2022.09.10
矯正治療について(第8回)「インビザライン治療をスタートされる方へ」
こんにちは。
辻中歯科医院の歯科医師です。
今回はインビザラインを始める方への取り扱い説明についてお話しします。
何事もスタートする時は楽しみがある一方で、不安もあるかと思います。
不安というのは「分からないこと」があるからこそ感じるものです。
そこで今回は、その「分からないこと」を少しでも減らし、安心してインビザライン治療を楽しんでいただけるようにご説明します。
インビザラインを始めるにあたって
インビザライン矯正治療は、歯科医師だけが頑張っても歯並びは良くなりません。
患者さんご自身の協力も必要です。その中でも特に大切なのが、1日22時間以上装着することです。
以前のブログでも紹介しましたが、1日の装着時間が5時間短いだけで、矯正効果が2倍も変わってきます。
せっかく治療を始めるなら、しっかり装着して早く良い結果を出しましょう。

食事と歯磨きの時以外は、常にマウスピースを装着しておきましょう。

また、前回のブログでも紹介したチューイを使うことも大切です。
新しいマウスピースを装着した日から3日間は10分、4日目以降は5分を目安に噛んでください。
交換・装着について

新しいマウスピースは夜の時間に交換するのがおすすめです。装着時間が長く取れるため、スムーズに馴染みやすくなります。
交換時はチューイを10分程度噛み、しっかりフィットさせましょう。
装着は前歯から、外すときは奥歯から行ってください。
使用済みのマウスピースは、必ず保管しておきましょう。
歯磨きについて

歯磨きは通常通り行っていただけます。
外食などで食後すぐに歯磨きできない場合は、口をよくすすぎ(携帯用の液体歯磨きも便利です)、その後マウスピースを装着してください。
歯磨きができるときには、歯とマウスピースの両方を丁寧に洗浄しましょう。
洗浄剤を使用したり、柔らかい歯ブラシで優しく洗うのがおすすめです。
矯正中は歯が動くため、食べ物が挟まりやすくなります。
その際はフロスや歯間ブラシを使用してください。
食事について

基本的に食べ物や飲み物の制限はありません。
ただし、マウスピースをつけたままコーヒー・紅茶・赤ワインなど色の濃い飲み物を摂ると、着色の原因になります。
また、エナメル質の臨界pH(5.5)以下の飲み物を頻繁に摂取すると、特にマウスピース装着時は歯が溶けやすくなります。
できるだけ臨界pH5.5以上の飲み物を選ぶようにしましょう。
こんな時どうしたら?
- 歯が揺れるような感覚があっても心配いりません。これは歯が動いている証拠です。
- 治療中に虫歯が見つかることもあります。その際は歯科医師が治療の時期を判断しますので、当院へご連絡ください。
- マウスピースに破損・紛失などのトラブルが起きた場合もご連絡ください。その間はひとつ前のマウスピースを装着してお過ごしください。
インビザラインをスタートされてからの診察について
マウスピースがきちんと装着できているか確認させていただくため、ご来院の際は必ずマウスピースを装着してお越しください。
また、アタッチメント装着の際は60〜90分程度かかる場合がありますので、時間に余裕をもってご予約ください。