医療法人良光会 辻中歯科医院

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歯石をためない!今日からできる予防法を解説

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。

歯石は、虫歯や歯周病、口臭などのお口のトラブルの原因になります。

しかし、一度歯石がたまるとブラッシングでは取り除けません。「歯石って予防できるの?」「歯石をためないためにはどうすればいい?」などと疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、歯石がたまるリスクと、今日からできる歯石の予防法について解説します。健康で美しい歯を維持するために、ぜひ参考にしてください。

歯石とは

歯石のイメージ

歯石は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)が石灰化して硬くなったものです。

プラークは細菌の塊で、食べ物の残りかすや唾液に含まれる糖分をエサとして増殖します。このプラークが唾液中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結合することで、硬い歯石へと変化していくのです。

歯石ができるまでの期間

食後、24時間以内にプラークになり、2日程度で石灰化し始めます。歯石になると、歯ブラシでは除去できません。歯石の表面はざらざらとしているため、さらにプラークが付着して大きくなっていきます。

歯石の種類

歯石は、できる場所によって歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石の2つに分けられます。歯肉縁上歯石は、歯茎より上の目に見える部分にできる歯石です。白色または黄色をしており、やわらかく、除去しやすいという特徴があります。

一方で、歯周ポケット内にできる歯肉縁下歯石は、黒褐色で硬く、除去しにくい歯石です。放置すると細菌が付着して繁殖し、歯周病の原因になります。

歯石がたまるとどんなリスクがある?

歯石がたまり歯周病になった歯茎

歯石がたまると、以下のリスクがあります。

歯周病になる

歯石は、歯周病のリスクを高める一因です。歯石の表面はざらざらしており、プラークが付着しやすくなっています。細菌が繁殖しやすく、歯茎が炎症を起こしやすい状態です。

歯と歯茎の間の歯周ポケットにプラークが蓄積して歯茎が炎症を起こすと、歯茎の腫れや出血などの症状が生じます。プラークが石灰化して歯石になると、歯周病菌が繁殖して歯周組織に侵入し、歯周病が進行していきます。

最終的には歯を支えている歯槽骨が破壊されて歯がぐらつき、歯を失うことのある病気です。

虫歯になる

歯石があると虫歯のリスクも高まります。前述したとおり、歯石の周りにはプラークが付着しやすく、細菌が繁殖しやすい環境です。プラークに含まれる細菌が、食べ物に含まれる糖分を分解して酸を作り出します。酸により歯のエナメル質が溶かされて、虫歯が発生します。

特に歯と歯の間や歯と歯茎の境目には磨き残しが生じやすく、歯石になりやすいため、虫歯になるリスクが高いです。

口臭が発生する

歯石に付着した細菌は、食べ物の残りかすや剥がれ落ちた口腔内の細胞を分解する際に、揮発性硫黄化合物などの悪臭成分を産生します。

特に歯周ポケットに蓄積した歯石の周りは、酸素の少ない環境を好む嫌気性細菌が繁殖しやすい状態です。そのため、歯周ポケットに歯石がたまって歯周病が進行した場合、嫌気性細菌によって強い口臭が発生することがあります。

また、歯周病が進行すると歯茎から出血したり、膿が出たりするのも口臭の原因となります。

見た目が悪くなる

歯石は、黄色や黒っぽい色をしており、見た目にも悪影響を与えます。特に前歯に付着した歯石は目立ちやすく、笑ったり人と話したりする際に印象を悪くする場合があるでしょう。お口の手入れができていない人、食生活が乱れている人などと思われかねません。

相手に好印象を与えるためだけでなく、自分に自信を持つためにも、白く清潔感のある歯を維持することは重要です。

歯石を予防するためのポイント

歯石を予防するための歯磨きのやり方を指導する歯科衛生士

歯石を予防するためには、毎日しっかりセルフケアを行うことと食生活を見直すことが大切です。ここからは、歯石を予防するためのポイントを解説します。

正しい方法で歯磨きをする

歯石予防の基本は、毎日の正しい歯磨きです。歯ブラシの毛先が広がらない程度の力加減で、小刻みに動かしながら1本ずつ丁寧に磨きましょう。

歯と歯茎の境目には歯ブラシを45度の角度で当てて磨きます。歯がデコボコに並んでいる箇所は、歯ブラシを縦に持ち、歯のすべての面を磨くよう心がけましょう。奥歯に背の低い歯がある場合は、歯ブラシを斜め横から入れて細かく動かしてください。

