プレオルソの使い方は?効果を最大限高める使い方や注意点を紹介
こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
プレオルソは小児矯正に用いられる装置のひとつで、機能的マウスピース型矯正とも呼ばれています。この装置は口周りの筋肉を鍛え、バランスを整えることを目的として用いられます。
本記事では、プレオルソの特徴や基本的な使い方、注意点について解説します。プレオルソの効果を最大限に高める方法やメリット・デメリットもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
プレオルソの特徴
プレオルソとは、小児矯正に用いられるマウスピース型の装置です。6歳~12歳頃までのお子さまを対象としており、やわらかい素材で作られています。
プレオルソは機能的マウスピース型矯正とも呼ばれ、口周りの筋肉を鍛えてバランスを整える目的で用いられます。口周りの筋肉を鍛えることで、歯や顎の成長が正しくなるよう促し、歯が理想の位置に生えるようにします。
また、プレオルソの使用と合わせて、悪習癖を改善するトレーニングも行います。このトレーニングにより、正しい呼吸法や舌の位置、飲み込み方を習得できます。子どものうちに悪習癖を解消すれば、長期的に歯並びを安定させられる可能性が高まります。
装置は自由に取り外しが可能で、痛みや違和感が少ないです。そのため、お子さまの負担になりにくいでしょう。
プレオルソの基本的な使い方
プレオルソは、夜間の就寝時と日中1~2時間程度装着する必要があります。ここでは、プレオルソの基本的な使い方を日中と就寝時に分けて解説します。
日中の使い方
日中に求められるプレオルソの装着時間は1~2時間程度のため、学校に装着していく必要はありません。学校から帰ってきた後に、プレオルソを装着すると良いでしょう。
プレオルソをお口の中に入れて軽く噛むように慣らします。基本的には口を閉じて使用しますが、装着したまま会話をしても問題ありません。
就寝時の使い方
装着前には歯磨きをして、口腔内を清潔な状態にしてから使用してください。
寝ている間に装置が外れると効果が期待できなくなるため、外れる場合はお口にテープを貼るとよいでしょう。テープは、ドラッグストアなどで販売されている肌にやさしいものを使用してください。 毎日就寝時に装着し、慣れてくると外れにくくなるでしょう。
プレオルソの効果を最大限高める使い方
プレオルソの効果を最大限高めるためには、以下のポイントを意識して使用することが大切です。
装着時間を守る
プレオルソは、毎日日中に1~2時間と就寝中に装着する必要があります。装着時間が不足すれば口周りの筋肉を十分に鍛えることができず、治療の効果が得られなくなるため注意しましょう。
お子さまが外したり就寝中に外れたりすることもあるので、保護者の方のサポートが重要です。
鼻呼吸を意識する
前歯を舌で押す癖がある場合は口呼吸になりやすく、歯並びが乱れる原因になります。そのため、プレオルソを装着した際はもちろん、日頃から鼻呼吸を意識しましょう。鼻呼吸を意識することで舌を正しい位置に置けるようになり、歯並びが乱れるのを防げます。
トレーニングを怠らない
プレオルソの装着時に会話や口周りのトレーニングをすれば、効果的に口周りの筋肉を鍛えることが可能です。そのため、装着中は積極的に会話やトレーニングを行うようにしましょう。
口周りの筋肉を鍛えるトレーニングとして、あいうべ体操というものがあります。大きく口を開けて、あ・い・うと発音した後に、ベーと舌を思い切り出します。口周りの筋肉が鍛えられて、口がポカンと開くことや口呼吸の改善につながります。
装着位置が正しいかを確認する
プレオルソを装着した際に、歯とのすき間があると効果が得られません。そのため、正しい位置に装着できているかどうかをきちんと確認することも大切です。
装置がしっかりと歯列にフィットしているかどうか、保護者の方が必ずチェックするようにしましょう。
プレオルソの使い方の注意点
プレオルソを使用する際には、いくつかの注意点があります。ここでは、状況ごとに注意点を解説します。
寝ている間に外れる場合
プレオルソは夜間の就寝中に装着する必要がありますが、寝ている間に装置が外れることがあります。これは、寝相や装置のフィット感が影響しているとされています。
