【外装工事のお知らせ】
平素よりお世話になっております。この度下記の日程におきまして工事を実施することになりましたのでお知らせいたします。
2025年8月7日(木)~2025年9月18日(木)の日程で外壁塗装工事を実施させて頂きます。
天候により日程は変更される場合がございます。
ご来院中の皆様には騒音や工事車両においてご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力の程いただきますようにお願いいたします。
摂津市千里丘でマウスピース矯正・予防歯科ならJR千里丘駅徒歩1分の辻中歯科医院へ
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平素よりお世話になっております。この度下記の日程におきまして工事を実施することになりましたのでお知らせいたします。
2025年8月7日(木)~2025年9月18日(木)の日程で外壁塗装工事を実施させて頂きます。
天候により日程は変更される場合がございます。
ご来院中の皆様には騒音や工事車両においてご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力の程いただきますようにお願いいたします。
こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
歯並びを整える方法として、装置が目立ちにくく取り外しもできるマウスピース矯正は、多くの人に選ばれています。
しかし、治療を検討するなかで「歯を削る必要がある」と聞いて不安に感じる方も少なくありません。歯を削ると聞くと「本当に大丈夫なのか?」「削ることで歯に悪影響はないのか?」といった疑問が生じるのは当然です。
この記事では、マウスピース矯正で歯を削る理由やメリット、削る際の注意点、削り方などをわかりやすく解説します。
マウスピース矯正とは、取り外し可能な透明のマウスピース型装置を使って歯並びを整える矯正方法です。
従来のワイヤー矯正とは異なり、装置が目立ちにくいことから、近年では大人を中心に多くの方に選ばれています。透明な装置は周囲に気づかれにくく、仕事や学校でも安心して装着できるのが特徴です。
この矯正方法では、治療計画に基づき段階的にマウスピースを交換していきます。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに替えることで、少しずつ歯を理想の位置へと動かしていきます。装置は1人ひとりの歯並びに合わせてカスタムメイドで作成されます。
また、食事や歯磨きの際には簡単に取り外せるため、口腔内を清潔に保ちやすいのも利点です。矯正中の虫歯や歯周病のリスクを軽減できる点でも優れており、衛生面に配慮したい方にとっては魅力的な選択肢です。
ただし、1日20時間以上の装着が基本とされるため、自己管理ができないと効果が十分に発揮されません。また、歯を動かすスペースを確保するために、歯の表面をわずかに削る処置(IPR)が必要となるケースもあります。
マウスピース矯正では、治療の一環として歯の側面をわずかに削る処置が行われることがあります。この処置は、IPR(Interproximal Reduction)やストリッピングと呼ばれ、治療効果を高めるために重要な役割を果たします。
ここでは、歯を削る理由についていくつかの観点から解説します。
最も大きな理由の一つが、歯の移動スペースを確保するためです。歯列にゆがみやガタつきがある場合、すべての歯をきれいに並べるためには物理的なスペースが必要になります。
特に抜歯をせずに治療を進めるケースでは、歯と歯の間を少しずつ削って隙間を作ることで、全体のバランスを整えやすくします。削る量は片側で0.1〜0.25mm程度で、見た目にはほとんどわからないほどです。
歯を削ることにより、歯の幅や形を整えることもできます。特に歯の形が極端に四角かったり、隣の歯と大きさが不均等だったりする場合に有効です。歯のサイズを微調整することで、歯列全体の美しさやバランスが高まり、より自然な仕上がりになります。
歯がねじれていたり、部分的に重なっていたりするようなケースでも、IPRによって歯と歯の間にスペースを作ることで、歯を動かしやすくなります。これにより、見た目の改善だけでなく、歯みがきがしやすくなるなど、機能面でのメリットも得られます。
IPRは、見た目や健康面、治療効率の向上など、さまざまなメリットをもたらします。ここでは、具体的なメリットを詳しくご紹介します。
歯を削ることで歯列内に十分なスペースが生まれ、抜歯をせずに治療できるケースが増えます。歯列の乱れが軽度であっても、従来の矯正治療ではスペース確保のために健康な歯を抜くことが一般的でした。
しかし、歯と歯の間をわずかに削ることで、歯を残したまま治療ができるようになり、患者様の身体的・精神的な負担が軽減されます。
IPRでは、歯を削る量を細かく調整できるため、歯の大きさや形をバランスよく整えることが可能です。その結果、全体として滑らかで美しいアーチを作ることができます。マウスピース矯正の仕上がりをさらに美しくしたい方には、大きなメリットといえるでしょう。
スペースが足りない状態で歯を無理に動かそうとすると、治療が長引いたり、途中でトラブルが生じたりするリスクがあります。IPRによってスムーズに歯を移動できるようにすれば、計画通りに治療を進められる可能性もあります。
効率的に治療を進められれば、通院の回数や期間の面でも患者様の負担を減らせるでしょう。
IPRにより歯のバランスが整うと、噛み合わせの調整も行いやすくなります。歯の大きさが不揃いだったり、隣接する歯が干渉していたりする状態では、正しい噛み合わせが作れないことがあります。
歯を微調整することで、上下の歯が自然にフィットしやすくなり、顎への負担が軽減されるといった効果も期待できます。
マウスピース矯正において、IPRは非常に有効な手段ですが、適切に行わなければトラブルの原因になることもあります。ここでは、患者様が知っておくべき注意点をいくつかの観点から解説します。
IPRは、歯の表面を薄く削ることでスペースを確保する処置ですが、削れる量には限界があります。
一般的には、1本あたり最大でも両側合わせて0.5mm程度の削合にとどめるのが安全とされています。これを超えると、歯のエナメル質が過度に失われ、象牙質が露出することで知覚過敏や虫歯のリスクが高まる恐れがあります。
そのため、歯科医師の判断のもとで、安全な範囲内にとどめることが非常に重要です。
歯の削合は非常に繊細な作業であり、わずかなミスが歯の形態や噛み合わせに悪影響を与える可能性があります。そのため、IPRに慣れた経験豊富な歯科医師に処置を任せることが重要です。
