フッ素について
こんにちは。辻中歯科医院YDHです。
みなさん、歯科医院で治療をしなければならない虫歯、経過観察をしていく初期虫歯があるのはご存知でしょうか?
目次
虫歯について説明します
虫歯には段階があり、CO、C1、C2、C3、C4まであります。本日はまずフッ素が適応となるCO、C1のお話をし、その後フッ素についてお話させて頂きます。
COとは
初期虫歯で歯を削る程ではないですが、要注意の歯となります。その為、家でのセルフケアではフッ素が入った歯磨き粉を使って頂いたり、生活習慣(お菓子、ジュース等)の見直しと定期検診が重要です。
C1とは
歯の表面のエナメル質が溶けて穴が空いた状態の事。歯科医師によっては「まだ様子を見る」先生と「少し削って処置を行う」先生がいらっしゃいます。痛みやしみるなどの自覚症状は感じられません。ご希望であれば定期検診にて大人でもフッ素塗布も可能です。
フッ素について
・虫歯の発生の抑制
・脱灰部分(歯質が弱っている部分。上記のCOの状態)の再石灰化の促進し歯の表面を強くする作用
年齢ごとのフッ素の塗布量
6ヶ月〜2歳→500ppm(切った爪程度の量)
3歳〜5歳→500〜1000ppm(5mm程度の量)
6歳〜14歳→1000pp(1cm程度の量)
15歳以降→1000〜1500ppm(2cm程度の量)
市販の歯磨剤に含まれているフッ素濃度は1,500ppmまでと厚生労働省により決められています。買う際はフッ素濃度もチェックしてみて下さい。
歯科に置いているフッ素は9,000ppmと濃度が高いので、特にお子さまの患者様には定期的な塗布をおすすめしております。
フッ素は食品の中に含まれております。どんな食品に入っているかお話します)
主な食品中のフッ化物量について
野菜類→0.1〜1
りんご→0.2〜0.8
紅茶→0.5〜1.0
緑茶→0.1〜0.7
みそ→3〜10
海草→2.3〜14.3
にぼし→10〜40
微量ではありますが是非食べたり飲んだりしてみて下さい。
フッ素は安全?
フッ素は食品に含まれているので安全です。
フッ素を生まれてから約8歳くらいまでに過剰摂取すると斑状歯(フッ素症)になってしまうことがあります。
フッ素症とは歯の表面の1番硬い組織のエナメル質が障害を受けていくつかの白い点や白いシミ、小さな孔が生じます。
約2ppmを超えるとフッ素症
約8ppmを超えると骨硬化症や骨多孔症
約50ppmを超えると甲状腺に変化がみられる
約125ppmを超えると腎障害を起こす
急性中毒
下痢・嘔吐・痙攣・呼吸困難
ただし3ヶ月に1度程度の定期検診での高濃度フッ素塗布は問題ないとされております。
また、子供だけでなく妊娠中の方や授乳中の方のフッ化物使用での影響はありませんのでご希望であれば気軽にお声掛け下さい。
定期検診で歯を強く、綺麗にしていきましょう。