医療法人良光会 辻中歯科医院

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「口育」とは

こんにちは。医療法人良光会 辻中歯科医院で口育をさせていただいている歯科衛生士です。

皆さんは、お子様の姿勢を意識して見ていますか?

最近、ゲームをしたりスマホを見たりする時間が増えているせいか姿勢が悪い子供が増えてきた様に感じます。

今日は、歯並びを悪くする悪習癖には姿勢の悪さが関係している事を学んできましたので、お話しさせて頂きます。

「口育」セミナーを受講しました

8/21、8/22、9/12に伊藤剛秀先生(インビザラインレッドプロバイダー)、千葉絵理子先生(歯科衛生士)、勝田つかさ先生(歯科衛生士、口育&食育サロンOral up代表)による口育セミナーを、院長、他スタッフと共に受講して参りました。

「口育」セミナーを受講しました

「口育」とは

口腔機能を正常に発育させる事です。
呼吸、嚥下(飲み込み)、摂食(食べる) この3つの機能をまず改善させる事が目的となります。

こんなお子様はいませんか?

・詰め込んで食べたり、噛み切れない。

・お口がポカンと開いてる。

・姿勢が悪い。

実は、その悪習癖が歯並びが悪くなる原因とも言われています。

歯列不正は

  

遺伝  2割

悪習癖 8割

とも言われています。

鼻呼吸と口呼吸について

鼻呼吸

鼻呼吸は空気中のほこりやウイルスなどの異物を3つのフィルター

1.鼻毛でキャッチ

2.その奥の粘膜組織

3.喉の奥を通る空気清浄の役割

を果たしています。

口呼吸

口呼吸は、扁桃腺(へんとうせん)やアデノイドで異物をキャッチしようとします。

口呼吸による悪影響

・虫歯になりやすい

・歯肉の炎症

・歯並びが悪くなる 

・口臭の原因

・姿勢が悪くなる

・顔貌形成の影響

・アデノイド肥大

・睡眠時無呼吸症候群を引き起こす

皆さんはお口を閉じた時、舌の位置はどこにありますか?

口呼吸や歯並びが悪くなる原因として、低位舌(舌の位置が下がっている事)があげられます。

低位舌(舌の位置が下がっている状態)

前位舌(舌の先は上あごに当たっているが、舌の奥は当たっていない)の方も多いようです。

正しい舌の位置は、舌の先は上の前歯のつけ根(スポット)についていて、舌全体が上顎についている状態です。

正しい舌の位置

自然に正しい舌の位置にいくように、舌のトレーニングをする事が重要です。その時、姿勢を意識して行う事が大切です。

アナトミートレインについて

アナトミートレインとは筋膜連結の事です。

1つ1つの筋肉は筋膜に包まれており、その筋膜は複数の筋肉をまたいで繋がっています。

同じライン上で隣り合う筋肉と筋膜があります。

そのラインの中で、ディープフロントライン(体の中で1番深部に存在している)は胴体内部の固定や姿勢の維持に関わっています。

ディープフロントラインで1番上にあるのが舌で、1番下にある足が体の土台となっています。

全身は筋膜で繋がっています。

足のトラブルがあると、姿勢の崩れにつながり、咬み合わせの崩れにつながると言われています。

最近、足のトラブルのあるお子様が増えています。

・外反足(重心が内側にあり、 土踏まずのアーチが見られ ない)

・扁平足(土踏まずがない)

・浮きゆび

・寝指(小指が寝てる)

足の裏には、色々な感覚受容器があり、足裏で色々な経験をする事で足が育つと言われています。

砂の道を歩いたり、足指ジャンケン等が良いみたいです。

正しい靴の選び方

・5歳までは骨が発達していない為、足首が柔らかい

・柔らかい靴を履かせない

(柔らかい靴を履かせると、その時についた癖で足が成長してしまう為)

・お下がりの靴は履かせない

(1日でも靴を履くと、履いたお子様の足の癖が靴に作られます。その靴を、別のお子様が履くと癖のついた形になるよう矯正力がかかってしまう為)

・かかとが潰れないもの

・かかとの部分がV字

(かかとをサポートしてくれる為)

・サイズは中敷きでチェック

(足幅→中敷きから大きくはみ出さない)

(足長→1番長い指から1〜1.5cm余裕がある)

・つま先がやや反っているもの(地面を蹴り出しやすい為)

正しい靴の履き方

①必ず座って靴を履く

②かかとでトントンする

③ベルトを緩みのないように締める

かかとに合わせて履き、足指は踏ん張れる様スペースを空けておくのが理想です。

まとめ

口育セミナーで学んだことは、「マイナス1歳からできる事」として、妊娠時の母親の姿勢が実は胎児の姿勢にも関わってくる事を学びました。

マイナス1歳からできること

「マイナス1歳からできること」に関しては、またの機会に詳しくお話しさせて頂きます。

 

私達は口腔機能不全を早期発見し、アドバイス出来るよう今回学んだ事を今後に活かしていけるように努めて参ります。

当院では、お子様の口呼吸や低位舌等の歯並びを悪くする悪習癖を取り除く為にプレオルソというマウスピース型の小児矯正を行っております。

プレオルソについては、以前ブログで取り上げさせて頂きましたので、またご覧頂けると幸いです。

機能的マウスピース型矯正プレオルソとは

お子様だけでなく、大人の方も口呼吸や低位舌、歯並びや咬み合わせ等が気になる方は、お気軽に辻中歯科医院にご相談下さいませ。

2023年10月08日 00:00