独自に調整を行ったり、経験の浅い歯科医師に行われたりすると、治療後の仕上がりや歯の健康に悪影響を与えるリスクが高くなります。事前にクリニックの実績や症例を確認するのも一つの対策です。
すべての人がIPRの対象となるわけではありません。もともと歯が小さい方や、エナメル質が薄い方の場合、わずかに削るだけでもリスクが高くなることがあります。また、歯の間に虫歯やクラック(ひび割れ)がある場合は、処置が適さないこともあります。
こうしたケースでは、別の治療方針を検討することになるため、精密な診断と説明を受けたうえでの同意が必要です。
歯を削ることでスペースを確保できます。
しかし、歯列の乱れが重度の場合や骨格に起因する噛み合わせのズレなどがある場合は、マウスピース矯正単体では理想的な結果が得られないこともあります。
IPRはあくまで補助的な手段であり、矯正計画全体の一部であるという認識を持っておくことが大切です。無理にIPRを進めるのではなく、必要に応じてほかの矯正方法との併用も検討されることがあります。
もっとも一般的な方法は、薄くて細長いヤスリ状の器具を使って、歯と歯の間を少しずつ削る方法です。
手作業で丁寧に行われるため、削る量の微調整がしやすく、患者様への負担も少ないとされています。ごくわずかな摩擦でエナメル質を薄く削ることで、スペースを確保します。
より効率的に処置を行う場合には、回転器具に極細のバー(切削器具)を装着して使用することもあります。この方法はスピーディーに処置できる一方で、削りすぎないように正確な技術が求められます。
IPRを行ったあとは、削った部分の表面をなめらかに整えるために研磨作業が行われます。表面を滑らかに仕上げることで汚れの付着を防ぎ、虫歯のリスクを抑えます。この工程も、歯の健康を守るためには非常に重要なステップです。
マウスピース矯正は、装置が目立ちにくく取り外しもできることから、多くの方に選ばれています。
その治療の過程で歯をわずかに削ることがあるのは、歯の移動スペースを確保し、仕上がりをより美しく整えるためです。歯を削ることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、正しい方法で適切に行われれば、歯への悪影響はほとんどありません。
ただし、過度な削合はトラブルにつながる可能性があるため、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることが大切です。
歯を削る処置も含めたマウスピース矯正の流れや方針については、治療前にしっかりと説明を受け、納得したうえでスタートすることが理想です。見た目の美しさと機能性のバランスがとれた矯正治療を目指すためにも、疑問や不安は事前に解消し、安心して取り組みましょう。
マウスピース矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。
こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
「子どもの歯並びが気になるけれど、いつから矯正を始めればいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。近年注目を集めているのが、インビザライン・ファーストです。透明なマウスピースを使って、顎の成長を促しながら歯並びを整えられます。
この記事では、インビザライン・ファーストの対象年齢や適応条件などについて解説します。治療のメリットとデメリットについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
インビザライン・ファーストとは、子どもの成長期に合わせて設計されたマウスピース型の矯正装置を使用した治療法です。従来は、顎の拡大を行う治療と、歯を動かして整える治療を分けて行っていました。
インビザライン・ファーストは、この2つの治療を同時に行い、歯列を拡大しながら歯並びを整えられます。
顎の成長が活発で、歯が並ぶスペースをコントロールしやすい時期に治療を行うことで、永久歯が正しく並ぶよう導きます。結果として、本格的な矯正治療の負担を減らせる効果も期待できます。
インビザライン・ファーストが適応となるのは、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期の子どもです。年齢でいうと、6歳〜10歳頃の子どもが対象となります。
ただし、実際に適応となるかどうかは、歯の生え方や顎の成長スピードによって異なるため、年齢だけで判断することはできません。タイミングを見逃さないためにも、早めに歯科医師の診断を受けることが大切です。
インビザライン・ファーストは、対象年齢であれば治療を始められるわけではありません。歯の生え方や顎の発育状況が特定の基準を満たしている必要があります。適応条件は、以下の3つです。
インビザライン・ファーストで治療するには、上記3つの条件をすべて満たしている必要があります。ここでは、それぞれの条件について解説します。
第一大臼歯とは、6歳頃に生えてくる奥歯を指し、6歳臼歯とも呼ばれる歯です。一番うしろの乳歯の奥に生えてくる歯で、上下左右に1本ずつ、計4本あります。永久歯のなかで最も早く生えて、噛み合わせの基本となります。
マウスピースで歯列全体をコントロールする土台となるため、この4本の歯が生えていることが適応条件のひとつです。第一大臼歯がまだ生えていない場合は、成長を待ってから治療を検討しましょう。
上と下に4本ずつ生える前歯(切歯)のうち、少なくとも2本が、2/3以上生えている必要があります。これは、マウスピースをしっかりフィットさせ、効果的に歯を動かすために必要な条件です。
少なくとも3/4顎に乳歯、または、まだ生えていない永久歯が2本以上あることが条件となります。つまり、歯の生え変わっている混合歯列期である必要があるのです。乳歯が抜け、永久歯がすべて生えそろうと、インビザライン・ファーストの適応からは外れます。
インビザライン・ファーストの治療期間は、おおよそ1年〜1年半程度が目安とされています。ただし、これは子どもの歯並びの状態や顎の成長の度合いによって個人差があります。
また、治療をスムーズに進めるためには、マウスピースを1日20時間以上装着しなければなりません。装着時間が不足すると、治療計画どおりに歯が動かず、治療期間が延びる場合があります。
ここでは、インビザライン・ファーストのメリットをご紹介します。
インビザライン・ファーストで使用するマウスピース型の矯正装置は、ご自身で取り外すことができます。そのため、装置に食べ物が詰まる心配がありません。
また、普段どおり歯磨きができるため、口の中を衛生的に保ちやすいです。虫歯や歯周病のリスクを減らせるのは大きな魅力でしょう。