歯を磨いているつもりでも、磨き残しをしていることは少なくありません。すべての歯を磨けるよう、磨く順番を決めて磨く、鏡を見ながら磨くなど工夫することも大切です。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

歯ブラシだけでは、口腔内にたまった汚れを取り除くことは困難です。歯と歯の間、歯と歯茎の境目など、細かい部分はデンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシを使用しましょう。

デンタルフロスは、歯と歯の隙間にたまった汚れを効率的に除去できる補助用具です。デンタルフロスを歯と歯の間にゆっくりと挿入し、歯の側面に沿って上下に動かしながら汚れを除去します。

歯間ブラシは、歯と歯の間の隙間が大きい場合に使用します。歯間の大きさに合わせてサイズを選びましょう。タフトブラシは、歯並びが悪い箇所や、歯と歯の間にできる三角形の隙間など、通常の歯ブラシでは磨きにくい部分に使用します。

プラークが歯石に変わり始めるまでの期間は2日程度とされているため、1日1回、就寝前だけでも補助清掃用具を使用してプラークを取り除きましょう。

食生活を見直す

糖分の多い食品や飲料は、口腔内の細菌のエサとなり、プラークの形成を促進します。特に、だらだらと長時間にわたって甘いものを摂取すると細菌が繁殖しやすくなります。

間食をする際は時間を決めて摂取し、歯磨きが難しい場合は水でうがいをして、食べかすが残らないようにしましょう。

また、唾液の分泌を促進するために、よく噛んで食べることも大切です。唾液には洗浄作用があり、口腔内を中性に保つ働きがあります。

歯石予防のためにプロのケアも取り入れよう

歯石予防のためのプロのケアを受ける女性

どんなに丁寧に歯を磨いても、完全にプラークを除去することは困難です。また、歯石は、ブラッシングでは除去できません。そのため、定期的に歯科医院でのケアを受けることが大切です。ここでは、歯科医院で受けられる歯石ケアについて解説します。

歯のクリーニング

歯のクリーニングは、磨き残しによって発生したプラークや歯石を除去する処置です。歯周ポケットに歯石が蓄積している場合は、スケーラーという器具を使用して清掃します。歯の表面をツルツルにすることで、汚れを付着しにくくするのもクリーニングの目的です。

ただし、歯科医院でプラークを取り除いても、3ヶ月程度で元の状態に戻るとされています。そのため、3ヶ月に1回のペースで歯科医院を受診し、クリーニングを受けましょう。

また、磨き残しが多い方や、虫歯や歯周病になったことのある方は、1〜2ヶ月に1回程度の受診が勧められる場合があります。クリーニングの頻度は口腔内の状況によっても変わるため、歯科医師に確認しましょう。

ブラッシング指導

歯科医院では、患者さま一人ひとりの口腔内の状況や歯並び、生活習慣に応じたブラッシング指導を行っています。また、デンタルフロスや歯間ブラシの使用方法、適切な補助清掃用具の選び方についてもアドバイスしています。

ブラッシング指導の際には、染め出し液を使って磨き残しを可視化することも可能です。患者さま自身が磨き残しの多い箇所を把握でき、歯磨きの質を向上できます。

定期的にブラッシング指導を受けると、モチベーションにもつながり、口腔内をきれいに保てるでしょう。

まとめ

歯石を予防しきれいな歯を見せる笑顔の女性

歯石が蓄積すると、歯周病や虫歯、口臭などの原因になります。歯石はブラッシングでは除去できないため、そもそも発生しないよう予防することが大切です。

歯石を予防するためには、デンタルフロスや歯間ブラシも使いながら、毎日丁寧にブラッシングすることが基本です。

また、定期的に歯のクリーニングを受けることで、自分では取り除けなかったプラークや歯石を除去し、口腔内を健康に保つことにつながります。一人ひとりの歯並びや磨き残しの状況に合わせたブラッシング指導も受けられますので、歯科医師に相談してください。

お口の健康を守りたいとお考えの方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。

2025年08月29日 12:00