インビザラインの治療期間について
インビザラインの治療期間について
新緑の映えるいい季節ですね
山紫水明
山が光に当たって紫色に見え、清らかな水の流れを表現しているそうなのですが、この言葉からは今にも木漏れ日の美しい光や川の穏やかな流れの音が聞こえてきそうです
いつの年齢になっても四季を感じる少年少女の様な感性を大切にしたいですね
インビザラインで歯並びをきれいな華の様に美しく咲かせる為には治療という期間が必要になります。
インビザラインの治療期間について
インビザラインの治療期間は一般的に半年から2年ですが、軽症の場合例えば空隙歯列(すきっ歯)や傾斜歯(歯が倒れてる状態)だけの症例は治療期間が短くて済みます。
上記以外の場合や抜歯を含む場合には2年無いし2年以上かかりますが、ケースバイケースとなります。
どの治療の後にも後戻りさせないために保定期間が2年程必要となります。
治療期間に大きく作用する要因として1日22時間の着用が推奨されており、1日の装着時間が短い程歯が動きにくいし後戻りしやすいので治療が延びる可能性が高いです。
例えば
22時間の装着→2時間の後戻り→20時間の効果
17時間の装着→7時間の後戻り→10時間の効果
つまり17時間の装着だと10時間分の効果しか得られません。
それに比して22時間装着すると効果は20時間分です。
その差はなんと!!驚きの2倍!!!
歯の動くスピードは年齢よりも装着時間に左右を受けやすいです。
コレは私も診療の経験で凄く実感いたしております。
20歳前後の大学生でもあまり入れて無い方(17時間程)より40歳前後のキチンと22時間を遵守されている方の方が驚く程キチンと動いています。
歯の動きをシミュレーションで確認する!
後、クリンチェックというドクターが設計する治療計画(治療で使用するマウスピースを使ってどのように歯を動かしていくかをPC上でシミュレーションし、かつ矯正開始前の歯列から、矯正治療後の理想歯列の状態をPC上で歯科医師側も患者さん側も確認することができます)があるのですが、そのクリンチェックを歯の動きをイメージして如何に綿密に作ることができるか?!
AIのテクノロジーが進歩してインビザラインのクリンチェックは大きく変革を成し遂げましたが、まだ医師の手が必要な部分も多々あります。
1.AIはレントゲンを組みこんでいませんので、骨のない所や骨が当たる所に歯を動かそうとしてしまうことがある。
2.作用反作用の法則を考えていないので反作用を考えず実際には無理がある動きでも凄くキレイに動くようにシミュレーションします。
そのままAIを鵜呑みにして治療を進めると、予測実現性の低いクリンチェックが生じて、事前計画に無い想定外の再スキャンが生じ治療期間が想定外に延びたりします。
そこで辻中歯科医院ではAIでは修正出来てない所を噛み合わせやレントゲン、咬筋の強さなどを診断してより予測実現性の高いクリンチェック(治療計画)を立てています。
又、咬合の強い方(歯ぎしりや食いしばりのある方)は歯の圧下を招きやすく治療期間が延びる可能性が高いので、少しでも治療期間を縮めるためにも咬筋を一時的に弱めるボトックス治療をお勧めしております。
辻中歯科ではレントゲン検査と口腔内と顔貌審査を行い、患者さんの求めるゴールをキチンと把握し治療期間の短縮に努めております。