入れ歯が合わないときの対処法6つ!合わない入れ歯を使い続けるリスクも

こんにちは。大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」です。
「入れ歯が合わなくて痛い」「入れ歯がガタガタしてうまく噛めない」などといったお悩みをお持ちではありませんか。入れ歯が合わないと、日常生活に支障をきたすだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
この記事では、入れ歯が合わなくなったときの症状や原因、具体的な対処法、さらに合わない入れ歯を使い続けるリスクについて詳しく解説します。この記事を参考にして、ご自身の入れ歯の状態を見直し、適切な対応を検討してください。
入れ歯が合わなくなったときの症状

入れ歯が合わなくなると、以下のような症状が現れることがあります。
噛み合わせが悪くなる
入れ歯がズレたり高さが変わったりすると、上下の歯が正しく噛み合わなくなります。その結果、食べ物を噛みにくくなったり、不快感が生じたりすることがあります。
さらに、この噛み合わせの悪さを放置していると、顎の関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。
痛みや違和感がでる
入れ歯が合わないと、歯茎や粘膜に強い圧力がかかり、炎症や痛みの原因になります。特に食事や会話をするときに痛みを感じる場合は注意が必要です。痛みが続くことで食事の摂取量が減り、栄養状態の悪化につながる可能性があります。
また、入れ歯が浮くような感じがする、ガタガタと口の中で動く、異物感があるなど、入れ歯が安定していないことによる違和感から吐き気が生じることもあります。
入れ歯が外れやすくなる
入れ歯が安定せず口内で動くと、食事や会話をするとき、口を開けて笑ったときなどに入れ歯が外れやすくなります。外れやすい入れ歯は、社会的な場面での不安を引き起こすことがあります。
口内炎や傷ができる
入れ歯がフィットせず口内で動くことで、歯茎や舌などに擦れて口内炎や小さな傷ができることがあります。これが悪化すると感染症を引き起こしたり、傷口から細菌が侵入したりして、重篤な健康問題を引き起こす可能性も考えられます。
発音がしづらくなる
入れ歯のズレや形状の変化により入れ歯がフィットしていないと、上下の歯を噛み合わせたときに隙間が生じて空気が抜け、発音が不明瞭になることがあります。特にさ行やた行の音が出しにくくなることが多く、これにより、コミュニケーションが難しくなる場合もあります。
入れ歯が合わなくなる原因

入れ歯が合わなくなるのには、いくつかの原因があります。それぞれ詳しく解説します。
歯茎や骨の変化
入れ歯を装着していると、歯茎や顎の骨が次第に痩せていくことがあります。天然の歯では噛む力が歯根を通じて顎の骨に伝わることで骨が維持されています。
しかし、歯を失い入れ歯を使用することで、噛む刺激が骨に伝わらなくなり、顎の骨が徐々に痩せていくことがあるのです。
この変化によって、入れ歯が次第にフィットしなくなり、ズレや痛みが生じることがあります。特に総入れ歯を使用している場合、この変化は顕著に現れる傾向があります。このほかにも、病気や加齢、体重の大幅な増減などでも筋肉や歯茎の状態は変化していきます。
入れ歯の劣化や破損
入れ歯は長い期間使用していると、経年劣化していきます。特に、保険適用内で作製できるプラスチック製のレジン床義歯では、人工歯がすり減って噛み合わせが悪くなることがあります。プラスチックが吸水して変色したり割れやすくなったりすることもあるでしょう。
また、日々のお手入れや取り扱い方が不適切だと、入れ歯が変形したり破損したりすることがあります。例えば、入れ歯を熱湯で洗浄したり、力まかせに無理に着脱したりすると、入れ歯の変形や破損を招く原因になります。
入れ歯が合わないときの対処法6つ

