージ

受け口を矯正する場合にかかる費用は、以下の通りです。

  • ワイヤー矯正:約30万円~170万円
  • マウスピース矯正:約40万円~100万円
  • 外科治療:約140万円~400万円

矯正治療の費用は、受け口の症状や治療の範囲によって異なります。軽度の受け口の場合、約30万円~60万円で治せることがあります。

しかし、全体矯正が必要な場合は、約80万円~170万円かかるのが一般的です。軽度の受け口であればマウスピース矯正も可能ですが、重度の受け口の場合にはワイヤー矯正しか選択できないケースもあることを理解しておきましょう。

また、外科治療が必要になると、約140万円~400万円と高額になるのが一般的です。保険が適用される場合、費用を抑えられるでしょう。例えば、噛み合わせの異常がある場合や顎変形症、外科手術を必要とする噛み合わせの異常が認められた場合です。

お口の状態によって費用は異なりますので、詳しい費用については歯科医師にご相談ください。

まとめ

受け口を矯正して笑顔の男性

大人になってからでも、受け口の治療は可能です。受け口を放置し続けていると、歯の寿命を縮め、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。そのため、受け口が気になった時点で、歯科医院を受診するのがよいでしょう。

受け口の治療法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科手術の3つがあります。受け口の原因や症状によって、適切な治療法は異なります。大人になってからの受け口の矯正治療を検討されている方は、一度歯科医院に相談してはいかがでしょうか。

受け口の矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年04月04日 12:00

ゴールデンウィーク休診日のお知らせ

ゴールデンウィーク中の休診日について下記の通りお知らせ致します。

2025年04月01日 15:50

マウスピース矯正の気になる治療期間!長くなるケースも解説!

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

マウスピース矯正は、装置の取り外しが可能で目立ちにくいため、矯正を検討する方は少なくありません。「治療にどれくらいの期間がかかるの?」「ワイヤー矯正よりも長くかかる?」と悩むこともあるでしょう。

この記事では、マウスピース矯正の治療期間や、治療が長引くケース、計画通りに治療を終わらせるためのポイントなどについて解説します。

マウスピース矯正の治療期間

マウスピース矯正の治療期間のイメージ

マウスピース矯正の治療期間は、全体矯正、部分矯正、症状などのいろいろな要素によって異なりますが、一般的に3か月〜3年ほどです。この項目では、全体矯正や部分矯正に分けた治療期間の目安について解説します。

全体矯正の場合

マウスピース矯正の全体矯正にかかる治療期間の目安は、1〜3年です。歯並びの症例や状況によっても異なります。

例えば、叢生(ガタガタした歯並び)の治療の場合は6か月〜3年、すきっ歯の場合6か月〜1年、出っ歯の場合6か月〜2年程度が目安でしょう。症例が軽度だと、1年以内に治療が終了することもありますが、難しい症例だと3年以上かかる可能性もあります。

また、通院頻度は1〜3か月に一度です。一般的に、矯正を始めたばかりの頃は通院頻度が高いですが、治療が安定してくると徐々に長くなります。通院しない間は、マウスピースを自分で交換しながら治療を進めます。

治療後もリテーナーを装着して後戻りを防ぐ必要がありますが、リテーナーの装着期間も1〜3年です。マウスピース矯正の治療期間によって、リテーナーの装着期間が決まります。

部分矯正の場合

部分矯正とは、前歯の軽度の歯並びの問題や隙間を改善するなど、気になる箇所だけを治療する方法です。マウスピース矯正で部分矯正をする場合、3か月〜1年ほどの治療期間がかかります。全体矯正に比べると治療期間が短く、費用も安いメリットがあります。

しかし、難しい治療や噛み合わせの治療には対応できません。部分矯正でも通院頻度は1〜3か月に一度です。リテーナーの装着期間は、1〜2年が目安です。

マウスピース矯正の治療期間が長くなるケース

抜歯のイメージ

マウスピース矯正を始める前に、事前に精密検査をして歯の生え方や顎の状態などを確認した後で治療計画を立てます。その際に治療期間も算出されますが、場合によっては、治療期間が長くなることも考えられます。

