医療法人良光会 辻中歯科医院

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歯科検診と歯科健診の違いについて

皆さん、こんにちは。辻中歯科医院2階歯科衛生士予防チーム=YDHです。

2022年に日本政府が公表した方針の内容に「国民皆歯科健診」を2025年に導入を検討する方針が大きな話題を呼びました。この目的は健康増進・健康寿命の延伸で、健康な歯を長期にわたり維持し歯の健康を守る人が増えることで医療費の削減を目指しています。

では、国民皆歯科健診とはどのようなものなのでしょうか。また、検診と健診の違いや辻中歯科医院で行っている健診についてもお話をさせていただきます。

歯科検診と歯科健診の違い

歯科検診と歯科健診は単なる漢字の違いではありません。

歯科検診とは

虫歯や歯周病などになっていないか早期発見することを目的としています。必要に応じてレントゲン撮影を行い、細部までチェックすることもあります。また、歯磨きでは落としきれない歯の汚れや歯石をクリーニングで除去します。

歯科健診とは

歯の健康状態を調べることを目的として行われる検査です。一般的に、1歳6ヶ月健診・3歳児健診・学校歯科健診・成人歯科健診・後期高齢者歯科健診・妊産婦歯科健診といった特定健診のことを指します。歯の健康状態を調べて、虫歯や歯周病にならないためのアドバイスを行います。

つまり、歯科検診は虫歯や歯周病などを早期発見するための検査で、歯科健診は歯が健康であるかのチェックと言えます。

国民皆歯科健診とは

日本では1歳半〜3歳までに義務付けられている歯科健診及び、小学生〜高校生まで毎年行われている学校歯科健診があります。しかし、大学生〜社会人になると自身の判断で歯科医院等で歯科健診を受診する必要があるため、受診率が大幅に下がり、歯のトラブルを抱える人が多いのが現状です。義務付けられている歯科健診を、大学生〜社会人にも対象に行うものが国民皆歯科健診です。

国民皆歯科健診が導入される背景

国民皆歯科健診が導入される背景をお話させていただきます。

健康寿命を伸ばす

歯科健診が義務化される1つの理由は、健康寿命を伸ばすことです。歯科健診によって歯の健康を守ることは、全身の健康を守ることに繋がるということが最近の研究で明らかになっています。歯を失ったり、噛む力が弱くなると当然ながら咀嚼が困難になるため、食べられるものが限られてしまい、バランスよく栄養を摂取することが難しくなります。また、日本国民の8割が罹患していると言われる歯周病も全身に悪影響を与えます。歯周病菌が血管内に侵入することで、脳卒中・認知症・骨粗鬆症・高血圧症・関節リウマチ・妊娠合併症などを悪化させる可能性があります。お口の中を健康的な状態にすることでバランスよく食事ができ、歯周病のリスクを下げ全身の健康を守ること、健康寿命を伸ばすことに繋がります。

国の医療費負担軽減

日本も超高齢化社会に突入し、国の医療費負担は増加する一方。こうしたことから、日本でも歯科健診を義務化することで虫歯や歯周病の予防と早期発見・早期治療へと繋げ、医療費の削減を目指しています。歯の本数が少ないほど全身疾患に対する医療費が高くなるという研究結果があるように、歯の健康を保つことは全身の健康に繋がります。

歯科健診受診率の低さ

日本人の80歳時点での平均残存歯数が約15本に留まります。歯科先進国の北欧やアメリカでは平均残存歯数が約25本という結果が出ており、歯科先進国と日本との差の大きな要因になっていると考えられるのが、定期的な歯科健診の受診率です。日本は先進国の中でも歯科健診の受診率の低さが目立ちます。世界で予防歯科の意識が高まる中、日本では多くの方が、歯やお口に痛みの症状が現れてから歯科医院を受診しています。国内の定期的な歯科健診の受診率は、約50%程度に留まります。子供の頃から歯科医院に通う習慣を身に付け、大学生〜社会人になっても歯の健康をご自身で守る、そして高齢になっても健康な歯を十分残すために推進されている背景があります。

歯科健診の重要性

日本人が多く罹患している虫歯や歯周病は、初期の段階では自覚症状なく進行していく恐ろしいお口の病気になります。多くの方が、虫歯や歯周病で歯を失っています。歯を失うとインプラントや入れ歯などといった歯科治療が必要になり、長期的な治療や多額の治療費が必要で、時間的にも経済的にも大きな負担を抱えてしまいます。それを防ぐために注目されているのが予防歯科です。歯の健康を維持するために、定期的に歯科健診・歯科検診を歯科医院で受診しましょう。歯の健康は自身の適切なブラッシング・口腔ケアと、歯科医院での虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が大切です。