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは透明のため、装着していてもほとんど目立ちません。
矯正装置の見た目を気にせず友人と話したり、笑ったりできるのは思春期に入る前の子どもにとって大きなメリットといえます。運動会や発表会などのイベントで写真を撮る際も、口元を気にすることなく笑顔になれるでしょう。
従来の矯正治療では、歯列を広げることと歯を動かすことを同時には行えませんでした。
しかし、インビザライン・ファーストでは、顎の成長を利用することで、永久歯が生えるスペースを確保しながら、正しい噛み合わせや歯並びに導くことが可能です。歯列拡大のための装置をつけたり、抜歯や外科手術を行ったりせずに、自然に歯列を整えられます。
早い段階で顎の幅や歯の位置を整えておくことで、永久歯が正しく並びやすくなります。その結果、成長後に本格的な矯正治療が必要になっても、短期間で済ませられる、あるいは不要になる可能性があります。
お子さまの将来の負担を減らす意味でも、インビザライン・ファーストは魅力的な選択肢といえるでしょう。
マウスピースはプラスチックでできているため、粘膜に当たって痛みや違和感が生じるリスクが少ないです。また、マウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、装着時の痛みも少ないとされています。
口腔内を3Dスキャンし、歯の動きをシミュレーションできるのも、インビザラインならではの特長です。治療を開始する前に、どのように歯並びが変化するか、どれくらいの期間で変わるのかを確認できます。
治療後の予測を見ることで、治療のモチベーション維持にもつながるでしょう。
インビザライン・ファーストには多くのメリットがありますが、どの矯正治療にもデメリットが存在します。治療を始める前に、デメリットやリスクについても把握しておくことが大切です。
ここでは、インビザライン・ファーストを検討する際に知っておきたいデメリットについて解説します。
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは、1日20時間以上の装着が基本です。装着時間が短いと、歯に十分な力がかからず、予定どおりに歯が動きません。歯が動くまでに時間がかかり、治療期間が延びたり、費用が追加でかかったりするおそれがあります。
特に小さなお子さまは、装着時間を自分で管理するのは難しいでしょう。装置の装着を嫌がることもあるかもしれません。
子どもの様子を見ながら、装着時間を守れるよう、保護者の方も治療に一緒に取り組む必要があります。「歯並びがきれいになるよ」「がんばってるね」など、モチベーションを高める言葉をかけてあげるのもよいでしょう。
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混じっている混合歯列期にのみ適応される治療法です。この時期を過ぎて永久歯が生えそろうと、治療の対象外となります。
歯の生え変わりのスピードには個人差があるため、歯科医院への相談を先延ばしにしているとタイミングを逃すこともあります。適切な時期に治療を始められるよう、早めに歯科医院で相談しましょう。
インビザライン・ファーストに限らず、歯列矯正は見た目を整える治療であるため、健康保険が適用されません。治療費は歯科医院によって異なりますが、費用の相場は40万〜80万円程度です。
永久歯が生えそろってから本格的な歯列矯正を行う場合は、さらに費用が必要となります。
インビザライン・ファーストは、6歳〜10歳頃の混合歯列期に行うマウスピース型の矯正装置を使用した治療法です。顎の成長を活かして歯並びを整えられるだけでなく、装置が目立ちにくく、衛生的に保ちやすいなどのメリットがあります。
一方で、装着時間を守らなければ効果が出にくい点には注意が必要です。
インビザライン・ファーストが適応となるかどうかは、歯の生え方や成長段階によって異なります。お子さまの歯並びが気になる方は、早めに歯科医院で相談しましょう。
小児矯正を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。
平素は当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。 お盆休みの期間について、下記の通りお知らせいたします。
■ お盆休み期間 2025年8月14日(木)から2024年8月21日(木)まで 上記期間中は、院内の診療業務を休止させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。 お盆休み明けの診療は、2025年8月22日(金)より通常通りに再開いたします。 なお、診療予約については、オンライン予約システムをご利用いただくか、お盆休み明けにお電話にてご予約いただけますようお願いいたします。 ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 皆様にとって安全で充実したお盆休みとなりますよう心よりお祈り申し上げます。
こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
矯正治療中は、装置の影響で歯磨きがしづらくなり、知らないうちに虫歯ができることがあります。歯並びを整えている最中に虫歯が進行すると、治療の中断や期間延長につながることもあります。
特に、ワイヤー矯正では歯のすき間に汚れが溜まりやすく、丁寧なケアが欠かせません。
この記事では、矯正治療中に虫歯ができた場合の適切な対処法や、そもそも虫歯を防ぐための具体的なケア方法について詳しく解説します。
矯正治療を始めようとした矢先、検査や診察の段階で虫歯が見つかるケースは少なくありません。見た目では気づきにくい初期の虫歯も、レントゲンや精密検査によって発見されることがあります。
ここでは、矯正治療前に虫歯が見つかった場合の正しい対処法について解説します。
矯正治療をスムーズに進めるためには、虫歯治療を優先的に行うことが基本となります。特に、進行した虫歯や神経に達するような虫歯がある場合、矯正装置の装着後に治療を行うことは非常に難しく、治療の妨げになる可能性があります。
また、虫歯の治療を後回しにして矯正を開始すると、装置の影響で虫歯がさらに悪化するリスクもあります。矯正開始前に口腔内の健康状態を整えることが、矯正治療の成功につながります。
初期段階の虫歯(C0やC1など)であれば、進行のリスクを見極めたうえで、矯正治療と並行して経過観察を行うこともあります。
