口臭について②
こんにちは。辻中歯科医院YDHです。
以前2月4日に更新したブログで「口臭について」お話をさせていただきました。そこでは口臭の種類や原因についてお伝えさせていただきましたが、今回はそれぞれの口臭の特徴についてさらに細かくお話をさせていただこうと思います。
目次
それぞれの口臭の特徴
口臭には様々な種類がありますが、一般的な口臭の特徴を紹介します。
お口の中由来の口臭の特徴
口臭の約80%はお口の中から発生する気体由来で、主な原因となる物質は腐敗臭をもたらす揮発性硫黄化合物(VSC)です。
揮発性硫黄化合物は、唾液やお口の中のはがれた粘膜や細胞、歯肉溝滲出液(滲出液(しんしゅつえき):炎症により毛細血管内から組織内にもれ出た血漿成分の液)や食物残渣などに含まれる含流アミノ酸やタンパク質がお口の中の細菌によって分解されることで産生されます。
臭いの特徴としては、卵の腐敗したような臭いや野菜の腐敗したような臭いのする口臭が多いです。
全身疾患由来の口臭の特徴
糖尿病による口臭
糖尿病になると、血液中の糖を分解するインスリンの機能の低下により糖をエネルギーに変えられず、脂肪を分解してエネルギーに変えます。この脂肪の分解のためには、ケトン体という物質が必要となりますが、ケトン体の主成分であるアセトンは果物が腐ったような甘酸っぱい臭いがあり、これが糖尿病の口臭の原因となります。
また、極端な食事制限を伴ったダイエットを行うことでもケトン体が原因となりアセトン臭のある口臭を引き起こすことがあります。
肝疾患による口臭
肝臓は、栄養素を分解しタンパク質を生成する働きがあります。このとき、有害物質となるアンモニアが発生しますが、肝臓はアンモニアを解毒する作用があります。
しかし、肝臓の機能が低下するとアンモニアを処理する能力が低くなり血液中のアンモニア濃度が高くなるため、呼気中にアンモニアが排出されます。それにより、尿の臭いのようなツンとした口臭が出てくることがあります。
腎疾患による口臭
腎臓は、血液を濾過して不要なものを尿として体外に排出します。しかし、腎臓の機能が低下すると尿による老廃物の排泄機能が低下するためアンモニアなどの量が増加し、アンモニア臭のような口臭が出てくることがあります。
乳がんによる口臭
乳がんが進行すると、腫瘤が壊死して自壊創ができます。その代謝産物が臭いを出してくることにより、たくあんのような発酵した臭いが感じられることがあります。
消化器疾患による口臭
消化器疾患が原因となる口臭には胃食道逆流症
があります。食道に逆流してきた胃酸により刺激の強い口臭が出てくることがあります。
その他、胃炎になると胃酸の分泌が減少するため、食物が消化されにくくなります。食物が消化されないまま胃の中に長く停滞することにより発酵したような臭いを放つことがあります。
特徴としては、卵の腐ったような臭いがします。十二指腸潰瘍や胃がんの場合も同様の口臭が出てくることがあります。
耳鼻咽喉系疾患による口臭
耳鼻咽喉系疾患による口臭には副鼻腔炎があります。副鼻腔炎は、副鼻腔の粘膜が炎症を起こし腫れた状態です。鼻粘膜が腫れることで鼻水や膿が出て、蓄膿症となることもあります。
副鼻腔に膿が溜まることで魚の腐ったような生臭い口臭が出てくることがあります。
上記であげたものの他にも口臭の発生しやすいお口の中の状態や疾患があります。
是非、一度当院にご来院いただきお口の中をキレイにし口臭を予防していきましょう。
JR千里丘駅徒歩1分の辻中歯科医院へのご来院心よりお待ちしております。
辻中歯科医院でメンテナンスのご予約は下記からお願いいたします。
お電話でのお問い合わせは0120-06-5168
インターネットからのご予約も可能です。