2023.04.29
口臭について②
こんにちは。辻中歯科医院YDHです。
以前2月4日に更新したブログで「口臭について」お話をさせていただきました。そこでは口臭の種類や原因についてお伝えしましたが、今回はそれぞれの口臭の特徴について、もう少し詳しくご紹介します。
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それぞれの口臭の特徴
口臭にはさまざまな種類があります。ここでは代表的なタイプごとの特徴をまとめます。
お口の中由来の口臭の特徴

口臭の約80%は口腔内で発生するガスが原因で、主因となるのは腐敗臭をもたらす揮発性硫黄化合物(VSC)です。VSCは、唾液やはがれ落ちた粘膜・細胞、歯肉溝滲出液、食物残渣などに含まれる含硫アミノ酸・タンパク質を口腔内細菌が分解することで産生されます。
においの特徴は、卵や野菜が腐敗したような臭いが多く見られます。
全身疾患由来の口臭の特徴

糖尿病による口臭
インスリン機能低下により糖を使えず脂肪を分解してエネルギー化するとケトン体が増え、主成分のアセトン由来の果物が腐ったような甘酸っぱい臭いが現れます。
極端な食事制限のダイエットでも同様のアセトン臭が起こることがあります。
肝疾患による口臭
肝機能低下でアンモニア解毒能力が落ち、血中アンモニア濃度が上昇。呼気にアンモニアが出ることで、ツンとした尿のような臭いが出る場合があります。
腎疾患による口臭
腎機能低下で老廃物の排泄が不十分になり、アンモニアなどが増加。アンモニア臭に近い口臭が現れることがあります。
乳がんによる口臭
進行により腫瘤が壊死して自壊創が生じると、その代謝産物の影響でたくあんのような発酵臭を感じることがあります。
消化器疾患による口臭
胃食道逆流症では逆流した胃酸により刺激の強い口臭が出ることがあります。
胃炎では胃酸分泌低下で食物が消化されにくく、長く停滞することで発酵したような臭いを放つことがあります。
十二指腸潰瘍や胃がんでも、卵が腐ったような臭いが出る場合があります。
耳鼻咽喉系疾患による口臭
副鼻腔炎では副鼻腔粘膜の炎症・腫脹により膿が溜まり、魚が腐ったような生臭さが出ることがあります。蓄膿症に進展することもあります。
このほかにも、口臭が発生しやすい口腔内環境・疾患は多数あります。まずはお口の中を清潔に整えることが重要です。定期的なプロのクリーニングや、見えない菌を可視化できる位相差顕微鏡検査で、原因に合わせた予防・ケアをご提案します。
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