この項目では、マウスピース矯正が長引くなる主な理由について解説します。

抜歯が必要なケース

抜歯が必要だと判断された場合は、治療が長引く可能性があります。抜歯後、歯茎の状態が落ち着くのを待ち、マウスピース矯正を始めるからです。また、抜歯をすると歯と歯の間に隙間ができるため、歯を大きく動かさなければならず、その分治療期間が長引きます。

歯並びの乱れが重度なケース

叢生(ガタガタした状態の歯)や出っ歯、受け口などの症状が重度の場合、治療期間が長くなります。マウスピース矯正では歯にかかる力が穏やかで、歯の移動がゆっくりなためです。

アタッチメントを使用するなど、付加的な治療が必要となるケースも多く、治療内容が複雑化し期間も長引きます。

マウスピースの管理が不適切なケース

マウスピース矯正では、マウスピースの装着や交換、管理は全て患者さまが実施しなければなりません。マウスピースの装着方法や管理を間違えると、計画通りに治療が進まなくなる可能性が高いでしょう。

例えば、マウスピース矯正では、装置を1日20〜22時間以上装着しなければなりません。継続的に歯に圧力をかけることで、歯が動くためです。

マウスピースの装着を忘れるなどの原因で装着時間が短くなると、治療計画取りに歯が動きません。また、交換時期を守らない場合も、計画通りに歯が動かないでしょう。

さらに、マウスピースは正しい方法できっちり装着しなければなりません。正しく装着できていないと、歯が想定外の方向へ動くリスクがあります。

途中で虫歯や歯周病になったケース

マウスピース矯正の途中で、虫歯や歯周病になった場合は矯正治療が長引く可能性が高くなります。虫歯や歯周病が進行した場合は、矯正治療を中断して虫歯や歯周病の治療に専念する必要があるからです。

虫歯の治療後に被せ物をした場合、マウスピースが合わなくなる可能性も考えられます。治療に専念している間に後戻りが起こり、マウスピースを装着できなくなることもあるでしょう。

このような場合、マウスピースを作り直す必要があります。

マウスピース矯正を予定どおりに終わらせる方法

マウスピースとチューイーのイメージ

抜歯が必要なケースや、難しい症例を治療ケースでは、ある程度時間がかかることは避けられません。慎重に治療を進めなければ、歯周組織にダメージが加わる可能性も考えられます。

しかし、矯正治療を長引かせないためにできることはあります。予定外の問題が起こってマウスピース矯正の治療期間が長くなると、治療費や通院などの負担が増します。

回避できる問題は回避して、治療を予定取りに終わらせましょう。この項目では、マウスピース矯正を順調に進めるためにできることについて解説します。

マウスピースを適切に管理する

マウスピースの装着時間や装着方法を守りましょう。マウスピースを20〜22時間以上装着することで、歯に適切な圧力をかけて動かせます。食事のときに外したまま装着を忘れたり、紛失したりすると、治療計画通りに歯が動きません。

アラームを設定して忘れないように工夫したり、1段階前のマウスピースを予備として持ち歩いたりして、対策しましょう。

マウスピースを正しく装着することも大切です。歯で噛むのではなく、指で奥歯から前歯にかけてしっかりと押し込んでください。チューイーというシリコン製のアイテムを噛んで、マウスピースをしっかりと装着します。

調整日を守る

予定通りに通院することも、計画通りに治療を進める上で重要です。マウスピース矯正では、一般的に1〜3ヶ月に一度のペースで通院します。歯の動き方や治療の進み具合を確認して、次の通院日を決めます。

調整日を守らないと、問題が発生していた場合に対応できず、治療期間が伸びる可能性が高まります。

トラブルが起きたらすぐに相談する

マウスピースにトラブルが起きたと感じたときには、すぐに歯科医院へ相談しましょう。例えば、マウスピースをなくしたり破損したりした場合です。放置して装着しなかったり、無理やり装着し続けたりすると、治療に支障が出ます。

口腔内を清潔に保つ

マウスピース矯正中に虫歯や歯周病にならないように、口腔ケアを徹底し清潔に保ちましょう。マウスピース矯正では、取り外しができるマウスピースを使って治療するため、口腔ケアは難しくありません。

