医療法人良光会 辻中歯科医院

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口腔内環境と腸内環境そして妊婦健診について

皆さんこんにちは。辻中歯科医院のアシスタントです。

今回は腸活と口腔内環境、また妊婦歯科健診についてお話しさせていただきます。

腸活について

最近、“腸活”というワードをよく耳にします。

腸活とは、普段の食事や生活習慣を気をつけることで腸内環境をより良くする為の働きです。

より良い腸内環境とは、腸内に存在する40〜100兆個の腸内細菌のバランスがとれている状態です。

具体的にいうと善玉菌40%悪玉菌10%日和見菌50%が理想とされています。(⚠︎諸説あり)

腸内環境が良くなることで私たち人間にとって様々なメリットがあることも分かっていますね。例えば、多くの女性が悩む便秘。

腸内環境を改善すると便秘が改善されます。その他にも、ニキビや吹出物などの肌荒れの改善、アトピーなどのアレルギー症状の緩和、免疫力の向上、睡眠の質の向上、ダイエット効果や老化予防、精神の安定、さらには、腸内環境が自律神経にも深く関わっているということからうつ病などの精神疾患にも良いとされています。こんなにたくさんのメリットがあって、やらないなんてもったいないですよね。

日頃から健康意識の高い方などは現在進行形で腸活を意識していますという方も多いのではないでしょうか。

では、具体的にどのようにして腸活をしたら良いのでしょうか。

腸活のやり方

【食事】

・キムチや納豆などの発酵食品を摂る

・ひじきやわかめなど海藻類を摂る

・ごぼうや大根などの食物繊維を摂る

・温かい飲み物を飲む

・うどんやパンなどを避けグルテンフリーを心がける

【運動】

・ウォーキング

・体操

・ストレッチ

・ヨガ

普段のエレベーターを階段にするなどの日常的な行動もよい

運動が苦手な方、面倒くさがりな方には【ながらやり】がおすすめです。

例えばドライヤーをし“ながら”ストレッチ

動画を観ながら”腹筋” “背筋”など何かをやりながらの運動が続けやすくておすすめです。

【マッサージ】

・腹部を時計回りにさする

・腹部を温める

【生活習慣】

・適度な睡眠

・適度な休息

近年の研究で、発酵食品を摂ることで腸内環境を整えるだけでなく口腔内の歯周病予防にも効果的なことがわかってきました。

腸活に有効な菌について

①乳酸菌

乳酸菌とは、主にヨーグルト、チーズ、漬物など発酵食品に多く含まれている菌です。

糖を消費して乳酸を作り出す働きを持ち、腸内で悪玉菌の繁殖を抑えることで腸内環境を整えます。身体に有益な菌のため「善玉菌」とも呼ばれます。

また、乳酸菌には腸内を酸性に傾けることで腐敗を抑えたり、腸の蠕動運動を助けて便秘を改善したりする効果があります。

さらに免疫機能の向上や中性脂肪、血中コレステロール値の低下といった効果もあります。

【販売中の乳製品ドリンクミルミル】

販売中の乳製品ドリンクミルミル

【乳酸菌たっぷりのソフールヨーグルト】

乳酸菌たっぷりのソフールヨーグルト

【ショーケース】

ショーケース

②ビフィズス菌

ビフィズス菌とは、人の腸内(大腸)に最も多く住んでいる善玉菌です。

乳酸に加えて短鎖脂肪酸(酢酸)を作り出します。

短鎖脂肪酸は、腸内で乳酸菌が発酵する際に生成される物質です。

腸内の割合としては乳酸菌が0.1%に対しビフィズス菌の割合は99.9%にもなります。

整腸作用だけでなくアレルギー症状の緩和や認知機能の維持など全身の健康に携わっています

口腔内環境について

口腔内環境とは、口の中に存在する善玉菌、悪玉菌、日和見菌などの細菌バランスが良い状態で保たれていることを指します。歯磨きが十分でなかったり、砂糖を過剰に摂りすぎたりする生活が続いていると「プラーク」と呼ばれる歯垢が作られ、口内フローラのバランスを乱してしまいます。