ただし、その場合でも定期的なチェックと口腔内の衛生管理が欠かせません。矯正中に虫歯が進行すれば、装置を一部外すなどの対応が必要となり、治療計画に支障が出る恐れがあります。
虫歯治療を終えたからといって、すぐに矯正装置を装着できるとは限りません。治療部位の経過観察や歯ぐきの炎症の有無を確認し、口腔内が落ち着いてから矯正を始める必要があります。
特に、神経の治療を行った場合や、広範囲にわたる修復を施した場合は、数週間から数ヶ月の様子見が必要になることもあります。矯正治療は長期間にわたるため、治療前の準備がとても重要です。虫歯がある場合は焦らず、口腔内の健康状態を整えてから矯正に進みましょう。
矯正治療中は虫歯のリスクが高まる傾向にあるため、注意が必要です。特に、ワイヤー矯正のように固定式の装置を使用する場合は、歯磨きがしにくくなり、日常のケアを怠ると虫歯が進行することがあります。
ここでは、矯正治療中に虫歯ができやすくなる主な原因について解説します。
矯正中に虫歯ができやすくなる最大の理由は、装置の構造が複雑で清掃しづらい点にあります。ワイヤーやブラケット、バンドなどの装置は、食べかすや歯垢が溜まりやすく、通常の歯ブラシでは磨き残しが出やすくなります。
特に、歯と装置の隙間やワイヤー周辺は毛先が届きにくく、細かい部分の清掃には時間と技術が求められます。そのため、歯垢が蓄積しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
一見するときれいに見えても、装置の内側や奥歯などは磨き残しが起きやすく、知らないうちに虫歯が進行することもあります。
矯正装置には食べ物が絡まりやすく、特に粘着性の高い食品や細かい食材は装置に付着しやすいです。歯と歯の間に詰まったまま放置されると、口腔内に糖分が長時間とどまり、虫歯菌が酸を産生しやすい状態が続くことになります。
また、装置に食べかすが付着すると、それが口臭の原因にもなり、虫歯だけでなく口腔トラブル全般のリスクを高めます。装置を清潔に保つためには、歯磨きだけでなく食後のうがいや補助的な清掃器具の活用が必要です。
矯正装置が口腔内にあると、唾液の自然な流れが妨げられることがあります。唾液には、口の中を洗浄し虫歯菌の増殖を抑える働きがありますが、装置があることで歯の表面に唾液が行き渡りにくくなり、自浄作用が十分に発揮されなくなるのです。
就寝中は唾液の分泌が減少するため、夜間の装置使用中は虫歯が進行しやすくなります。このような背景から、日中だけでなく寝る前のケアも重要です。
矯正治療に慣れてくると、装置がある生活が日常化し、歯磨きにかける時間や注意が徐々に疎かになる傾向があります。初期のころは時間をかけて丁寧に磨いていても、治療が長引く中で手を抜くと、知らないうちに虫歯が発生することもあります。
また、痛みや違和感があると歯ブラシを当てるのをためらい、その部分が磨けずに虫歯になるケースも見られます。違和感があっても、やさしい力で丁寧に磨くことが大切です。
適切なケアと予防対策を実践することで、虫歯は未然に防げます。ここでは、矯正治療中に虫歯を予防するための効果的な方法を解説します。
虫歯予防の基本は、毎日の丁寧な歯磨きです。矯正装置を装着していると、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすや歯垢がたまりやすく、磨き残しも多くなります。歯と装置のすき間、奥歯の裏側などは毛先が届きにくく、注意が必要です。
歯ブラシはヘッドの小さいタイプを選び、1本1本の歯を意識しながら時間をかけて磨きましょう。また、矯正専用のV字カットブラシやタフトブラシなど、装置の周囲を効率的に清掃できる補助器具も併用すると良いでしょう。
歯科医院でブラッシング指導を受け、正しい磨き方を身につけておくことも重要です。
歯と歯の間は、通常の歯ブラシでは清掃が難しい場所です。矯正中は歯の並びや装置の影響で隙間ができやすく、そこに汚れがたまり虫歯の原因になります。そのため、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯間の汚れをしっかりと除去することが大切です。
ワイヤー矯正の場合は、通常のフロスが通しにくい箇所もあるため、スレッダー付きフロスなどのアイテムを活用しましょう。使い方に不安がある方は、歯科医師や歯科衛生士に相談すると安心です。
虫歯予防において、フッ素の活用は非常に有効です。フッ素には、歯質を強化し酸によって歯が溶けるのを防ぐ効果があります。市販のフッ素配合歯磨き粉を使うことに加えて、歯科医院で高濃度のフッ素塗布を定期的に受けることで、さらに予防効果が高まります。
また、矯正中は唾液の流れが悪くなりやすいため、フッ素洗口液を日常的に使うことで、虫歯菌の活動を抑えられます。就寝前に使用することで、睡眠中の虫歯リスクを下げる効果も期待できます。
食事の内容や回数も、虫歯の発生に大きく関わります。砂糖を多く含むお菓子や清涼飲料水を頻繁に摂取していると、虫歯菌が活発に働く環境がつくられます。間食はなるべく控え、食後はできるだけ早く歯を磨く、またはうがいをするなどの対策を取りましょう。
また、装置に食べ物が詰まりやすいことを考慮し、繊維質の多い食材や硬いもの、粘着性のあるお菓子などは避けましょう。食事のたびにマウスピースを外す必要のあるマウスピース矯正でも、再装着前の口腔ケアを徹底することで、虫歯の予防につながります。
ここでは、矯正治療中に虫歯が見つかったときの対処法について解説します。
歯の表面に小さな白斑やエナメル質の変化が見られる初期虫歯(C0)の段階であれば、穴が空いていないため矯正治療を中断せずに続けられることがあります。再石灰化を促すフッ素塗布や、丁寧なブラッシングで改善することも可能です。
矯正器具があっても、セルフケアの強化で自然に治癒させることが期待される段階です。
C0以上に進行した虫歯(C1〜C4)は、自然に改善しません。矯正治療を続けると症状が悪化し、抜歯が必要になることもあります。その場合、矯正計画に修正が必要となるため、ほとんどの歯科医院では虫歯治療を優先します。
ブラケットやワイヤーがあると治療が難しいため、虫歯の状態に応じて装置を一時的に外してから治療し、その後再装着するのが一般的です。軽度の虫歯でブラケットが邪魔しない場合は、装置をつけたまま詰め物で治療できることもあります。
マウスピース矯正は、装置の着脱が可能なため虫歯治療も行えることが多いです。初期なら削って詰めるだけで矯正を続行できます。
ただし、歯を大きく削ったり抜歯が必要な場合は、マウスピースの作り直しが必要になることもあります。
中等度以上の虫歯治療では、矯正装置を一時的に外すことで治療がスムーズに進みます。治療が完了すれば、すぐに矯正を再開できるケースがほとんどです。