入れ歯が合わないと感じた場合、放置せずに適切に対処することが重要です。ここでは、具体的な対処法をいくつかご紹介します。
入れ歯に問題がないか確認する
まずは、入れ歯自体に問題がないかしっかり確認しましょう。
入れ歯が破損していたり、変形したりしている場合は、修理や交換が必要です。特に、長期間使用している入れ歯は、摩耗や劣化が進んでいる可能性があります。普段から定期的に入れ歯の状態を確認することが重要です。
口腔内に異常がないか確認する
口腔内に異常がないか確認することも重要です。口内炎や潰瘍がある場合、入れ歯が合わなくなることがあります。あわせて歯茎の状態も確認し、必要に応じて治療を受けることが大切です。
また、傷や口内炎が生じて痛みがあるときは、硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は避け、柔らかい食べ物を中心に摂るようにしましょう。小さく切って食べる、煮込むなど調理方法を工夫し、食事の際はゆっくりとよく噛んで食べるように心がけるとよいでしょう。
装着しなおしてみる
入れ歯が合わないと感じたら、一度装着しなおしてみましょう。正しい位置に装着することで、違和感が解消されることがあります。入れ歯の装着方法を見直し、適切な位置に装着することが重要です。
洗浄する
入れ歯の洗浄を徹底することも大切です。入れ歯に汚れや食べかすが付着していると、お口にしっかりとフィットしにくくなることがあります。専用の洗浄剤を使用して、入れ歯を清潔に保ちましょう。特に、夜間は入れ歯を外して洗浄し、清潔な状態に保つことが大切です。
入れ歯安定剤を使う
市販の入れ歯安定剤を使用することで、一時的に入れ歯の安定性を高めることができます。入れ歯安定剤には、粉末タイプやクリームタイプ、シートタイプなどさまざまな種類があります。
ただし、これはあくまで一時的な対処法であり、根本的な解決にはなりません。入れ歯が合わなくなった原因を明らかにするためにも、歯科医院を受診しましょう。
歯科医院を受診する
入れ歯が合わないときに行うべき最も重要な対処法は、歯科医院を受診することです。歯科医院では、お口の中の状態を詳しく診察し、次のような処置を行います。
調整
入れ歯が歯茎に強く当たっている部分を削ったり、裏打ちをしたりすることで、フィット感を改善します。裏打ちとは、入れ歯の裏側に新しい材料を足して、歯茎との隙間を埋める方法です。
また、部分入れ歯の場合は、クラスプと呼ばれるバネを調整することで外れにくくなることがあります。
修理
入れ歯にひびが入っていたり、破損したりしている場合は、修理を行います。破損の程度によっては、修理できない場合もあります。
作り直し
入れ歯の状態によっては、作り直しが必要になる場合もあります。特に、長期間使用している入れ歯や、歯茎が大きく変化している場合は、作り直しを検討する必要があります。
合わない入れ歯を使い続けるリスク

入れ歯が合わない状態を放置すると、さまざまなリスクが生じます。
歯茎や顎の骨へ悪影響を及ぼす
合わない入れ歯が歯茎や顎の骨に余計な負担をかけることで、歯茎が痩せたり骨がさらに減少したりする可能性があります。骨の減少は、入れ歯の安定性をさらに損なう悪循環を引き起こします。
口内感染症のリスクが高まる
合わない入れ歯を使用し続けることで、口内炎ができたり、口内の粘膜に傷ができたりすることがあります。口内炎や傷が悪化すると、細菌感染の原因となり、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、経年劣化した入れ歯の表面には、細菌が付着しやすくなるため、口内環境の悪化も招きます。これが原因で、口臭や感染症のリスクも高まるでしょう。
消化不良を引き起こす・会話が困難になる
合わない入れ歯では十分に噛むことができず、栄養状態の悪化や消化器系のトラブルを引き起こすことがあります。また、発音が不明瞭になることで社会生活にも影響が出ることがあり、これが自信喪失やストレスの原因となることも考えられます。
まとめ

入れ歯が合わないと感じたら、早めに歯科医師に相談することが大切です。この記事で紹介した症状や原因、対処法を参考に、適切な対応を行ってください。
快適な入れ歯生活を送るためにも、定期検診を受け、入れ歯の状態や噛み合わせのチェック、クリーニングなどを受けるようにしましょう。
入れ歯を検討されている方は、大阪府摂津市「JR千里丘駅」より徒歩1分にある歯医者「辻中歯科医院」にお気軽にご相談ください。
当院では、むし歯・歯周病治療や小児歯科、マウスピース矯正など、さまざまな診療を行っています。診療メニューはこちら、仮予約も受付しておりますので、ぜひご活用ください。