医療法人良光会 辻中歯科医院

摂津市千里丘でマウスピース矯正・予防歯科ならJR千里丘駅徒歩1分の辻中歯科医院へ

ホームブログページ ≫ 新人スタッフ総合講座に参加して ≫

新人スタッフ総合講座に参加して

こんにちは!辻中歯科医院のアシスタントです。今回は6月23日に開催されました歯科スタッフの新人スタッフ総合講座を受けさせていただきましたので、そこで学んだことをお話させていただきます。

接遇の基本と話し方

今回の講座で最初に学んだのは接遇や話し方についてです。私は去年の4月から新卒で辻中歯科医院に入社しましたので、まだまだ敬語やマナー等未熟で学びがたくさんありました。

若者ことばについて

今回の接遇での研修で一番印象に残っているのが、若者ことばです。若者ことばは、10代後半から30歳くらいまでの男女が仲間内で、娯楽・会話促進・連帯・イメージ伝達などのために使う、くだけたことばであると定義できます。若者ことばという言葉自体私はあまり聞きなじみがありませんでしたが、研修で若者ことばの例を見てみると私が仕事中に使っている言葉がいくつかありました。例えば「お名前を頂戴できますか?」や「こちらでよろしかったでしょうか」「5,000円からお預かりします」など私も使ったことがあるものや他のスタッフが言っているのを聞いたことがあるものもありました。

私は辻中歯科医院が社会人になって初めての勤務場所なので、まだまだ敬語の使い方も未熟です。今までは医院の先輩スタッフの電話対応や患者様への対応を見て言葉遣いや応対方法を参考にしていましたが、今回の研修で私だけでなく先輩たちも間違って使用している敬語がたくさんあると驚きました。特に若者ことばを使用しているスタッフは多いので、これから入社するスタッフに正しい接遇を伝えられるようにと強く思いました。

尊敬語と謙譲語

接遇での講習で尊敬語と謙譲語の講義がありました。学生時代以来に聞く尊敬語と謙譲語というワードにぼんやりとは分かっているけど、正確な尊敬語と謙譲語の違いが私は覚えていなくて講義中少しドキドキしていました笑

講義では尊敬語と謙譲語の違いからして下さり、尊敬語は、相手を尊敬するために使われる言葉であり、例えば「です・ます調」や「お~になる」などがあります。一方、謙譲語は、自分を謙遜するために使われる言葉であり、例えば「ます」調や「いたす」などがあります。

敬語でも基本中の基本のことですが、勉強になりました。

尊敬語と謙譲語

院内感染防止対策

接遇講義のあとは歯科での院内感染防止対策について学びました。普段アシスタントは洗浄や滅菌などの感染対策も行いますが、自分たちがやっている業務の意義を改めて学ぶ機会になりました。

感染の3要素

院内感染防止対策の講習で最初に学んだのは感染の3要素についてです。感染の3要素とは

感染が成立するには①感染源(病原体の量と病原性)、②感染経路、③感受性宿主の3つの要素が必要になるということです。そして院内感染防止対策はこれらの要素を断ち切ることが必要です。連鎖を断ち切る対策としては①感染源の除去(感染源対策:洗浄・消毒・滅菌)、②感染経路の遮断(感染経路別予防策)、③感受性宿主への対応(宿主対策)になります。

感受性宿主とは

感受性宿主とは、特定の病原体や病気に対して感染しやすい個体や生物のことを指します。感受性宿主は、その病原体や病気に対する免疫力が弱いため、感染しやすくなっています。これに対して、免疫力が強い個体や生物は、抵抗力が高く、感染しにくい場合もあります。感受性宿主には、人間や動物だけでなく、植物なども含まれることがあります。