ただし、大きな虫歯や抜歯が必要な場合は、矯正計画そのものを見直す必要があります。治療期間が長引いたり、装置の再配置やマウスピースの再作成も視野に入れる必要があります。
矯正治療中に虫歯ができても、早期に発見し適切な対処を行えば、治療の継続は十分可能です。大切なのは、虫歯を放置せず治療計画を柔軟に調整することです。
そして何より、虫歯を未然に防ぐための丁寧なセルフケアと、定期的な歯科受診が欠かせません。装置があることでケアが難しくなるからこそ、今まで以上にお口の中と向き合う必要があります。
理想の歯並びを手に入れるためにも、毎日のケアを怠らず、少しの変化にも気づける意識を持って、矯正期間を前向きに乗り越えていきましょう。
矯正治療を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。
こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
歯周病は、日本人が歯を失う原因として最も多い病気のひとつです。初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。重度になると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることもあります。
進行した歯周病に対しては、通常のブラッシング指導やスケーリングだけでは不十分であり、専門的な外科治療が必要になることがあります。
この記事では、歯周病の外科治療が必要とされる具体的なケースや治療内容、受ける際の注意点などについて詳しく解説します。歯周病の進行を防ぎ、大切な歯を守るための知識としてぜひ参考にしてください。
歯周病が進行すると、歯茎の奥深くにまで細菌感染が及び、通常のクリーニングや薬剤だけでは改善が難しくなることがあります。初期段階では非外科的な治療で対応できますが、一定のラインを超えると外科的な処置が必要となるのです。
ここでは、歯周病の外科治療が検討される具体的なケースについて解説します。
歯周基本治療(非外科治療)を行っても歯茎の炎症が治まらず、歯周ポケットが深く残っている場合は、外科的なアプローチが必要とされます。特に、歯周ポケットが6ミリ以上あると、通常のスケーリングでは奥深くの歯石や感染組織を取り除くのが困難です。
こうしたケースでは、歯茎を切開して目視で感染部分を除去するフラップ手術などが検討されます。
歯周病が進行すると、歯を支える骨である歯槽骨が吸収され、歯がグラつくようになります。骨の形態が不規則になったり、大きな骨欠損が認められたりする場合には、再生療法などを含む外科的処置が行われることがあります。
これにより、歯を支える環境の再構築が可能となり、将来的な抜歯のリスクを軽減できます。
歯が極端に傾いていたり歯茎の形態が不自然だったりして歯ブラシが届きにくい部位は、プラークが蓄積しやすく、炎症が慢性化しやすくなります。そうした部位では、外科処置によって歯肉の形を整え、清掃しやすい口腔内環境を整えることが求められます。
歯周病の外科治療と一口にいっても、実際には複数の治療法が存在し、それぞれ目的や手法が異なります。そのため、患者さまの歯周病の進行状況や口腔内の状態に合った治療法が選ばれます。
ここでは、代表的な歯周外科治療の内容について具体的にご紹介します。
フラップ手術は、進行した歯周病に対して最も一般的に行われる外科処置のひとつです。歯茎を切開し、歯根に付着した歯石や感染組織を直接目で確認しながら徹底的に除去します。
非外科治療では届かない深部の汚れまで除去できるため、炎症の改善や歯周ポケットの縮小が期待できます。また、手術後は歯茎が引き締まり、プラークがたまりにくい状態になります。
歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯槽骨や歯根膜などの組織を再生させるために行う治療法で、骨や周囲組織の再生を促進します。特に骨の欠損が大きい場合に効果的であり、歯の寿命を延ばすことが可能になります。
ただし、すべての症例に適応できるわけではなく、適切な診断と条件の整備が必要です。
歯周ポケットの形状が不自然で清掃が困難な場合には、歯肉切除術や整形術が行われます。これらの処置によって歯茎の形を整えることで、患者さま自身が日常的に歯ブラシで汚れを取り除きやすくなり、歯周病の再発を防ぐ環境を作れます。
外科治療というと、大がかりで怖いというイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし、適切なタイミングで歯周病の外科治療を受けることには、多くのメリットがあります。非外科的治療だけでは改善が難しいケースに対して、より確実な効果をもたらすのが外科的アプローチです。
ここでは、歯周病の外科治療を受けるメリットについて見ていきましょう。
外科治療では、歯茎を開いて目視のもとで歯石や感染組織を除去できるため、見えない場所に潜む炎症の原因を根本から取り除くことができます。歯茎の腫れや出血といった症状の改善だけではなく、歯周ポケットの深さも縮小され、口腔内の健康状態が大きく向上します。
外科的に感染源を除去し、歯周組織の再生を促すことで抜歯のリスクを軽減できます。これにより、歯を残すことが可能になります。特に、重度の歯周病においては、外科治療による対応が歯を残すための最後の手段となることもあります。
自分の歯をできるだけ長く維持することは、将来的な咀嚼能力や生活の質にも大きな影響を与えます。
外科処置によって歯茎の形が整えられ、ブラッシングがしやすくなると、プラークの蓄積が防げるようになります。結果として、歯周病の再発リスクが下がり、長期的に健康な歯茎を維持しやすくなるのです。
定期的なメインテナンスと組み合わせることで、治療効果の持続も期待できます。
歯周病の外科治療には多くのメリットがありますが、手術である以上、リスクや制限事項も存在します。治療の効果を最大限に引き出すためには、術前・術後の過ごし方や生活習慣への配慮が必要です。
ここでは、歯周外科治療を受ける際に患者さまが知っておくべきポイントをご紹介します。
外科治療においては、治療後、一時的に腫れや出血、違和感などが生じることがあります。これらの症状は通常数日以内に治まりますが、収まらない場合や痛みがひどい場合などは、担当の歯科医師に相談しましょう。
また、冷やしたり安静にしたりすることで症状が軽減できる場合もあります。
手術によって一時的に状態が改善しても、その後のセルフケアを怠れば再発する可能性があります。特に、術後は丁寧なブラッシングやフロスの使用が求められ、必要に応じてプロフェッショナルケアも継続的に受けることが推奨されます。
また、定期検診の重要性も忘れてはなりません。
