医療法人良光会 辻中歯科医院

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辻中歯科医院の歯周病原因細菌検査(歯周病のPCR検査)について

こんにちは。辻中歯科医院歯科衛生士予防チーム(YDH)です。今回は辻中歯科医院の予防チームで私達、歯科衛生士が行っている歯周病の細菌検査PCR検査についてお話をさせていただきます。

位相差顕微鏡
微生物の活動状態

歯周病原因菌検査=歯周病PCR検査とは

辻中歯科医院では、以前から歯周病原因細菌検査=歯周病PCR検査というお口の中の歯茎の溝に棲みついている歯周病原因細菌の種類や菌数を特定する遺伝子レベルの細かい細菌検査を行っておりました。

歯周病PCR検査とは、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を用いて測定する遺伝子学的診断で、遺伝子レベルで歯周病原細菌を検査することができるため、位相差顕微鏡検査だけでは微生物の確認と活動性の状態を説明するのみになり、細菌の特定は出来ません。歯周病PCR検査は歯周病原細菌を特定し菌の数値を測定し確認することができます。

歯周病原因細菌検査の菌の種類 

辻中歯科医院で行なっている歯周病PCR検査では、歯周病原細菌の中でも最も病原性が高いレッドコンプレックスといわれる細菌P.g菌(ポルフィノモナス・ジンジバリス)、T.f菌(タンネレラ・フォーサイシア)、T.d菌(トレポネーマ・デンティコーラ)とF.n菌(フゾバクテリウム・ヌクレアタム)の主に4種類の歯周病原細菌の有無とそれぞれの菌の数を測定する事ができます。

歯周病PCR検査の4種類以外プラス追加の歯周病菌について

2024年の3月より歯周病PCR検査の細菌検査項目の変更以前までの細菌検査項目に、プラスで検査を行うA.a菌(アグリゲイティバクター・アクチノマイセテムコミタンス)、P.i菌(プレボテラ・インターメディア)、P.g菌Ⅱ型(ポルフィノモナス・ジンジバリスⅡ型)の検査が可能になりました。

レッドコンプレックスの3種の歯周病原細菌について   

レッドコンプレックスのP.g菌 T.f菌 T.d菌の歯周病の代表的な菌はそれぞれの菌の代謝産物が栄養素になり共生するためこの3菌種が揃うと歯周病が進行しやすくなってしまいます!

追加で歯周病原因細菌検査ができるそれぞれの細菌の特徴

①A.a菌とは

細菌感染から体を守るための白血球の一種である好中球を破壊するロイコトキシンという外毒素を産生するもので、若年性の歯周病への関連が強いといわれています。

②P.i菌とは

妊娠性歯周炎に関連が強い菌です。この菌は、プロゲステロンやエストロゲンといわれる女性ホルモンにより発育が促進され、出血を起こしやすくするため、妊娠期間の女性ホルモンの分泌量の変化に伴い増殖しやすくなります。また、思春期のホルモンバランスの変化でもP.i菌は増えやすく、歯肉の炎症が発生しやすくなります妊娠中の方はこのような歯周病の原因となる細菌が増殖すると、胎児にも悪影響を及ぼします。低体重児や早産のリスクが高くなるため、ご自身の体だけでなくお腹の中の赤ちゃんを守るためにも妊娠前の定期的なメインテナンス、妊娠中でも歯科医院への受診をおすすめします。       

③P.g菌Ⅱ型とは

P.g菌の一種で、P.g菌は、Ⅰ型、Ⅰb型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型と全部で6種類に分けられます。歯周病原細菌の中でも最も病原性の高い細菌であるP.g菌ですが、その中で歯周病に関連が深いといわれているものがP.g菌II型です。P.g菌は病原性が高く、糖尿病や動脈硬化、関節リウマチ、認知症などの深刻な全身疾患と関連があるといわれています。全身疾患をあらかじめ予防するためにもこのような歯周病原細菌の有無や数を調べ、減らしていくことが大切になってきます。

歯周内科治療チェックシート
PCR検査依頼書

辻中歯科医院での歯周病PCR検査

 先ほどお伝えさせていただいたように、辻中歯科医院で検査をすることができる歯周病PCR検査の細菌検査項目が変わりましたので、現在の歯周病PCR検査のコースをご紹介させていただきます

①歯周病PCR検査フルコース

自分のお口の中はどうなっているの?徹底的に調べたい、歯周病悪玉菌の全てを調べたい方向けのフルコースです。P.g菌、T.d菌、T.f菌のレッドコンプレックスといわれる3種類の歯周病原細菌、A.a菌、P.i菌、P.g菌Ⅱ型、F.n菌+高濃度ナノバブルオゾン水除菌