口というのは食べ物を1番最初に体に取り入れる場所であるため、健康に生活していくうえでとても重要な役割を担っています。

口内環境を良くする方法

毎日のセルフケアや定期的な歯科検診が重要です。

セルフケア

・毎日の歯磨きや舌磨きで歯周病菌の塊であるプラークが口内に残らないようにする

・デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯との間の汚れを落とす

・就寝前に殺菌効果のあるデンタルリンスを使用する

・こまめなうがい

・よく噛んで食べる

・こまめな水分補給

・お口の運動をして唾液の分泌を促す

・乳酸菌を積極的にとる

辻中歯科では乳酸菌のたくさん入ったヨーグルトの販売も行っております。

普段の食事に乳酸菌を取り入れることで、口内環境や腸内環境へアプローチしていきます。

【善玉菌と悪玉菌と日和見菌のバランス】

善玉菌と悪玉菌と日和見菌のバランス

妊婦歯科健診について

歯科検診では歯科医師であるドクターにお口の中を確認してもらい、虫歯や歯肉炎、歯石の有無をチェックし、口内の健康状態に問題がなさそうか確認します。

妊娠中の歯科検診の頻度は通常、妊娠中に1回〜2回受けることが推奨されており、つわりが比較的落ち着いた妊娠5ヶ月〜8ヶ月の安定期に検診に来られる方が1番多いです。

妊婦歯科健診の重要性

妊娠中は免疫力が低下し、ホルモンバランスの変化により歯茎が腫れやすくなったり、虫歯のリスクが高まったりすることがあり、口内のトラブルが起きやすい状態です。それが早産など思わぬリスクにつながることもあるということをママにお伝えしたいと思います。

また、赤ちゃんの虫歯はママの影響が大きいため赤ちゃんの健康を守るためにも早めの受診をお勧めします。

起こりうるリスク

【歯肉炎について】

歯肉炎の症状

・歯肉が赤くなっている

・歯肉がぶよぶよと腫れている

・歯を磨いた時などに出血しやすい

・歯と歯の間にある歯肉が丸く厚みを持って膨らんでいる

などが挙げられます。

【歯周炎について】

歯周炎の症状

歯周炎は歯周病の一種で歯肉炎が進行すると歯周炎になります。

歯肉炎の症状に加え、

・歯茎から膿が出る

・口臭がキツくなる

・歯がグラグラする

・噛むと痛みが出る 

などの症状が出ます。

最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病菌の毒素や歯茎の炎症によって「サイトカイン」や「プロスタグランジン」などの炎症を起こす物質が多く出ることで、歯茎の毛細血管から血流に乗って体内を移動し子宮に到達してしまうことがあります。その結果、まだお腹の赤ちゃんが生まれる状態ではなくても、子宮を収縮させて勝手に出産の合図を出してしまい早産につながる可能性があると言われています。

今まで早産の多くの原因は喫煙だと言われていましたが、ここ数年では歯周炎の方がリスクが高いとも言われるようになりました。

妊娠中は女性ホルモンの一部である「エストロゲン」と「プロゲステロン」が妊娠前の10〜100倍に増加すると言われています。

これらのホルモンは歯周病菌の一部が栄養源にしているため、菌が増殖して口の中で活発に活動します。その結果多くの妊婦さんが歯肉炎にかかっているとされています。

元々、歯肉炎だった方が妊娠してさらに悪化して歯周炎になることもよくあります。

妊娠中に急速に症状が進むことがありますので、歯茎の腫れや出血を感じた場合は早めの受診をお勧めします。

妊娠中の歯磨きのポイント

つわりの時期は歯磨きが困難になる妊婦さんが多くみられます。

つわりの関係で吐き気を催すからです。 

つわりがひどい時の歯磨きのポイントは

①香料や味の強い歯磨き粉は避ける

②下を向き、前屈みの体勢になる

③ポイントは奥まで入れすぎない

④舌に触れないようにする

この4つのポイントを押さえると比較的嘔吐感なく歯磨きができることが多くなります。

それでも難しい方もいらっしゃると思います。

その場合は無理せずに、水を含んでぶくぶくと強めに口をゆすいだり、水を飲む習慣を増やすなどして出来るだけ菌を増やさないように心がけましょう。

最後に

辻中歯科では、妊婦さんや小さなお子様にも気持ちよく来院していただくために、医院内は全てバリアフリーでエレベーターも設置しております。

お子様には治療を頑張ったご褒美として治療後にコインをプレゼントして受付横でガチャガチャを楽しみます。

毎回今日は何が出るかなー?と楽しみにしてくれているのが私たちも嬉しいです。

これからも来院いただく患者様に喜んでいただけるよう努めてまいりますのでよろしくお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2024年06月22日 00:00