また、お口が開いていると外れやすいので、その場合はテープを貼るなどの工夫をしてみましょう。フィットしていないと感じる場合は、歯科医院で相談して装置の調整を行いましょう。
痛みや違和感を覚える場合
装着して間もないうちは、痛みや違和感、圧迫感などが生じることがあります。多くの場合、時間の経過とともに痛みは緩和されますが、痛みが強い場合や長引く場合には無理やり装着せず、歯科医院へご相談ください。
お子さまが装着を嫌がる場合
プレオルソは口の中に装着するものなので、異物感が生じます。そのため、装着を嫌がるお子さんもいるでしょう。
特に、最初のうちは抵抗を感じる場合が多いので、無理に装着せずに少しずつ慣らしていくことが大切です。最初のうちは短時間から始めて、慣れてきたら装着時間を徐々に増やしていきましょう。
プレオルソのメリット・デメリット
ここでは、プレオルソのメリット・デメリットについて解説します。それぞれを理解したうえで、治療をうけるかどうか検討してみてください。
プレオルソのメリット
メリットは、以下の通りです。
痛みや違和感が少ない
歯に力をかけて歯並びを整えるワイヤー矯正などは、違和感や痛みが出やすいです。プレオルソは口周りの筋肉を鍛えることで間接的に歯並びを整えるため、痛みや違和感が少ないというメリットがあります。
また、装置自体はやわらかいシリコン素材で作られているので、口の中を傷つける心配もありません。痛みや違和感があると装着を続けることが難しくなる可能性が高まるので、痛みや違和感が少ないのは、大きなメリットといえるでしょう。
装置を自由に取り外せる
プレオルソはマウスピース型の装置なので、自由に取り外しができます。ワイヤー矯正のように取り外しができないタイプの装置では、食べカスが挟まったり歯磨きしにくかったりすることがあります。
プレオルソは、取り外して食事や歯磨きを普段通りに行うことが可能です。また、装置自体のお手入れもしやすいため、口腔内を清潔に保つことができるでしょう。
後戻りしにくい
一般的な矯正治療では、治療終了後に後戻りする可能性があります。プレオルソは歯並びが乱れる根本的な原因を取り除くことができるため、治療後の後戻りが少ないという点がメリットです。
口周りの悪習癖を改善できる
プレオルソは、口周りの筋肉を鍛えて筋肉のバランスを整えられます。そのため、歯並び以外にも、口呼吸の改善や発音の改善などに役立ちます。
また、装置を装着することによって、指しゃぶりや唇を噛む癖などの悪習癖も改善できるでしょう。
プレオルソのデメリット
デメリットは、以下の通りです。
装着時間が治療の結果を左右する
自由に取り外しができることはプレオルソのメリットではありますが、装着時間が不足すれば治療の効果が得られなくなる点には注意が必要です。歯に固定する装置と違い、プレオルソの場合はお子さまが自分で装置を外すことも考えられるでしょう。
特に、小さなお子さまの場合は、自分で装着時間を管理することが難しいため、保護者の方の協力が必要不可欠となります。
歯並びを完全に整えることは難しい
プレオルソは、歯に力をかけて移動させて歯並びを整えるのではなく、歯並びを悪くする原因を改善する目的で用いられます。そのため、完全に歯並びをきれいに整えるのは難しいでしょう。歯並びを完全に整えたい場合には、ワイヤー矯正などの矯正治療が必要となります。
しかし、早期にプレオルソを開始すれば、歯並びが乱れる原因を改善できます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正にかかる治療期間の短縮につながるでしょう。
まとめ
プレオルソは、口周りの筋肉を鍛えることによって、歯並びが乱れる原因を根本的に改善できる矯正方法です。装置はやわらかい素材でできており、取り外し可能なので痛みや違和感を覚えにくく、普段通りに食事や歯磨きが行えます。
しかし、自由に取り外しができるため、装着時間の管理が重要です。保護者の方のサポートが必要不可欠と言えます。
装着に慣れるまでは時間がかかることもありますが、お子さまのペースに合わせて少しずつ慣らしていくとよいでしょう。プレオルソについて詳しく知りたい方や不安や疑問がある方は、一度歯科医院へご相談ください。
プレオルソを検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。