医療法人良光会 辻中歯科医院

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妊婦歯科健診について(パートⅡ)

皆様、お久しぶりです!辻中歯科医院2階の予防ルームYDH副院長池田です。皆様お元気でいらっしゃいましたでしょうか?私は4月から新たに学校に行っております。何の学校に通っているのかはまた次回にお話させていただきますね(^^)

今回は妊婦歯科健診について歯科衛生士からお話をさせていただきます。

妊婦歯科健診とは

妊婦歯科健診は、妊娠中の患者様が歯科医院で歯の状態を検査していき、虫歯や歯周病と診断した場合には治療をお勧めしていきます。妊娠中の事もあり歯科医師や歯科衛生士に体のことを相談しながら治療を進めていきます。又、妊娠中の歯や歯茎の健康管理やご相談も併せて検査して治療や予防をしております。ではここから妊婦歯科健診って何をしていくのか詳しくご説明させていただきますね。

妊婦健診の順序

①口腔内の歯式を取ります。これは虫歯?歯茎が下がっていない?詰め物は綺麗に合っている?詰め物が黒く色が付いていない?歯がしみない?痛くない?親知らずの状態は大丈夫?等の目で見たり風をかけたりして歯の状態を確認していきます。

②歯周組織検査をします。歯周組織検査ではプラーク(歯垢)歯の表面に細菌の膜が付いていないか?歯茎から出血していないか?歯茎から浸出液や膿はないか?歯が揺れていないか?の状態を検査し確認していきます。こちらの検査は治療によって病気が治っているかを確かめるため、治療の節目でも行います。辻中歯科医院では妊婦歯科健診では基本的にエックス線写真は行ってはいませんが、ケースよりエックス線写真や小さな部分的なエックス線写真を撮影し歯の周りの歯槽骨の状態や虫歯の状態を確認しています。ではここから妊娠するとお口の中はどの様になるのかを説明していきますね。

妊娠中の口の中の変化について

ママのお口の中に虫歯菌が多いと唾液を介して子供の感染率が高くなる事が分かっています。妊婦さんが重症な歯周病にかかると、歯周病ではない妊婦さんと比べると低体重児や早産のリスクが約7倍高まります。妊娠すると、嘔吐を伴うつわりや、嗜好の変化等、口の中が酸性に傾きやすく、体の中で1番硬い組織の歯のエナメル質が弱くなることがあります。また、不規則な食事になったりして歯を磨く事が難しくなる方が多いです。

唾液の変化

妊娠中には唾液の分泌量が減っていくのでお口の中はねばねばしてくる妊婦さんと、逆に唾液の分泌が多過ぎて気持ち悪くなる人もいます。お口の中の環境を整えてくれる唾液の働きが低下するため、口の中の歯垢=プラークが停滞し、虫歯が発症、進行しやすくなります。更に歯茎が腫れたり、出血しやすくなります。妊娠性歯肉炎の方は免疫が低下していくと口内炎も出来やすくなります。

妊婦歯科健診の検査の必要性について

これまでお話させて頂いた通り、妊娠するとホルモンのバランスが崩れてお口の中や体にも様々な症状が出てきます。特にお口の中では口臭を出す歯周病原因菌細菌Fn菌が歯と歯茎の境目の最深部に棲みついてしまうと低体重乳児の出産や流産の影響がある事も言われています。歯周病も虫歯もお腹の中の赤ちゃんにも影響してしまう恐ろしい病気です。

妊婦歯科健診に位相差顕微鏡の検査について

辻中歯科医院2階の予防ルームではお口の中の微生物の活動性を確認を位相差顕微鏡で確認できます。位相差顕微鏡ではお口の中で臭いを放つ菌Fn菌とおもわれる菌が確認することができます。他医院の妊婦歯科健診ではこの様な位相差顕微鏡での検査は限られた歯科医院でしかおこなっておりませんのでよろしければ来院いただけましたらと思います。