普段通りのケアに加え、タフトブラシやデンタルフロスなどを併用すれば、歯と歯の間、歯と歯茎の境目など、プラークが残りやすい箇所もきれいに磨けます。

虫歯や歯周病で矯正治療を中断することにならないよう、毎日の口腔ケアを徹底しましょう。

また、マウスピースを装着したまま食事をしたり、甘いドリンクを飲んだりすると、虫歯や歯周病の原因になります。糖分が入っていない水以外を飲食する場合は、必ずマウスピースを取り外してください。マウスピースを装着する前は、歯磨きを行いましょう。

まとめ

マウスピース矯正をして綺麗な歯で笑う女性

マウスピース矯正の治療期間は、全体矯正の場合1〜3年、部分矯正だと3か月〜1年ほどが目安です。

マウスピース矯正が長引く理由としては、抜歯を含む難しい症例であることのほかに、マウスピースの装着方法を間違えていることや、虫歯や歯周病にかかることなどが挙げられます。不必要に治療が長引くのを防ぐためにも、マウスピースを適切に扱うことが欠かせません。

マウスピース矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年03月28日 12:00

歯周病が引き金に?引き起こす病気と予防する方法を解説!

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

歯周病は、日本人の成人の約8割がかかる、または予備軍であるとされる病気です。実は、歯周病は歯ぐきの腫れや出血、歯が抜けるといった口内トラブルにとどまらず、さまざまな全身疾患の引き金となることが近年の研究で明らかになっています。

この記事では、歯周病とはどのような病気なのかを解説し、歯周病が引き起こす可能性のある病気を詳しく紹介します。さらに、歯周病を予防するための効果的な方法についても説明していきます。歯と全身の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。

歯周病とは

歯周病のイメージ

歯周病とは、歯を支える歯肉や歯槽骨などの組織に炎症が起こる病気です。歯垢(プラーク)や歯石に潜む細菌が原因となり、歯ぐきが腫れたり、出血したりする症状が現れます。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行することが多いのが特徴です。

歯周病は、進行度によって歯肉炎と歯周炎に分類されます。歯肉炎は、歯ぐきに軽い炎症が起こる段階で、この段階なら適切なケアをすれば元の健康な状態に戻せます。

しかし、放置すると炎症が歯槽骨まで及び、歯周炎へと進行します。歯周炎になると、歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることもあります。

歯周病の主な原因は、歯磨きを怠ることによるプラークの蓄積です。また、喫煙、ストレス、糖尿病などの全身疾患も、歯周病のリスクを高める要因になります。加齢とともに発症リスクは上がりますが、最近では若年層にも広がっているため注意が必要です。

詳しくは後述しますが、歯周病が進行すると細菌が血流に乗って全身を巡ります。その結果、糖尿病や心疾患、脳卒中、さらには認知症や肺炎といった命に関わる病気を引き起こすリスクが高まるのです。

歯周病は口の中だけの病気ではなく、全身の健康を脅かす慢性炎症性疾患だと言えるでしょう。

歯周病が引き起こす病気とは?

歯周病で心筋梗塞になった女性

歯周病は、口の中だけの問題ではなく、全身のさまざまな病気と深く関係しています。歯周病菌や炎症によって生じる有害物質が血流に乗り、体のあちこちで悪影響を及ぼすことが明らかになっているのです。

全身への影響を最小限に抑えるためにも、歯周病を予防したり、進行を止めたりすることが重要です。ここでは、歯周病が引き起こす可能性のある主な病気について解説します。

心筋梗塞・脳梗塞

歯周病菌が血管内に入り込むと、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。炎症によって血管の内壁が傷つき、そこにコレステロールが蓄積しやすくなるため、血管が詰まりやすくなるのです。

歯周病を患っている人は、そうでない人と比べて心血管疾患の発症リスクが高いといわれています。

糖尿病

糖尿病と歯周病は、相互に影響を与え合う関係にあります。歯周病による炎症は、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げ、糖尿病の悪化を招きます。逆に、糖尿病の人は免疫力が低下しやすく、歯周病が悪化しやすいです。

歯周病を治療することで、糖尿病の症状が改善するケースも報告されています。

認知症

近年、歯周病と認知症の関連性が注目されています。歯周病菌が脳に侵入すると、アルツハイマー型認知症の原因とされるタンパク質が脳内に蓄積しやすくなることが分かっています。歯周病の進行を防ぐことは、将来的な認知症リスクを低減するためにも重要です。