喫煙は歯茎の血流を悪化させ、治癒を遅らせる要因となるため、治療前後には禁煙が強く勧められます。また、糖尿病などの全身疾患を持つ方は治療の成功率が低下する可能性があるため、全身の健康管理も重要です。
生活習慣全体を見直し、口腔だけではなく、体全体の健康維持を意識することが歯周病治療の成功につながります。
歯周病が進行している場合でも、すべての人が外科治療を受けられるわけではありません。身体の状態や服用している薬、生活習慣などによって、手術が受けられないケースもあります。
安全かつ効果的な治療を行うためには、事前にこうした制限やリスク要因を正しく理解しておくことが大切です。
糖尿病、高血圧、心疾患などの全身疾患がある場合、歯周病治療の成功率が低下するだけでなく、術中・術後に合併症が起こるリスクも高まります。特に、血糖コントロールが不十分な糖尿病患者は、感染や治癒遅延の可能性があるため注意が必要です。
主治医と連携し、全身状態の安定が確認できるまで治療を延期する場合もあります。
心臓疾患や脳梗塞の予防のために抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)を服用している方は、出血のリスクが高く外科的処置が難しくなることがあります。近年では、休薬せずに手術を行うケースもありますが、内科の医師と相談のうえ慎重に判断しなければなりません。
喫煙は歯周病のリスクを高めるだけではなく、外科治療後の治癒を妨げる要因にもなります。また、日頃のブラッシングが不十分な方や、自己管理が難しいと判断された方は、外科治療によって一時的に改善しても再発するリスクが高いです。
そのため、まずは生活習慣やセルフケアの改善から始める必要があります。
歯周病は、放置すると歯を失う原因となる深刻な疾患ですが、早期に適切な対応を行えば進行を食い止めることができます。外科治療は、通常の処置では改善が難しい、進行した歯周病に対して有効な手段であり、歯の保存や口腔内環境の改善に大きく貢献します。
ただし、すべての人が受けられるわけではなく、全身の健康状態や生活習慣によっては受けられない場合もあります。
歯を守るためには、外科治療だけでなく日常のセルフケアや定期的なメインテナンスも欠かせません。長く健康な歯を維持するために、今一度ご自身の口腔ケアを見直してみてはいかがでしょうか。
歯周病の外科治療を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。
誠に勝手ながら、7月7日(月)午後診療と7月8日(火)午前診療は、当院の求人用撮影を行うため、休診とさせていただきます。7月8日(火)午後診療から通常診療とさせていただきます。
患者様にはご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
将来、歯を失うことに不安を感じたことはありませんか。歯を失う主な原因の多くは、日常生活の中に潜んでいます。
歯周病や虫歯はもちろん、噛み合わせや生活習慣の乱れなども大きく影響してきます。一度失った歯は、元には戻りません。正しい知識と適切な予防を行えば、多くのケースで歯を守ることが可能です。
この記事では、歯を失う原因をわかりやすく解説しながら、将来後悔しないための予防法についても詳しくご紹介します。
健康な歯を保ち続けるためには、歯を失う要因について正しく理解しておくことが大切です。歯の喪失には複数の原因が関与しており、中でも特に多いのが歯周病と虫歯です。
ここでは、歯を失う主な原因について詳しく解説します。
歯周病は、歯を支える歯ぐきや顎の骨に炎症が起こる疾患です。初期段階では目立った症状がないため、気づかないうちに進行しやすいという特徴があります。歯磨き時の出血や歯ぐきの腫れなどの兆候が現れますが痛みを伴わないことが多く、治療が遅れるケースが少なくありません。
進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が自然に抜け落ちることもあります。40歳以上で歯を失う原因の多くは歯周病とされています。
虫歯も歯を失う大きな要因です。歯の表面のエナメル質が細菌によって侵食され、内部の象牙質や神経にまで達すると強い痛みや炎症を引き起こします。これを放置すると、歯の保存が困難になり、抜歯せざるを得ない状況になることもあります。
特に、奥歯は歯ブラシが届きにくいため、虫歯が進行しやすいです。
転倒や事故による外傷も歯の喪失につながることがあります。スポーツや不慮の衝撃で歯が折れたり、抜けたりするケースは珍しくありません。
日常的な歯ぎしりや強い食いしばりといった習慣も、歯や歯周組織に継続的な負担をかけ、長期的には歯の破折や脱落につながるおそれがあります。無意識のうちに行われることが多く、マウスピースの使用などで予防しなければなりません。
過去に受けた歯科治療が原因で歯を失うケースも見受けられます。たとえば、被せ物や詰め物の精度が不十分な場合、隙間から細菌が侵入して再度虫歯が進行する可能性があります。
また、神経を除去した歯は脆くなりやすく、適切なケアを怠ると破折のリスクが高まります。治療後も定期的にメンテナンスを受け、異常があれば早めに対応しましょう。
歯を失うリスクが高まるのは、加齢に伴って口腔内の環境が変化する中高年以降です。特に40代後半から歯周病の進行が顕著になり、50代に入ると歯を支える骨の吸収が進みやすくなります。
50代以降は、これまでの歯磨き習慣や生活習慣の影響が蓄積され、歯周組織が弱くなる傾向があります。60代に入ると、全体的な体力の低下や唾液の分泌量の減少により、虫歯や歯周病の再発リスクも高まります。
義歯の利用率が上がるのもこの年代で、残存歯のケアが不十分な場合、新たな歯の喪失につながる可能性があります。
1本の歯を失っただけでも、見た目や咀嚼だけでなく、全身の健康や生活の質(QOL)に大きな影響を与えることがあります。多くの方が、食べにくくなる、見た目が悪くなるといった表面的な変化に注目しますが、実際にはもっと深刻で複合的な問題が潜んでいます。
ここでは、歯を失うことによって生じるリスクについて詳しく解説していきます。
歯を失うと、歯列のバランスが崩れ、噛み合わせにズレが生じやすくなります。本来、上下の歯が正しく接触していることで顎や筋肉、関節の動きがスムーズに保たれています。
しかし、歯が1本でも抜けると、隣接する歯が空いたスペースに傾いたり、向かい合う歯が伸びてきたりすることがあります。こうした変化は噛み合わせの悪化を引き起こし、顎関節症や慢性的な肩こり、頭痛など、全身の不調へとつながることもあります。
歯が抜けた状態での食事は、噛む力が不均一になり、食べ物を十分に咀嚼できなくなるため、胃腸に過度な負担をかけることになります。特に、高齢者の場合、消化不良や栄養吸収の低下を引き起こし、体調を崩す原因となる可能性があります。体力や免疫力の低下にもつながるおそれがあるでしょう。