 →税込50000円  

②歯周病PCR検査5菌種コース

歯周病悪玉菌の3菌種と細菌の棲み家となるバイオフィルムの中核になる大型細菌のF.n菌とA.a菌の5種類の悪玉菌を調べることができるコースです。P.g菌、T.d菌、T.f菌、A.a菌、F.n菌+高濃度ナノバブルオゾン水除菌 →税込35000円      

③歯周病PCR検査4菌種コース       

歯周病悪玉菌の3菌種と最も悪性度の高いP.g菌Ⅱ型の4種類の悪玉菌を調べることができるコースです。P.g菌、T.d菌、T.f菌、P.g菌Ⅱ型+高濃度ナノバブルオゾン水除菌

税込30000円 

現在コースは以上の3種類になります。

辻中歯科医院で行っている歯周病PCR検査のコースには全て、歯周病ナノバブルオゾン水による除菌の処置が含まれております。

では、歯周病ナノバブルオゾン水による除菌とはどのようなものなのでしょうか。

歯周ポケット洗浄ナノバブルオゾン水による除菌について

歯と歯茎の境目の所には溝があります。4mm以上超えてくると歯周ポケットと言います。歯周ポケットナノバブルオゾン水除菌とは、濃度の高いオゾン水を歯周ポケット最深部(歯と歯茎の間の溝の深い部分)に注入し、歯周病原細菌の殺菌消毒効果を期待するワンランク上の処置です。

ナノバブルオゾン水

歯周内科治療とは

歯周病原細菌を除菌するためには、歯周病PCR検査にてその方の口腔内に棲みついている歯周病原細菌の数値を調べ、その原因菌に対応した抗菌剤を処方することで根本的に歯周ポケットに棲みついている菌を減らしていきます。この治療方法を歯周内科治療といいます。しかし、薬を服用することが苦手、現在服用中の薬の影響で抗菌剤の服用が難しいといった方もいらっしゃいます。辻中歯科医院ではお薬を使用せずに安心安全でそして迅速に歯周病原細菌の殺菌消毒を発揮してくれるナノバブルオゾン水を歯周ポケット内へ注入し歯周病菌を除菌していく予防法になります。

辻中歯科医院では、抗菌剤による歯周病原細菌の除菌を行うことも可能ではありますが、なるべく人体に負担の少ない方法で除菌処置を行いたいと考えております。

オゾン水とは

オゾン水とは強い酸化力殺菌力を持つオゾン(O3)が水に溶けたものです。オゾンは有機物に触れていくとただの水(H2O)に戻るため、飲み込んで体内に入っても人体への影響はほとんどありません。そのため、高い殺菌効果がありますが、安心して口腔内に使用することができます。もちろん耐性菌ができるといったこともございません。

オゾンガス発生装置

辻中歯科医院のオゾンの活用

辻中歯科医院では、排水管ごと低濃度オゾン水の生成器が流れている機械と高濃度ナノオゾン水生成器そして、低濃度のオゾンガス発生装置を設置しております。コロナやインフルエンザの感染症予防にも非常に強い予防効果があると言われています。空気のきれいな歯科医院ですので安心してご来院いただけます。実際に、新型コロナウイルスが流行していた時期でも、患者様が減少することなく「オゾン水、オゾンガスがあるから安心して通院することができます」と患者様よりお声をいただくことができました。   

最後に

歯周病の原因となるものには、上記でお伝えさせていただいた歯周病原細菌だけでなく、歯並びが悪いことで歯磨きが不十分になり清掃不良が起こりやすい、咬み合わせが強いといったお口の中の状態により歯周病のリスクが上がることがあります。

当院では、歯周病や虫歯予防の定期的なメインテナンス、歯周病PCR検査、位相差顕微鏡で腸活や口臭予防外来、歯周病ナノバブルオゾン水除菌だけでなく、インビザラインやインビザラインファースト、プレオルソ等々、マウスピース矯正で歯並び、咬み合わせ、口腔習癖を改善する処置も行っております。インビザラインでの治療は無料相談も行っておりますので、歯並び、咬み合わせなど気になる方は是非一度、当院へ無料相談にお越しください。院長が丁寧にご説明いたします。

辻中歯科医院では、スタッフ一同患者様に寄り添った診療を心がけております。

お口の中の状態を改善し、健口にすることで全身疾患の予防、健康につながります。

当院でご一緒に健口を目指しましょう。JR千里丘駅徒歩1分の辻中歯科医院へ、是非お越しください。お待ちしております。最後までお読みいただきありがとうございました。

2024年04月27日 00:00