誤嚥性肺炎

高齢者に多い誤嚥性肺炎も、歯周病と深い関係があります。口腔内の細菌が唾液とともに気道に入り、肺に感染を引き起こすことが原因です。特に、口腔ケアが不十分な高齢者では、歯周病菌が増殖しやすく、誤嚥性肺炎の発症リスクが高まります。

妊娠トラブル

妊娠中の女性が歯周病にかかると、早産や低出生体重児のリスクが高まることが報告されています。これは、歯周病菌が炎症を引き起こし、子宮の収縮を促す物質を分泌させるためです。

妊娠を考えている方や妊婦の方は、歯周病予防に特に気をつける必要があります。

歯周病を予防する方法

歯周病を予防するデンタルケア用品のイメージ

歯周病は、歯磨きや生活習慣の改善などによってある程度予防が可能な病気です。口腔ケアや生活習慣の見直しを行うことで、発症リスクを大幅に軽減できます。

ここでは、歯周病を予防するための具体的な方法についてご紹介します。できることから、少しずつ始めていきましょう。

正しい歯磨きを実践する

歯周病予防の基本は毎日の歯磨きですが、間違った方法で磨いていては歯磨きの効果が少なくなります。以下のポイントを意識して、正しい歯磨きを行いましょう。

まず、歯ブラシは毛先が細く、柔らかめのものを選びましょう。歯ぐきにかかる負担を抑えながら、細かい部分の汚れも落としやすくなります。

歯を磨く際は、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに動かしながら磨きます。このとき、強くこすりすぎないように注意しましょう。

朝晩の2回、できれば食後にも磨くのが理想です。1回につき最低でも2〜3分以上かけ、歯全体を丁寧に磨きましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使う

歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に取り除くことができません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、プラーク(歯垢)の除去率が格段に上がります。

特に、歯と歯の隙間が広い人は歯間ブラシを使うと効果的です。

ただし、デンタルフロスや歯間ブラシはあくまでも補助的な道具です。まずは歯磨きを丁寧に行い、汚れをしっかり除去することが重要です。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、自分で気づくのが難しい病気です。そこで重要なのが、歯科医院での定期検診です。最低でも年に1〜2回は歯科検診を受け、専門的なクリーニングを受けましょう。これにより、歯周病の発症や進行を防ぐことができます。

また、通院時には、歯磨きや生活習慣などの改善方法のアドバイスも受けられます。

生活習慣を改善する

歯周病予防には、口腔ケアだけでなく、生活習慣の改善も重要です。以下のポイントに注意しましょう。

十分な栄養を摂取する

歯周病を予防するためには、十分な栄養を摂取することが大切です。特に、ビタミンCやカルシウムを多く含む食品(野菜、乳製品、小魚など)を積極的に摂ることで、歯や歯ぐきの健康を維持できます。

禁煙する

タバコは、歯周病の大きなリスク要因です。喫煙によって血流が悪くなり、歯ぐきの回復力が低下するため、歯周病が進行しやすくなります。

歯周病を治療・予防するためには、禁煙するのが理想的です。難しい場合でも、本数を減らせるよう意識しましょう。

ストレスを溜めない

ストレスは、免疫力を低下させ歯周病の悪化を助長することがあります。適度な運動や趣味の時間を持ち、ストレスをうまく発散することも大切です。

まとめ

歯周病を治療して笑顔で散歩する女性

歯周病は、単なる口の中の病気ではありません。全身の健康にも大きな影響を及ぼすことが分かっています。

歯周病が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病の悪化、認知症、誤嚥性肺炎、妊娠トラブルなど、さまざまな病気のリスクを高める可能性があります。そのため、歯周病を予防することは、健康寿命を延ばすためにも非常に重要です。

予防のためには、正しい歯磨きを実践し、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することが効果的です。また、定期的な歯科検診を受けることで、歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。

さらに、禁煙やバランスの取れた食事、ストレス管理などの生活習慣の改善も、歯周病予防には欠かせません。

歯周病は自覚症状が少なく、気づいたときにはすでに進行していることが多いため、日頃からの予防意識が大切です。歯周病を軽視せず、適切な対策を行うことで、健康で快適な生活を送りましょう。

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2025年03月21日 12:00