位相差顕微鏡とは
目次
位相差顕微鏡(いそうさけんびきょう)とは
口腔内には500〜700種類、数百億個の細菌が生存するといわれています。また、口腔内の細菌の密度は極めて高く、歯垢(デンタルプラーク)には便と同等の密度の菌数が存在しています。
こうした口腔内の細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌があり、誰しも口腔内には常に菌はいる状態です。
このような口腔内の細菌のうち、悪玉菌が虫歯や歯周病の原因となりますが、目で見ることができません。そのため、辻中歯科医院では目では見えない口腔歯周ポケット内(歯と歯茎の溝の深い部分)の微生物達の活動を倍率40倍の位相差顕微鏡を用いて把握し、口腔内歯周病、虫歯を予防していく微生物チーム、上級歯科衛生士達が患者様へご説明しております。
位相差顕微鏡を用いた検査方法
①口腔内の歯垢(デンタルプラーク)を採取
②採取した歯垢(デンタルプラーク)をプレパラートに置き、カバーガラスをする
③倍率40倍の位相差顕微鏡にセットする
④ 位相差顕微鏡に接続されたモニターで細菌の活動性をリアルタイムで観察
◎位相差顕微鏡を使用するメリット
1.目では見えない自分の口腔内の微生物(細菌)が見える
2.より明確に歯周病や虫歯の治療・予防ができる
3.自宅でのケアの方法について患者様に合った詳しい指導を受けられる
4.口腔内の環境を改善していこうとより自覚を持ち、清潔に保つ意識が高くなる
5.口腔内の状態の改善が早いため、歯科医院に来るのが楽しくなる
6.笑顔が増える
7.口臭が改善される傾向に
8.お肌の調子が改善される傾向に
9.胃腸の調子が改善される傾向に
10.体調が改善していく傾向に
11.自宅での口腔内のケアが楽しくなる
辻中歯科医院には、国際歯周内科認定歯科衛生士が在籍しており、位相差顕微鏡を用いた治療だけでなく位相差顕微鏡でも見えない微生物を調べる細菌検査、歯周病の原因となる細菌を薬や殺菌効果の高いオゾン水で除菌することで歯周病の改善を図る歯周内科治療も行なっております。
口腔内に存在する細菌により治療方法も変わってきます。
1人1人の口腔内に存在する細菌の種類や量は違うため、患者様に応じた治療法をご提案させていただきます。
歯周病を起こす細菌は口腔常在菌(健康な状態であっても存在する細菌)なので、歯周病治療を行ったとしても全ての歯周病原細菌を「ゼロ」にはできませんが、極力数を減らすことが歯周病に対する細菌の活動を抑えたり、再発を少なくすることにつながります。
お口は健康の入り口といわれています。
口腔内の健康を保つ、口腔内の人生のパートナーに辻中歯科医院のプロフェッショナルな歯科衛生士はかかせない存在となれれば幸いです。