前歯など見える部分の歯を失うと、見た目の印象が大きく変わります。歯のない状態では口元が不自然に見えるだけでなく、口周りの筋肉が緩み、ほうれい線や口元のたるみが目立つようになります。実年齢よりも老けて見えると感じる方も少なくありません。
さらに、発音が不明瞭になることによって、会話に対するストレスも増し、コミュニケーションを避ける可能性があります。結果として、外出の機会が減り、孤立感や抑うつ傾向を強める原因となることもあります。
1本の歯を失ったことが、他の健康な歯にも悪影響を及ぼすケースもあります。隣接する歯が傾いたり、咬合のバランスが崩れることで、特定の歯に過度な力が加わり、破折や摩耗のリスクが高まります。
また、歯が動くことにより歯と歯の間に隙間ができて食べ物が詰まりやすくなるなど、口腔内の清掃が難しくなって虫歯や歯周病のリスクも上昇します。1本の喪失が、連鎖的に他の歯の健康を脅かすのです。
歯を支えている顎の骨は、噛むという刺激によって保たれています。歯を失うと、その部分の骨に刺激が伝わらなくなり、次第に骨が痩せていきます。
骨が減ると入れ歯の安定性も悪くなり、装着時の違和感や噛む力の低下にもつながります。さらに、顎の骨が痩せると顔の輪郭にも影響が及び、頬がこけたり、口元がしぼんだ印象を与えるかもしれません。
歯を失う主な原因には歯周病や虫歯があり、これらは予防可能な疾患です。つまり、正しいケアを継続することで、多くの方が歯を守れるのです。
ここでは、歯の喪失を防ぐために必要な取り組みを、いくつかの観点からご紹介します。
歯を失わないための第一歩は、毎日の丁寧なブラッシングにあります。
ただし、力任せに磨くことや自己流の磨き方では、歯や歯ぐきを傷つけたり、磨き残しを生んだりする原因になります。大切なのは、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目にきちんと当て、細かく動かしながら丁寧に汚れを取り除くことです。
さらに、歯間ブラシやフロスなども活用し、歯と歯の間の汚れも忘れずに除去することが重要です。
セルフケアに加えて、歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせません。歯科医師によるプロフェッショナルケアは、家庭での歯磨きでは落としきれない歯石やバイオフィルムの除去に効果的です。
また、初期の虫歯や歯周病などの兆候を早期に発見できるため、重症化を未然に防ぐことができます。歯周病は自覚症状が乏しいまま進行するため、予防の観点からも定期的なチェックは非常に重要です。
食習慣も歯の健康に大きな影響を与える要素の一つです。砂糖を多く含む飲食物を頻繁に摂取していると、口腔内に残った糖分が虫歯の原因菌の栄養となり、酸を発生させて歯を溶かします。
また、よく噛んで食べることも歯ぐきへの適度な刺激となり、口腔機能の維持に効果的です。
喫煙や過度な飲酒といった生活習慣は、歯周病の進行を早める要因になるため注意が必要です。歯の健康を守るには、体全体の健康と同様に生活習慣を整えることが求められます。
日常生活の中で無意識に行っている歯ぎしりや強い食いしばりは、歯や顎関節に大きな負担をかけています。これらの習慣が長期間続くと、歯がすり減ったり、ひびが入ったりする可能性があり、最終的には歯の破折や脱落にもつながりかねません。
就寝時にマウスピースを装着することや、ストレスの緩和に努めることが重要です。
歯を失う原因は、歯周病や虫歯だけでなく、生活習慣や加齢、セルフケアの不足など、日々の行動と深く結びついています。一度失った歯は元に戻らず、噛む力の低下や見た目の変化、さらには健康全体への影響も無視できません。そのため、予防に目を向けることが大切です。
正しいブラッシングや定期的な歯科受診、生活習慣の見直しは、将来の後悔を減らす第一歩になります。この記事をきっかけにご自身のケアを見直し、歯の健康と向き合う時間を持ってみてはいかがでしょうか。
歯を守りたいとお考えの方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。
こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
プレオルソは、子どもの歯並びや噛み合わせを整えるために用いられるマウスピース型の矯正装置です。痛みが少なく取り外し可能であることから、多くの保護者に選ばれている治療法ですが「治療後に後戻りしないか心配」という声も少なくありません。
実際に、使用状況や生活習慣によっては、矯正した歯並びが元に戻るリスクもあります。
この記事では、プレオルソによる後戻りの主な原因をはじめ、予防するための工夫や、万が一後戻りが起きた場合の対処法について詳しく解説します。
プレオルソとは、子どもの歯並びや噛み合わせを整えることを目的としたマウスピース型の矯正装置です。主に乳歯から永久歯に生え変わる6~12歳ごろの成長期に使用されます。
歯そのものを動かすのではなく、舌や口唇、顎の筋肉などのバランスを整えることで、正しい歯並びや噛み合わせへ導きます。装置は取り外しが可能で、日中の短時間や就寝中の装着が基本となるため、学校生活や日常生活への影響が少ない点も特徴です。
プレオルソは、歯並びだけでなく口呼吸や姿勢の改善にも効果が期待されており、総合的な口腔機能の育成を目指す矯正法として注目されています。
矯正治療後の後戻りとは、治療によって整えた歯並びが、時間の経過とともに元の位置に近づいていく現象を指します。歯は骨や歯ぐき、筋肉など周囲の組織と連動しており、それらの影響を受けてわずかに動く性質があります。
特に、矯正直後は歯を支える組織が安定していないため、適切な保定処置を行わなければ歯は元の位置に戻ろうとします。
後戻りは見た目だけでなく噛み合わせや口腔機能にも影響を与えることがあるため、矯正後の管理も治療の一環として重視されています。安定した結果を得るためには、定期的な通院と保定装置の継続使用が欠かせません。
プレオルソは、一般的なワイヤー矯正と比べて後戻りしにくいといわれています。その理由の一つに、歯並びだけでなく口周りの筋肉や舌の位置、呼吸方法といった口腔機能の改善を目的としている点が挙げられます。歯を無理に動かすのではなく、成長段階にある顎や筋肉のバランスを整えることで、自然な歯列の安定を促す仕組みです。そのため、矯正後も正しい機能が維持されれば、歯が元の位置に戻るリスクを抑えることができます。
ただし、装着時間や生活習慣によって結果は左右されるため、歯科医師の指導を守って治療を継続することが大切です。