(h3)歯科の針刺し事故について

医療現場では針刺し事故というものが起こる可能性があります。今回の院内感染予防対策の講習では針刺し事故での対処法がメインでの内容となっていました。

歯科の針刺し事故とは、歯科治療中に使用される針(例えば、麻酔用の針や注射針)によって、医療従事者や患者が誤って刺される事故のことを指します。このような事故は、感染症のリスクを高める可能性があり、特にB型肝炎、C型肝炎、HIVなどの血液媒介性病原体への曝露が懸念されます。

針刺し事故を防ぐためには

針刺し事故を防ぐためには、以下のような対策が重要です

1. 適切な針の取り扱い:針の使用後は適切に廃棄し、再使用を避ける。

2. 個人防護具の着用:手袋やマスクを着用し、安全を確保する。

3. 安全器具の利用:針刺し防止機能がある器具を使用する。

万が一針刺し事故が起きた場合は、速やかに適切な処置を行うことが求められます。

針刺し事故をしてしまったら…

針刺し事故を起こした場合、以下の手順を直ちに行うことが重要です。

1. 出血を止める:刺さった場所を軽く押さえて出血を止めます。もし出血がある場合は、清潔なガーゼやティッシュで圧迫してください。

2. 洗浄:水でその部分をよく洗います。石鹸で軽く洗い流すことも有効です。

3. 消毒:洗った後、消毒液(例:アルコールなど)で刺し傷を消毒します。

4. 医療機関に相談:できるだけ早く医療機関で専門家に相談します。必要に応じて適切なフォローアップ(ワクチン接種や血液検査など)を受けることが重要です。

以上の手順を迅速に行うことで、感染症のリスクを減少させることができます。

歯科に関する基本知識

午前は接遇マナーと院内感染予防対策について学び、午後からは歯科に関する基本知識について学びました。

歯の構造について

歯は複雑な構造を持つ器官で、いくつかの異なる組織から構成されています。以下に、歯の主な組織を詳しく説明します。

歯の構造について

1. エナメル質

特徴: 歯の最外層を形成する白い部分で、人体で最も硬い組織です。主にハイドロキシアパタイトという鉱物からできています。

役割:エナメル質は、歯の内部を保護し、食事中の酸やバイ菌からの攻撃から守ります。虫歯が進行すると、このエナメル質が損なわれることがあります。

2. 象牙質

特徴:エナメル質の下にある組織で、エナメル質よりも柔らかく、緻密な構造を持っています。象牙質は、約70%のミネラルと30%の有機成分で構成されています。

役割:象牙質は、歯の強度を保ちながら、神経や血管が通る内部構造(歯髄)を保護します。また、象牙質は、痛みや温度変化に敏感で、エナメル質が損傷すると、外的刺激に対する感受性が高まります。

3. 歯髄

特徴: 歯の中心にある柔らかい組織で、血管や神経が含まれています。

役割: 歯髄は、歯の発育に必要な栄養を供給し、感覚を感じる役割を果たします。

 4. セメント質

特徴:歯根の表面にある薄い層で、象牙質とつながっており、歯根を支える役割を持ちます。

役割:セメント質は、歯根を支える歯槽骨とつながる役割を果たし、歯の安定性を保つために不可欠です。また、歯髄を修復する機能もあります。

 5. 歯槽骨

特徴:歯が埋まっている顎の一部で、歯根を取り囲む硬い骨組織です。

役割: 歯槽骨は、歯をしっかりと支持する役割を果たし、歯の動きや圧力を受け止めるためのクッションの役割を果たします。

6.歯肉

特徴:歯の周りを取り囲む軟組織で、一般的にピンク色をしています。

役割:歯肉は、歯を保護し、歯そこから細菌が侵入するのを防ぐ役割を果たします。また、歯と歯肉の間にはポケットがあり、健康な状態では最小限の深さで維持されます。

最後に

今回は私が受講した新人スタッフ研修についてお話させて頂きました。初めて知ることや他院のアシスタントと交流が出来て、とても勉強になる研修でした。今回の研修で学んだことは他のスタッフにも共有していこうと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。

研修の修了証
2024年08月10日 00:00