2023.04.15
虫歯について
こんにちは。
辻中歯科医院の歯科医師です。
今回は「虫歯」についてお話ししていきます。虫歯は誰にでも起こり得る身近な病気ですが、原因や進行の仕組みを知ることで、しっかりと予防することができます。
虫歯の原因
虫歯になる原因は4つあります。
- ① 細菌
- ② 食べ物
- ③ 時間
- ④ 歯質
この4つの要素が重なることで虫歯は発生します。
毎食後に歯を磨くことは、口の中の食べかすや細菌を減らすうえで非常に重要です。
また、最近の歯磨き粉には歯を強くする成分(フッ素など)が含まれており、歯質の強化にもつながります。
お菓子に含まれる砂糖は細菌の栄養源となるため、甘いものを頻繁に食べると虫歯のリスクが高まります。
食事をするとお口の中のpHが一時的に酸性に傾き、エナメル質が溶けやすくなります。
約30分ほどで中性に戻るため、食後30分ほど経ってから歯磨きをするのが理想的です。
また、ダラダラと食べ続けると酸性の時間が長くなるため、食事やおやつの時間をしっかり区切ることも大切です。
虫歯の症状
虫歯の症状としては、歯の溝が黒ずむ・冷たいものがしみる・フロスが引っかかる・噛むと痛い・何もしていなくても痛むなどが挙げられます。
これらのサインがある場合は、早めの受診をおすすめします。
虫歯の進行度合いと治療法
CO(虫歯の初期状態)

痛みはなく、歯の表面が白く濁って見える状態です。
この段階では削る治療をせず、フッ素塗布やブラッシング指導によって自然修復を目指すことができます。早期に発見すれば、治療せずに済むこともあります。
C1(虫歯ができている状態)

症状はほとんどなく、まれに冷たいものがしみる程度です。
歯の表面(エナメル質)に小さな穴ができている状態で、麻酔をせずに虫歯部分を削り、樹脂で詰める治療を行います。通常1回の来院で終了します。
C2(虫歯が進んだ状態)

冷たいものがしみるようになり、食べ物が詰まりやすくなります。
虫歯が象牙質まで進行しているため、麻酔をして虫歯を削り、樹脂または詰め物・被せ物で修復します。
C3(歯の神経まで進んだ状態)

冷たいもの・熱いものがしみる、何もしていなくてもズキズキ痛むなどの強い症状が現れます。
治療は神経を取り除く「根管治療」を行い、最終的に被せ物で歯を補います。
C4(歯の根っこだけ残った状態)

虫歯で歯冠部(見えている部分)がほとんど失われ、根だけが残っている状態です。
痛みがない場合もありますが、放置すると歯ぐきが腫れたり、膿がたまることがあります。
この段階では抜歯が必要になり、その後はブリッジや入れ歯などで機能を回復します。
虫歯は進行すればするほど治療が複雑になり、時間も費用もかかります。
早期発見・早期治療が大切です。「少し違和感がある」と感じた時点で、ぜひご相談ください。
辻中歯科医院では、予防歯科にも力を入れております。
定期的なメンテナンスで虫歯の再発を防ぎ、健康な歯を守っていきましょう。
ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ。
お電話でのお問い合わせ:0120-06-5168
インターネット予約はこちら