ここでは、プレオルソの代表的なメリットとデメリットについて、具体的に解説します。
プレオルソのメリットは、以下のとおりです。
プレオルソは、舌の位置や口唇の筋肉、鼻呼吸など、歯並びに関係する周囲の機能を正しい状態へと導くことを重視しています。これにより、矯正終了後の安定性が高まり、後戻りのリスクも抑えられるとされています。
プレオルソは就寝時を中心に装着する取り外し式の装置であるため、日中の学校生活や運動中の装着は不要です。食事や歯みがきの際にも取り外せるため、従来の固定式矯正に比べて生活への影響が少なく、衛生面でも優れています。
装置は柔らかい素材でできており、金属のような鋭利な部分がないため、装着時の痛みや口内炎などのトラブルが起こりにくい点もメリットです。矯正に対する心理的なハードルが低くなり、子どももスムーズに治療へ取り組みやすくなります。
プレオルソは費用が抑えられている場合が多く、経済的な負担を軽減できる点も多くの保護者から支持されています。初期費用が高額になりにくいため、矯正治療の導入として検討しやすい選択肢です。
プレオルソのデメリットは、以下のとおりです。
プレオルソの効果は、装置の装着時間に大きく左右されます。装着時間が短い日が続くと、期待される効果が十分に得られないことがあります。使用状況の管理には、ご家族の協力が欠かせません。
プレオルソは軽度〜中等度の歯列不正や噛み合わせのズレに対して効果的ですが、重度の骨格性の不正咬合や大きな歯列移動が必要な症例には適していません。そのような場合には、将来的にワイヤー矯正など他の方法への移行が必要になる可能性があります。
プレオルソは柔らかい素材で作られていますが、使用開始直後は異物感や発音のしづらさを感じることがあります。慣れるまでに時間がかかる場合もあり、特に、敏感なお子さんでは装着を嫌がることもあるため、根気よくサポートする姿勢が求められます。
装置の破損や紛失、装着忘れなどは治療効果に大きな影響を与えます。小さなお子さんの場合は、自らの意思でしっかりと管理するのが難しいこともあるため、保護者による日々の確認や声かけが必要です。
継続して使用するためには、ご家庭でのサポート体制が重要になります。
ここでは、プレオルソで後戻りを防ぐ方法について解説していきます。
プレオルソによる治療が完了した後、多くの場合リテーナーと呼ばれる保定装置を使用します。歯並びが新しい位置にしっかりと定着するまで、動かないようにサポートするための装置です。
骨や歯ぐきが落ち着くまでの期間は、歯が再び動きやすい状態にあるため、リテーナーの装着が不可欠です。装着時間や使用期間については、歯科医師の指示に従い、適切に管理していくことが求められます。
プレオルソの特徴の一つに、舌や口唇などの筋肉の使い方を整える点が挙げられます。これは歯並びに直接関係する機能であり、正しい舌の位置や鼻呼吸ができていないと、矯正後に再び歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、治療後も舌が上あごに正しく収まっているか、口がぽかんと開いていないかを日常的に確認することが大切です。口腔周囲の筋肉が正しい位置で働くことで、歯並びの安定性を高められます。
歯並びは、食べ方や姿勢、寝るときの体勢など、日常生活のささいな習慣にも影響されます。例えば、頬杖をつく、指しゃぶりの癖が残っている、片側だけで食事をするといった行動は、無意識のうちに歯や顎に偏った力をかけてしまい、後戻りの原因となることがあります。
また、うつ伏せ寝や頬を押し付けるような寝姿勢も避けたほうがよいとされています。こうした習慣を意識的に見直し、歯に負担のかからない生活環境を整えることが、後戻りのリスクを下げるために欠かせません。
治療後は、定期的に歯科医院で経過を確認してもらうことが大切です。歯の動きや口腔機能の状態を歯科医師がチェックし、必要に応じてアドバイスや追加の対応を行います。
後戻りが始まっている兆候が早期に見つかれば、簡単な処置で安定を取り戻すことも可能です。特に、成長期の子どもは体の変化が大きいため、治療後も一定期間は継続的なサポートを受けることが望ましいといえます。
プレオルソによる矯正後に歯並びが後戻りした場合は、早期に適切な対処を行うことが大切です。後戻りが起きる背景には、リテーナーの装着が不十分であったり、舌の癖や口呼吸といった機能的な問題が再び現れたりすることがあります。
こうした場合、まずは歯科医師の診察を受け、後戻りの程度や原因を確認することが必要です。
軽度の後戻りであれば、再びプレオルソを装着して対応できる場合がありますが、既存の装置が合わない場合は、新たな装置が必要になります。舌のトレーニングや口腔筋機能療法を併用して、口腔内のバランスを整えることが重要です。
後戻りの兆候を放置すると、改善までに時間や費用が余分にかかる場合があります。違和感や見た目の変化に気づいた時点で、すぐに歯科医院を受診しましょう。
プレオルソは、歯並びだけでなく舌や口唇の筋機能、呼吸習慣なども整えることで、後戻りが起こりにくいとされる矯正装置です。
しかし、装着時間の不足や生活習慣の乱れ、リテーナーの使用を怠ることで、治療後に歯が元の位置へ戻る可能性はゼロではありません。後戻りを防ぐためには、正しい装着習慣の継続、舌や呼吸のトレーニング、日常生活の見直し、定期的な歯科医師のフォローが欠かせません。
万が一後戻りが生じた場合でも、早期の対応で再び整った歯並びを目指すことが可能です。治療後のケアを丁寧に行うことで、プレオルソの効果を長く維持できるでしょう。
プレオルソを検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。
私たちは、より良い医療サービスを提供するためにスキルや知識の向上を図ることが重要です。 つきましては、8/6(水)の診察をお休み
させていただき、研修に参加させていただくことになりましたことをご連絡いたします。
8/8(金)からは通常通り診療を再開いたしますので、ご予約やお問い合わせにつきましては、8/8(金)以降にご連絡いただけますようお願い申し上げます。 研修による診察休止は、患者様にはご不便をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。しかし、私たちのスキルアップは、皆様の健康と安全のために欠かせないものと考えておりますので、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。 研修終了後、より一層の精進を重ね、より質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。ご協力とご理解に心より感謝申し上げます。