位相差顕微鏡検査後の処置について

位相差顕微鏡を見て菌の活動性を確認し患者さんに説明をします。位相差顕微鏡の中で活発に活動しているのであれば歯茎の境目の溝を丁寧に超音波スケーラーで洗浄したり、EMSと言うパウダークリーニングで歯周病菌や虫歯菌を抑制する効果もあります。また辻中歯科医院では薬液の入った洗口液を使っていると濃度が高くなるにつれ有害物質を発生させてしまいますので、体に優しい安心安全の低濃度のオゾン水を辻中歯科医院では水道配管から流れております。

位相差顕微鏡検査後の処置について
妊婦さん位相差顕微鏡検査しましょう

妊婦歯科健診後での歯科衛生士からの歯磨きについてのアドバイス

1,歯磨きは気分が良いときに磨けるように、洗面所だけではなくリビングやキッチンなど目につく場所に置いて磨けるときに磨きましょう。

2,唾液が喉に流れると気持ち悪くなりやすいので、気分が良くないときは下を向いて奥歯から磨きましょう。

3自分で歯磨き出来ない時は、辻中歯科医院2階予防ルームにお越しください。口腔内を清潔に保つ事ができます。

4,歯磨きが出来ない時は食後すぐに水で強めにブクブクうがいをしましょう。

5,つわりでしんどい時は、小さめの歯ブラシでは磨くと気持ち悪さが軽減します。

また、キシリトールガムがリカルデントガム等をオススメしております。次にキシリトールガムやリカルデントガムをオススメする理由をお話しさせていただきます。

妊婦歯科健診後での歯科衛生士からの歯磨きについてのアドバイス

キシリトールやリカルデントガムをおすすめする理由は?

キシリトールやリカルデントガムやタブレット等を食べるタイミングはどのタイミングでも良いので摂取しましょう。歯垢の粘着性を抑えたり、唾液の分泌が増えて歯の石灰化を促進する効果等が期待できます。注意点は一度に沢山取るとキシリトールの場合には下痢を起こす人もいます。

妊娠中の歯ブラシの選択について

1,位相差顕微鏡の検査やオレンジプラークで虫歯になりやすいお口の中の状態であればフッ化物配合歯磨剤を使うと虫歯予防に効果的です。

2,歯ブラシでは50%の歯垢しかお掃除できません。フロスを使って歯と歯の間を清潔に保ちましょう

妊娠中の歯磨き粉について

辻中歯科医院歯科衛生士のオススメペートは刺激が少なく体に優しい安心安全のペーストをお勧めしております。一人一人棲みついている菌や活動性は違うので患者様に合わせたペーストをご提案させていただきます。ヤクルトのペーストや3Mのカルシウムが入ったペースト、知覚過敏症の方には松風のペースト、そして歯にも歯茎にもしっかり塗りこんで抗菌効果栄養補給が期待できるオゾンステーションのHMTをオススメしております(^^)

妊娠中の歯磨き粉について

妊婦歯科健診まとめ

市では1回の妊娠につき1回無料で妊婦歯科健診を受けることができます。妊娠すると体調不良やホルモンバランスが崩れて精神的にもしんどくなったりしますが、些細なことでも構いません、辻中歯科医院2階の予防ルームに遊びに来るつもりで健診を受診しましょう。当医院では若い歯科衛生士からベテランの歯科衛生士と幅広いチームです。不安な気持ちの時はいつでもご相談に来てくださいね。最後に辻中歯科医院2階の予防ルームでは、歯周病、虫歯予防、位相差顕微鏡、歯周病原因細菌検査PCR、口腔機能低下症の予防ガムマッサージ、ナノバブルオゾン水を歯周ポケット最深部に注入処置による口臭予防、歯周内科治療、ホワイトニング等々チームで取り組んでおります。また辻中理事長は咬み合わせを大切にしており咬み合わせから姿勢や全身の健康に力を入れておりますので、インビザライン無料相談も随時承っております。気になる方は是非辻中歯科医院へお越しください。おまちしております。最後までお読みいただきありがとうございました。

2024年07月07日 00:00