適切なブラッシングが大切です

歯周病の怖さ

歯周病とは歯と歯肉(歯茎)の隙間(歯周ポケット)に侵入した細菌が、歯肉の炎症を引き起こし、最終的には歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまう病気のことをいいます。私たちが気付かない間に時間をかけて進行するのが特徴です。症状として気づく頃にはかなり進行してしまっている・・・ということも多いです。治療が遅れることで周りの歯も影響を受け、病気が口腔内に広がり、何本も歯が抜けてしまう恐れがあるとても怖い病気です。

更に歯周病の恐ろしいところは、お口の中の病気で終わらず、歯周病菌が血管内に入り込み、血流にのって運ばれることで、全身疾患を引き起こす原因にもなると言われています。

そのため、歯科健診を受診し早期発見・早期治療を行うことが重要です。

歯周病の怖さ

辻中歯科で行っている歯科健診

辻中歯科医院では、妊産婦歯科健診、成人歯科健診、後期高齢者歯科健診を行っております。

後期高齢者歯科健診とは

高齢になり口腔機能が低下すると、栄養状態の悪化から筋力の低下を招くこともあり、結果的に介護が必要になる場合もあります。後期高齢者歯科健診では、歯の状態だけでなく、お口の機能(飲み込みなど)もチェックします。オーラルフレイル(歯やお口の衰え)を予防し、介護を必要としないで日常を過ごすためにも、受診をおすすめします。

口の中が清潔

オーラルフレイルについて

オーラルフレイルは、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つです。早期に適切な対応をすることでより健康に近づきます。オーラルフレイルの始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥などのほんの些細な症状であり、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要です。

オーラルフレイル対策について

お口の健康が全身の健康に繋がります。

口腔体操を行い、フレイル対策をしましょう!

①お口・舌の動きをスムーズにする体操

②飲み込むパワー(嚥下機能)をつける体操

③噛むパワー(咀嚼機能)をつける体操

④滑舌(口唇・舌の巧緻性)をよくする体操

⑤舌のパワーをつける体操

具体的な口腔機能向上のための体操は次回以降のブログで詳しくご紹介させていただきますのでお楽しみに!

オーラルフレイル対策

妊産婦歯科健診とは

妊娠中はホルモンバランスなど、身体のさまざまな変化の影響で、口内環境が荒れやすくなります。特にホルモンバランスの変化で増殖しやすい歯周病菌もあるため、妊娠中は歯周病のリスクが高くなります。歯周病菌が体内に入り込むと、早産や低出生体重児などのリスクが高まるとも言われているため、虫歯や歯周病の有無など健診にてしっかりとチェックを行います。つわりなどにより日常の歯磨きが難しい場合もありますので、その方の状態に合わせて歯磨き指導などを行うこともあります。虫歯や歯周病の早期発見のためにも、妊娠中でも歯科健診への受診をおすすめします。

妊産婦歯科健診とは

妊産婦歯科健診を受ける時期について

妊娠中の歯科健診を受ける時期は、安定期に入った5ヶ月〜7ヶ月頃が望ましいといわれています。妊娠初期のうちは悪阻がきつい場合や切迫流産の危険があるため、緊急を要する治療が必要な場合以外は歯科医院に行くのは控えましょう。妊娠後期になると、陣痛がいつ起きてもおかしくない状態になります。妊娠中期であれば、歯科健診で虫歯が見つかった場合にも、一般的な歯科治療であれば無理なく行えることがほとんどです。

妊娠初期や後期であっても安定している状態であれば治療が可能な場合もありますので、通院中の産婦人科医に相談してから受診してください。

最後に

JR千里丘駅徒歩1分の辻中歯科医院では、虫歯や歯周病から歯を守る予防歯科に力を入れております。病気は未然に防ぐに越したことはありません。歯科健診やお口のお悩み相談などいつでも受け付けております。当院では、歯周病や虫歯予防の定期的なメインテナンス、歯周病PCR検査、位相差顕微鏡で腸活や口臭予防外来、歯周病ナノバブルオゾン水除菌だけでなく、インビザラインやインビザラインファースト、プレオルソ等々、マウスピース矯正で歯並び、咬み合わせ、口腔習癖を改善する処置も行っております。インビザラインでの治療は無料相談も行っておりますので、歯並び、咬み合わせなど気になる方は是非一度、当院へ無料相談にお越しください。院長が丁寧にご説明いたします。

辻中歯科医院では、スタッフ一同患者様に寄り添った診療を心がけております。     お口の中の状態を改善し、健口にすることで全身疾患の予防、健康につながります。

当院でご一緒に健口を目指しましょう。JR千里丘駅徒歩1分の辻中歯科医院へ、是非お越しください。お待ちしております。最後までお読みいただきありがとうございました。

2024年05月11日 00:00